2007年12月発売
韓国を代表するシンガー・ソングライターでありトップ・シンガーである、シン・スンフンのエイベックス移籍第1弾ミニ・アルバム。バラードの皇帝と呼ばれるだけある見事な音世界の構築ぶり+魅力的な声で、ライヴ・テイクも収録され、入門編としては最適。
ワーグナーに「舞踏の神化」と言わしめた高揚感あふれる楽曲。第5番の「運命」と同様、単純なリズムを積み重ねて変容させた、かくも巨大な作品だ。ベートーヴェンの天才ぶりが実感できる。
第4楽章に合唱を入れた画期的な巨作で、交響曲史上最も有名な作品のひとつ。第4楽章の高らかにうたわれる「歓喜の歌」を知らない人はいないだろう。ベートーヴェンの理想が盛り込まれた作品だ。
“交響曲の父”と言われるハイドンの最も有名な作品2曲をカップリング。居眠りする聴衆の目を覚ますために突然のフォルティッシモで驚かす「驚愕」と、時計の振り子のリズムを思わせる「時計」が楽しめる。
弦楽器とオーボエ、ホルンだけという簡素な編成ながら、精緻で流麗、それでいてコントラストの強い緊張感をたたえた第29番。多様な表情を持ち、清澄な悲しみを秘めた第39番とのカップリングで楽しめる。
ハフナー家のためのセレナードとして書かれた、祝祭的な雰囲気を持つ「ハフナー」と、交響曲の最後を飾る、標題にふさわしい明るくて壮麗な第41番の組み合わせ。後者は壮大な展開を見せる第4楽章に注目だ。
「天上的な長さ」とシューマンに言わしめた長大な第9番は、シューベルトならではの美しい歌謡性に富んだ作品。堅固な構築性で新しい世界を切り拓いた、初期ロマン派交響曲の傑作だ。
文学的なイメージを音化した、リストが確立した“標題音楽”の先駆的な作品。恋人を表わす固定楽想は、後のワーグナーによるライト・モティーフにつながる。楽器の使用法ともども、実験的で極めてロマン主義的な作品だ。
メンデルスゾーンが、スコットランドで着想を得て書いた作品2曲をカップリング。高い完成度を持った端正な第3番、ワーグナーが第一級の風景画家と称した「フィンガルの洞窟」、ともに傑作である。
ゲーテの勧めでイタリアを訪れた時の印象を交響曲にまとめた「イタリア」と、シェイクスピアの劇のための音楽で、結婚行進曲が有名な「真夏の夜の夢」のカップリング。「イタリア」の完成度の高さはとりわけ素晴らしい。
シューベルトの「ザ・グレート」の発見とベトガーの詩に刺激されて書かれた第1番は、明るく開放的な響きに満ちた楽曲。4本のホルンのための小協奏曲の「コンツェルト・シュトゥック」は、名人芸が冴えわたっている。
第3番は、実質的なシューマン最後の交響曲。ライン地方に転居した直後、精神病のさなかに書かれたが、ロマンティシズムあふれる作品となっている。「マンフレッド」は、バイロンの劇の序曲として書かれたもの。
ベートーヴェンを意識しすぎ、20年も構想を温めて発表された最初の交響曲。ビューローにベートーヴェンの第10交響曲と言わしめた、ベートーヴェン的な高揚感とブラームスならではの響きに満ちている。
第1番完成の翌年、わずか3ヵ月ほどで書き上げた作品。“ブラームスの「田園交響曲」”とも呼ばれているが自然描写はなく、温かく伸びやかな雰囲気で、彼の4曲の交響曲の中で最も親しみやすい作品となっている。