2007年2月発売
シングルの「凌辱の雨」「CLEVER SLEAZOID」も再録音し、結成10年目に発表したアルバム。ゴシックがかったラウド・ロック・サウンドはKORNも思い出すが速い曲もあり、ヴォーカルをはじめとして甘い旋律が前面に出た曲も多く、演劇性に富む彼らの美意識でそれらが違和感なく同居している。
KinKi Kids堂本剛ソロ・プロジェクトのサード・シングル。アンビバレンスな雰囲気のメロディに、開放的でいながら切なく響くシャウトが胸にしみるミディアム・バラード。アーティストとしての成熟度がビシバシ伝わってくるような、進化を遂げた感のある仕上がりとなっている。
英国名門レーベル、クリエイションのヒップホップ/R&B部門の第1弾アーティストとして脚光を浴びた10代ディーヴァの日本初フル・アルバム。歌の奥行きはもちろん、自身の手によるリリックの説得力も、J-POPという枠を超えた完成度と可能性を見せている。
『ゲド戦記』の主題歌を歌ったことで、一躍脚光を浴びた女性シンガーのセカンド・アルバム。「テルーの唄」のプレッシャーがあっただろうが、それをみじんも感じさせない“自分だけの歌”へと向かおうとする志はみごと。冒頭の谷山浩子楽曲は必聴だろう。
1年半ぶりのマキシ・シングル。打ち込みも使ったインダストリアル・ロック風の曲あり、スカを絡めた曲あり、BOφWYの流れを感じさせる曲ありで、激しめの音に仕上げられているが、バラエティに富む構成。各パートのアクが強まると面白くなるかも。
鹿児島県徳之島生まれ、神戸育ちのシンガー・ソングライターによる全5曲入りのミニ・アルバム。河村隆一に見出され、NHK『みんなのうた』に楽曲を提供したという経歴だけあって、突き抜けるようなメロディと心地よいリズムには天性の才能を感じる。
地元山梨の中学校の同級生で結成されたバンドが母体となる三人組のアルバム。シンプルかつオーガニックなバンド・サウンドを基調としつつ、ストリングスやサウンド・エフェクトを織り交ぜながら、浮遊感たっぷりの世界を作り出している。
プログレッシヴなエモの緊張感と開放感のオン/オフの瞬間が気持ちいいセカンド・フル・アルバム。前作から2年分のライヴの経験は確実に音楽的な広がりをもたらしており、密度が高く空間性にも富んでいる音世界は、エモ云々では語れない音楽の大きさが感じられる。