音楽むすび | 2007年8月発売

90年代初頭にムーヴメントとなった渋谷系アーティストの作品を集めたコンピレーション・アルバム。小西康陽の独自のセンスと再評価的な意味合いも含めたセレクションで、多彩なポップスが楽しめる。

そうだ、クラウスはバルトークの教え子だったと、このCDを聴きながら気がついた。楽譜から読み取れるリズムや音色とは、まったく異なった音楽が鳴っている。こう弾かれるべきなのだ。それが民族の声なのだ……　と聴き入ってしまう。目からウロコの演奏だ。

エルマン晩年の録音。全盛期の“エルマン・トーン”と呼ばれた独特の美音の片鱗がうかがえる。テンポやヴィブラートのかけ方、間の取り方と、19世紀のロマンティシズムの香りが濃厚に漂っている。

最高の音で楽しむために！

ディアス（1923〜）はベネズエラ出身でスペインを拠点に活躍した人。録音は彼が40代の脂の乗った時期のもので、テーマのギター音楽の変遷を楽しみながら、彼の豊かで自然なギターの歌が聴けるという楽しい一枚。現代のギター奏者とは一線を画す、優しい表情が嬉しい。

シンガーとしての活動でも快進撃を続けるリアのサード・シングル。スタイリッシュなビートを利かせたメロディに、ゴージャスなルックスとは正反対の繊細なロリータ・ヴォイスが女のコらしいナンバー。カップリングでは、ちょっぴりアダルト風なヴォーカルも披露。