2007年5月16日発売
八代目正蔵(彦六)の後継者として芝居噺や音曲噺で知られる林家正雀のCDが3枚。名演集1の「紙屑屋」は大滝詠一が「夢で逢えたら」で借用した、枕抱えて〜のネタもと。「笠と赤い風車」は作家の平岩弓枝が八代目のために書き下ろした作品。名演集2の「不孝者」では新内で粋なノドを聴かせる。「男の花道」での口上は芝居好きの本領発揮。名演集3の「豊竹屋」では学生時代から習っていたという本寸法の義太夫をきっちり、かつ面白味タップリに聴かせる。「文違い」では遊女の手練手管と本気の巧みな演じ分けに芝居の素養の確かさがうかがえる。
柳家小さん門下の四代目柳亭市馬。2006〜2007年の鈴本演芸場と池袋演芸場での高座をライヴ収録。「お神酒徳利」の煤払いをきっかけに始まる善人の言い訳の嘘が、次々と事件を生んでしまう奇想天外の展開を見せる。噺と市馬の真っ直ぐな口調とがマッチしている。人情噺によっては多少だが、辛気臭く感じる面もある市馬だが、「ねずみ穴」ではそれがリアルな夢となり、わかっていながら、兄への恨み辛みが真に迫り、夢から醒める落ちで一気に救われる。2集に収録の3席では、噺に軽妙さがあって、展開も快速である。
2006年4月にデビューした名古屋出身のシンガー・ソングライターの1作目。一曲一曲の世界観や物語が際立っていて歌の中に浸ってしまう。2006年の夏は全国50ヵ所の花火大会で流れたという「打ち上げ花火」は、確かにこの歌をバックに花火を観てみたいと思わせるしみじみといい歌。
4年ぶりとなるオリジナル・アルバム。鹿児島への想い、家族への感謝、普遍性を持ったラブ・ソング。すべての楽曲の根底に流れる愛情が、真摯に、時として泥臭くひたむきに伝わってくる。それが強く胸を打つ。ライヴDVD『桜島』のEDロールのみで聴けた「夕焼けの歌」も収録。
ソウル&ファンク系のシンガー・ソングライター、東田トモヒロの3rdアルバム。CRO-MAGNONのメンバーを迎えたグルーヴィなバンド・サウンドと間口の広さを意識した聴きやすい作風がユニークだ。
2005年には松任谷由実の呼びかけで集まったFriends Of Love The Earthとしても活躍した韓国のテノール歌手のエイベックス移籍第2弾。映画『パッチギ!ラブ&ピース』の主題歌「アリラン」などを、美しい声で繊細に表現し、独自の世界を作り上げている。
フィリー・ソウル的なニュアンスを伝えるストリングス、ラテン・テイストを感じさせるパーカッション、どこまでもポップに展開していくメロディ・ライン。質の高いサウンドを誰にでも楽しめるスタイルで描き出す、EXILEのコンセプトを端的に示すサマー・チューン。