2008年1月23日発売
76年にエンヤに録音したトリオ作。ベースはセシル・マクビー、ドラムスはロイ・ブルックス。全曲オリジナル。「イシュマエル」ではリーダーの歌やサックスも聴ける。いかにもこの人らしいパーカッシヴなピアノ、そして全体を覆うアフリカン・ムードが印象的だ。
81年NY、ラウズ57歳の時の録音のリマスタリング。純ジャズ低迷の時代背景に臆し、惑わされることなく、よくスウィングするビートに乗って自己の軽快なスタイルでブロウし歌い上げる。ユニークな旋律の「リル・シェリー」、セカンドライン風リズムの逸品「ミスター・マギー」など楽曲も良い。★
1950年代にウエストコーストで活躍した名アルト・サックス奏者ハーブ・ゲラーが、57歳のときに行なったドイツのジャズ・クラブでの実況録音。ベース、ギターとの共演。2曲で歌手が入る。ゲラーの胸のすくようなプレイとバップ・スピリットが健在でうれしくなる。
エンヤを代表するトランペッターのアンブロゼッティがフィル・ウッズと組んでモダンなアプローチによるビ・バップを繰り広げる。ビバップの発展形はハード・バップだが、ここでの演奏はあくまでビ・バップ奏法の中で発展的なサウンドが追求されたもの。
78年という時を感じさせる前田のピアノと、この当時の録音の特徴を思い起こさせる荒川のベース音。30年という時空を超えて聴こえてくるピアノ・トリオからは、時代の感性、ジャズの在り様が伝わってくる。一部でカルト人気を誇る尺八のネプチューン海山が「竹・ブルース」にゲスト参加。
女性ばかり10人組のホーン・ロック・バンドのファースト・アルバム。言うまでもなく賑やかでセクシャル、華やかでゴージャスな音世界。しかしそのヴォーカルはキュートでアイドル的。女っぽいというよりはかわいい世界。そのギャップが面白いのかも。
数曲のデモがグリーン・デイが所属するマネジメントの目にとまり契約にこぎつけたという、注目のアメリカン・パンク・バンドの1枚目。20代前半のメンバーは若々しいエネルギーを放つが、憂いある歌やメロディが最大の魅力。どこかイギリスっぽくもある。
夜の静けさと人と人の繋がりの大切さを語りかけるように歌う「星つむぎの歌」は、全国“星つむぎの詩人たち”の言葉から覚和歌子が選び紡いだ歌詞、財津和夫の曲。また同コンビ作「今・ここ・私」は、ロック・フィールあふれた、“決心”の強さを感じる一曲。2008年最初の、ちょっと特別なシングル。