2007年9月発売
パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで史上最年少で優勝を果たした翌年に録音されたデビュー盤。庄司紗矢香の才能に注目したメータのサポートのもと、庄司は伸び伸びとその才能を発揮している。
ドイツ・リートに多大な影響を残したシューベルトの有名な歌曲を、ドイツ・グラモフォンが擁する5人の歌手が聴かせてくれる、ファンには嬉しい作品。シューベルトの歌曲の世界が堪能できる一枚だ。
デュメイの個性的で濃密な表現のヴァイオリンと、変幻自在に寄り添い、あるいは緊張感を高め、濃やかな表情をみせながら絡みつくピリスのピアノ。両者の絶妙なアンサンブルが驚きをもって迎えられたアルバムだ。
制作・出演
アルノルト・シェーンベルク合唱団 / アントニー・マイケルズ=ムーア / アンドレ・プレヴィン / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / ウィーン少年合唱団 / エルヴィン・オルトナー / カール・オルフ / バーバラ・ボニー / フランク・ロパードプレヴィン2度目の録音で、ライヴ収録にかかわらず音の良さも評判となった一枚。土俗的なうねりよりも、明快なリズムとウィーン・フィルの豊かな響きを活かしたエネルギッシュな演奏だ。声楽陣の充実も特筆に価する。
のっけから誰もが知るナンバー。とはいえキャリア初となる完全即興のプレイだけに、あたかも1曲の中に四季があるかのよう。ソロ・ピアノ・アルバムとしては94年『ブレイクアウト』以来、実に13年ぶり。ここにきて、自分に向き合う季節がめぐってきたということか。
“岡村ちゃん”の(今度こそ!)本格的なカムバックを告げる3年ぶりのシングル。とんでもない高揚感をたたえた祝祭のトラックのなかで宣言されるのは、“どんなにきつくても、気分を高めて進んでいくぜ”という決意。生命力あふれるヴォーカルに心打たれる。
日本や中国、香港などアジア各国で高い人気を誇った“アジアの歌姫”ことテレサ・テンのシングル曲を集めたアルバム。ポリドール、トーラスから発表されたシングル盤に収録された日本語楽曲の全てが楽しめる。
R&B系女性シンガー、青山テルマのデビュー・シングル。アップ・テンポのダンス・ミュージックを歌うさまは堂に入っており、こなれた感じがたくましい。躊躇のない歌いっぷりであり、張りとツヤのある歌声は、好感が持てる。
湘南・藤沢出身の松井貴志と来海大によるハワイアン・デュオのシングル。別れや旅立ちを新たなスタートとするポジティヴな詞と清々しいファルセットが魅力のサーフ・ポップだ。ボーナス・トラック「'Ahulili」は、軽やかなウクレレと揺らぎある歌唱が魅力のハワイアン。
国内屈指の実力派クラブ系アーティスト、FreeTEMPOの2ndアルバム。ヴォーカル・トラックとインスト曲をバランスよく織り交ぜた構成で、birdやparis matchのミズノマリらをフィーチャーしている。
現代アメリカを代表するピアノ弾き語りシンガーの初のベスト盤。ボッサの1曲目、ブルージィな2曲目、バラードの14曲目とどんな曲調でも貫禄たっぷりなのが持ち味。C.オガーマンの編曲が優美な5曲目、ディープな歌唱が光る11曲目、トム・ウェイツ作品を粋にカヴァーした13曲目は未発表曲。
制作・出演
ジョハン・プロンプ / ストーシェロ・ローゼンバーグ / デイヴ / ハンス・ヴルーマンス / マルセル・シリアース / マールテン・ヴァン・デル・グリンテン / ヤン・メニュー / ローラ・フィジィ全曲アメリカのジャズ・スタンダードを取り上げつつも、すべて自身のルーツでもあるフランス語で歌ったソロ11作目。1930年代、パリにあった有名ジャズ・クラブ“Hot Club de France”へのオマージュとのことだが、随所にシャンソンやジプシーの香りがほのかに漂う。
制作・出演
ジム・ピュー / ジョン・スコフィールド / ジョン・スワナ / スティーヴ・スワロウ / ビル・スチュワート / ビル・フリゼール / ロジャー・ローゼンバーグ / ローレンス・フェルドマン「朝日のあたる家」のゲストにフリゼールと、リニューアル・ベース・ディザイアーズをも想起させるエマーシー移籍第1弾には、盟友スワロウ、スチュワートの名も。が、過去作との対照比較を無意味と化し、ジョンの全キャリア&カラーを、アルバム・曲中で渾然とさせた快作。「ベター・ニュー・チューン」がボーナス。★