2008年11月19日発売
長く待ち望まれていた、五嶋みどりのモーツァルトです。日本が世界に誇るヴィオラ奏者である今井信子と、北ドイツ放送響、パリ管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団などを手中に収めた巨匠エッシェンバッハというこのうえなく豪華な共演陣を得て、みどりの美音が時に華麗に、時に艶かしくメロディを奏でていきます。未完の断片から、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタの一部借用といった手段を用いてフィリップ・ウィルビーによって再構成されたヴァイオリンとピアノ、管弦楽のための協奏曲ニ長調は競合盤も少なく、エッシェンバッハのピアノとみどりのヴァイオリンが美しく歌い交わす様はまさに聴きものです。
ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストは必ずとりあげるパガニーニの難曲を、現代最高のヴァイオリニストのひとり、五嶋みどりがついに録音! と、当時大きな話題を提供したアルバムです。ヴァイオリン音楽のなかでももっとも演奏至難な作品と言われるソロ・ヴァイオリンのためのこの曲を、唖然とする技巧、泉のように湧き出る自然な音楽性で弾ききったみどりの演奏にはもはや完璧の二文字しか思い浮かばないほどです。
長く待たれていたみどりのチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲の録音がついに実現!しかもバックをつとめるのは世界最高の指揮者とオーケストラ、クラウディオ・アバド指揮するベルリン・フィルというのですから豪華このうえない組み合わせといえましょう。五嶋みどりのヴァイオリンという至宝の銘器との組み合わせは、まさしく音楽ファンにとっては夢の共演というにふさわしいでしょう。カップリングのショスタコーヴィチともども、長く語り継がれることは間違いないアルバムです。
ヴァイオリン曲の中でももっとも美しい曲といわれるフランクのヴァイオリン・ソナタと、イギリスの作曲家エルガーによる、憂いを帯びた旋律が美しいソナタを、五嶋みどりが気品に満ちた表現で聴かせる1枚です。競合盤の多いこれらの曲の中でも、五嶋みどりによるこのアルバムは、あらゆる点で最右翼に位置するものということができるでしょう。いつもみどりと共演しているピアニスト、ロバート・マクドナルドとの息のあった表現が、この2曲の魅力を余すところなく伝え、また新しい魅力をも教えてくれるようです。
世界的ヴァイオリニスト五嶋みどりのソニー・クラシカルから10枚目となるアルバムは、演奏家活動20周年&みどり教育財団創立10周年記念してのリリースとなりました。フランスの作曲家の作品で固められた、エスプリにあふれた作品ばかりで、五嶋みどりのこぼれんばかりのグァルネリの美音を思う存分楽しめる、至福の1枚となっています。特にプーランクは近年人気の高まってきた作品ですが、この作品の決定的解釈と言っていい、すばらしいインスピレーションにあふれた演奏が繰り広げられています。
若くしてジュリアード音楽院に学び、そのキャリアをスタートさせた五嶋みどりが、活動初期に共演したズービン・メータと組んでレコーディングしたのは、待望のシベリウスのヴァイオリン協奏曲でした。フィルアップのブルッフとともに、ヴァイオリンのための幻想的な協奏的作品を、イスラエル・フィルという絶妙のバックを得て、彼女は実に美しい演奏を繰り広げています。
ヴァイオリニスト古澤巌による、ベスト・クラシック100の為にコンピレーションされた、待望の最新ベスト・アルバム!!ピース・ライトCM曲「ショーロ・インディゴ」、カフェ・グレコCM曲「マドリガル」他、古澤自身の選曲による貴重な1枚です。タイトル通りロマンス溢れる楽曲を中心に、情緒溢れるあのヴァイオリンの音色が響き渡ります。
ヴァイオリニスト古澤巌、10枚目のオリジナルアルバム。ギターデュオの世界的アーティスト、アサド兄弟とのコラボレーションによって映画音楽集を取り上げた、ファン待望のアルバムです。クオリティの高い音づくりながら、多くのリスナーの心をとらえられるアルバムです。
ボルティモア出身の17才(当時)のヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンのデビュー・アルバム。その恐ろしい程の才能とパーフェクトと呼ぶに相応しいテクニックをこの若さでひっさげてのデビューは、非常に大きな衝撃として我々の胸に刻まれました。初来日でも噂に違わぬそのポテンシャルを遺憾なく発揮、その凄まじいまでの実力を見せつけ、各メディアにより絶賛の嵐を受けました。その奇跡の第1歩をその耳で、お確かめ下さい。
ボルティモア出身の17才(当時)の天才ヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーン待望の第2弾。衝撃のデビューを飾ったバッハ・アルバムは全世界で高い評価を得たが、今回は「ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲」と「バーンスタイン:セレナード」の組み合わせよる21世紀へ向けて新たな可能性を追求するコンチェルト・アルバム。ジンマン指揮するボルティモア響のサポートを得て、ヒラリーのヴァイオリンは堂々と美しい調べを奏で上げる。
前作ブラームスに続き、今作もヴァイオリンの「三大協奏曲」のひとつ、メンデルスゾーンを収録、そして海外のコンサートや'00年のベルリン・フィルとの来日でも実力は折り紙付きのショスタコーヴィッチとの絶妙のマッチングです。17才の若さでデビューをバッハ無伴奏で飾るという常識離れした実力と、その精悍で知的な面影を兼ね備えた音色を、是非ご堪能下さい。
2000年のベルリン・フィル来日公演にソリストとして初来日し、アバドとヤンソンスの指揮でベートーヴェンとショスタコーヴィチの協奏曲を弾き分けるという、これ以上ない華々しい日本デビューを飾ったヒラリー・ハーンのブラームスとストラヴィンスキーです。現代最高のテクニックを余すところなく披露しながら、音楽に対する深い洞察力をも同時に感じさせるというヒラリーならではの表現が、類い希なる名盤として、この世に誕生しました。
バロック・ヴァイオリニストとして頭角を現してきたイタリアの名手カルミニョーラの、ソニー・クラシカル移籍第一弾となったアルバムは、彼とアンドレーア・マルコン率いるヴェニス・バロック・オーケストラがもっとも得意とするヴィヴァルディ、そしてその中でももっとも有名な「四季」が選ばれたというところに、このコンビの自信のほどが伺えます。新しいエディションを使ったこの録音でのカルミニョーラの音楽は、まさにヴィヴァルディ演奏の新時代が到来したことを告げています。カップリングには、ヴィヴァルティと同じころ、18世紀初頭にイタリアで活躍したヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ロカテッリによるその名も「ヴァイオリンの技法」からの2つのヴァイオリン協奏曲を収録。妙技と抒情が交錯する得も言われぬ世界が展開されるこの曲の真髄を知るには、まさしく知情意を兼ね備えたカルミニョーラのようなヴァイオリニストの演奏こそふさわしいといえます。
昨年惜しまれながら引退した世界的オーボエ奏者、宮本文昭の意欲的なアルバム。誰もがどこかで聴いた魅力的なクラシックのフレーズをベースに、オーボエの多重録音、プロデューサーである書上奈朋子(エキセントリック・オペラ)のヴォーカル、シンセサイザーが溶け込んだ、独特の浮遊感ただよう音世界が、聴くものをうるおいの世界に引き込みます。リード・トラックとして、ディープ・フォレストのエリック・ムーケによるプロデュース曲「Magic in the Air」を収録!ボーナス・トラックとしてNHK連続テレビ小説「あすか」のテーマ曲で話題となった「風笛」鳥山雄司リミックス曲を収録しています。
ケルン放送交響楽団の首席オーボエ奏者として活躍しながら、フュージョンのジャンルでも魅惑的なアルバムを発表した"オーボエの貴公子"宮本文昭。このアルバムは、宮本がクラシック奏者としての本領を、改めて世に知らしめたイアリアのオーボエ協奏曲集。映画『ベニスの愛』のテーマ音楽に使われ、一躍人気作品になったA.マルチェルロをはじめ、4曲いずれもがイタリアのどこまでも青い空と海を想わせる名演奏です。
宮本文昭は、ケルン放送交響楽団の首席オーボエ奏者を務めた名手。その宮本文昭が颯爽と録音した初の協奏曲アルバムが、このモーツァルトの作品集だった。彼が吹くモーツァルトの"踊るアレグロ"は力強くダイナミックで、"歌うアンダンテ"は厳粛とも呼びたくなるような彫りの深さをもって聴こえてくる。世界のオーボエの名人たちの演奏にもまったく引けを取らない、宮本文昭の会心の演奏である。
モーツァルトのフルート四重奏曲は、音楽の神童とフルートの天才の交歓に絶好の音楽といえます。ランパルにとって4度目のこの録音では、スターン、アッカルド、ロストロポーヴィチという、ランパルに劣らぬ天才肌の弦楽器の名手たちの共演を得て、モーツァルトの至福の楽興の時が生み出されています。まさしく極めつけの名演です。
ジョンのギターの音色に酔う!「伝説」のレコーディングを集めたベスト・アルバム。20世紀の音楽シーンに確かな歩みを刻んできた魂のギタリスト、ジョン・ウィリアムス(1941-)。ギター・レパートリーでは最もポピュラーな、映画『禁じられた遊び』のテーマ「ロマンス」などを含むベスト・アルバムです。バッハ、スカルラッティ、ロドリーゴといったクラシックの定番レパートリーから、ジョンの代表作の一つである映画『ディア・ハンター』のテーマ「カヴァティナ」や、アンドリュー・ヨークの出世作「サンバースト」、さらにはアルゼンチン・タンゴを代表するアストル・ピアソラの作品まで、1983年から1999年にかけて録音された全19曲はいずれも彼の豊かな音楽性を存分に楽しんでいただけます。ジョンが紡ぐ、輝きと強さに満ちて、限りなく澄み渡った独特の音色はクラシック・ギターの素晴らしさを実感させてくれます。
若手アーティストがひしめくギター界にあって、常に新しい話題を提供してくれる気鋭のギタリスト、木村 大。小学生の時から数々のコンクールで優秀な成績をおさめ、国際的に世界最高水準にあると言われる東京国際ギターコンクールにおいて、なんと14歳の若さで第1位最年少優勝という快挙を成し遂げたのです。ヨーロッパ・デビューも果たし、99年にデビューCD「ザ・カデンツァ17」をリリース、その後2000年にセカンド「駿馬」、2001年にサードで初の協奏作品である「アランフェス」を発表しています。今回のアルバムは、その3枚のアルバムから編まれた現時点での彼のベスト・アルバムで、「ベスト・クラシック100」のために特にセレクトされた内容となっています。木村 大の魅力が全面的に楽しめる1枚です。