2007年9月発売
ベートーヴェンからラフマニノフまでのポピュラーなピアノ曲を集めたアルバム。ピアニストも、ヴラディーミル・ホロヴィッツからユンディ・リまで新旧を取り揃えている。曲と演奏の2つの楽しみが同時に味わえる一枚だ。
ヴァイオリン協奏曲は、カラヤンとの録音以来23年ぶりの再録音となったもの。貫禄をつけ、マズア、ニューヨーク・フィルを控えさせて、自己のベートーヴェン観を全面に押し出しての堂々たる演奏となっている。
制作・出演
アンジェリーナ・レオー / カート・オルマン / キリ・テ・カナワ / スティーヴン・ソンダイム / タティアーナ・トロヤノス / ホセ・カレーラス / マリリン・ホーン / ルイーズ・エデイケン / レナード・バーンスタインバーンスタインの傑作ミュージカルの自作自演盤だが、大物オペラ歌手をずらっと揃えての豪華絢爛盤としているところがすごい。しかもバーンスタインがかなりコントロールを効かせており、聴きどころ満載の録音だ。
中世の騎士の森での狩をイメージしたという、極めてロマン主義的な内容の作品で、ブルックナーの最もポピュラーな曲だ。ウィーン・フィルの豊かな響きを背景に、アバドならではの清新で抒情的な演奏が披露されている。
北欧の2大作曲家の代表的な管弦楽曲を集めた、入門編にも最適なアルバム。カラヤンの晩年の録音で、ベルリン・フィルとの濃密で彫りの深い演奏は、聴く者を惹きつけてやまない。
大人からみた子供の世界を情感豊かに描いた「子供の情景」と、8つからなる組曲風の作品「クライスレリアーナ」の、シューマンの傑作2作品を収録。アルゲリッチは幻想的で濃密な情熱を込めて描き上げている。
チェロのための小品、チェロの魅力を最大限に引き出すために編曲された作品、そして日本の歌を温かな音色でうたった作品の3つから構成されたチェロ小品集。マイスキーが情感たっぷりの演奏で酔わせてくれる。
ベルリン・フィルとのマーラー・シリーズからの1枚。交響曲第4番はアバド2度目の録音となる。円熟期のアバドの新鮮な感覚にあふれた名演。ベルク初期の歌曲集でのフレミングの歌唱も絶品だ。
制作・出演
カレーラス / カーティア・リッチャレッリ / クラウディオ・アバド / クリスティーネ・シェーファー / ドミトリー・ホロストフスキー / ドミンゴ / パヴァロッティ / フレーニ / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ヴェルディルネサンスから近代まで、民謡や日本の歌、シャンソンや映画音楽までを含んだ、珠玉のギター名曲集。セルシェルが慈しむように語らうように奏でていて、ギターの豊かな音色が伝わってくる。
ワイセンベルクが演奏活動から遠ざかりつつあったころの演奏だが、そのテクニックは相変わらずで、一層の洗練をみせている。ドビュッシーの微妙な音色の変化が精妙に表出された、一聴に値する演奏だ。
バレエ音楽というよりも、純管弦楽曲としてきびきびとした演奏。チャイコフスキーの美しいメロディを最大限に強調し、ウィーン・フィルの豊潤な響きでデコレーションしている。目の覚めるような美しさだ。
ロマンティックに現代オーケストラをたっぷりと鳴らしたモーツァルトの本質を過たずに掴み出した楽曲を収録。レヴァインの個性がモーツァルトの中で見事に昇華されている。
抜群に美しい第2楽章を持つ第21番と、独奏のピアノが華麗な第26番の組み合わせ。モーツァルトのスペシャリストでもあるピリスによる演奏は、モーツァルトの美しさが際立っている。アバドのサポートも見事。