音楽むすび | 2006年11月発売

箏奏者の沢井比河流の初CDだが、伝統楽器の箏で見事に現代の息吹を表現した。といっても古い型を強引に打ち破るのではなく、豊かな作曲の才と演奏テクニックで伝統の世界のなかに洋楽の味など現代の色を織りまぜ、邦楽の幅を間違いなく広げている。

長唄三味線方の第一人者、中島勝祐のアルバム。長唄三味線の弾き語りスタイルによる新しい浄瑠璃、“創作上方浄るり”の作品集第2弾だ。前作同様、中島作曲による作品を3曲収録。

2歳で初舞台を踏み、数々の民謡大会で優勝するなど、20歳という若さながら民謡界で幅広く活躍している、澤瀉秋子の2ndアルバム。さらなる飛躍が期待できる、可能性に満ちた作品に仕上がっている。

大御所打楽器奏者の仙波清彦らによる“HANIWA”シリーズ第3弾。池田有希子（vo）やスカパラのメンバーなど、実力派アーティストが多数参加した92年の作品。ヴォーカル曲が中心の、ポップス性を強調した仕上がりだ。

大御所打楽器奏者・仙波清彦を中心にアジア諸国の一流ミュージシャンが集まった、異色オーケストラによる96年録音のアルバム。スケールの大きい多国籍なサウンドが魅力で、ツアーを行なったアジア各地で高く評価された。

自身の音楽における多才さを表現しきったといえる、仙波清彦アルバム。制作にあたって使用された楽器は、なんと80種類。リズムとビートが前面に出た、実験性の強い内容に仕上がっている。