2008年12月17日発売
ロンドン生まれのシンガーがギターのホメロ・ルバンボほかNYの実力派とレコーディングした2008年作。ボッサのリズムに乗せて艶やかに歌うイヴァン・リンスの「アイランド」、ピアノをバックに耽美的な表現を見せるバカラックの「ザ・ルック・オブ・ラブ」、アレンジがユニークなジョン・レノンの「イマジン」など粒揃い。
バッソが76歳、セラーニが81歳。イタリア・ジャズ界の重鎮二人が繰り広げる、円熟味あふれる珠玉のデュオ。小細工は一切なし、誰もが知っているスタンダードを、ただただ淡々と奏でていく、文字どおりの“対話”。人生の喜怒哀楽を知り尽くした巨匠ならではの風格。★
イタリアの若手注目株ディノ・ルビノのデビュー作。同国の巨匠エンリコ・ラヴァが「私の後継者」と絶賛を惜しまない才能の持ち主だ。クインテット編成で録音したスタンダード・ソング集。ルビノはクリフォード・ブラウンやファッツ・ナヴァロを彷彿とさせる。
民謡尺八奏者の米谷智が民謡・歌謡曲・自作曲などを演奏する。ピアノ、ベース、ドラムスによるトリオとの共演で、タイトルどおり歌心、情感にあふれている。「静動」はハービー・マンを思わせるビートで、「刈干切唄」では泣きの尺八、自作曲のやんちゃ振りを発揮と多彩だ。
デビューからわずか4ヵ月という、史上最速でサマーソニックに出演した注目の4人組によるファースト・フル・アルバム。ライヴを観たデス・キャブ・フォー・キューティーも絶賛したという、変幻自在、ポップでカラフルで神秘的な極上のロック・サウンドをぜひ。
コンポーザー・ピアニストとして、またジャズ・ピアニストとしても活躍している彼女。メモリアル・イヤー(2008年)となった三人の作曲家の作品を、彼女らしい大胆な切り口で取り上げた。遊び心も加えられているが、全体には彼女の豊かな音楽性を感じさせる仕上がり。