2005年6月22日発売
EMI CLASSICS 決定盤 1300 101::ベートーヴェン:「英雄」/ムソルグスキー〜R.コルサコフ編:交響詩「はげ山の一夜」EMI CLASSICS 決定盤 1300 101::ベートーヴェン:「英雄」/ムソルグスキー〜R.コルサコフ編:交響詩「はげ山の一夜」
大病から一時的に再起したテンシュテットが残した晩年の「英雄」。スケール感はあるが、少しも威圧的ではなく、人間的な温かさと包み込むような寛容さが全編に満ちあふれている。聴いているうちに、感動がじんわりと心の奥底まで染み入ってくるような名演盤。
EMI CLASSICS 決定盤 1300 102::ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」&交響曲第8番EMI CLASSICS 決定盤 1300 102::ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」&交響曲第8番
弦を主体に管の響きを巧みにブレンドした作り。「田園」は穏やかさに満ちた第2楽章が特に見事。第8番も小粒なイメージを払拭するもので、特に第3楽章は、スケルツォ(的なの)は第2楽章であって、こちらはメヌエットであると主張するようにどっしりと構えている。
EMI CLASSICS 決定盤 1300 106::ベルリオーズ:幻想交響曲 序曲「ローマの謝肉祭」EMI CLASSICS 決定盤 1300 106::ベルリオーズ:幻想交響曲 序曲「ローマの謝肉祭」
オケの自主性を大切に扱いながらひとつ上の世界へ巧妙に引き上げる、集団的音楽創造の面白さがあふれ出るほどに楽しい。88年まで長くRCOの音楽監督だったハイティンクの音楽づくりに共通するものを強く感じさせられる演奏なのはオケのDNA? 録音面でも特質を良く捉えた。
EMI CLASSICS 決定盤1300 109::ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 祝典序曲EMI CLASSICS 決定盤1300 109::ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 祝典序曲
カラヤン以後あまり使わなかった「スタイリッシュな演奏」という言葉が浮かんでくる。こんなにも毒がなく音響的に美しい「革命」は他にないだろう。ショスタコーヴィチの現代性は、もしかしたらこうした演奏のなかにあるのかもしれない、とすら思えてくる。
「ワールド・アンコール!」「ワールド・アンコール!」