2008年1月発売
制作・出演
ゲオルク・シュレッケンベルガー / サラ・ウィリス / シュテファン・ドゥ・ルヴァル・イェジエルスキ / シュテファン・ドール / ノルベルト・ハウプトマン / ファーガス・マクウィリアム / ベルリン・フィル8人のホルン奏者たち / ラデク・バボラーク発売元
株式会社フォンテックラトル時代のベルリン・フィルを支える8人のホルン奏者によるオペラ・ファンタジー。豪快に吹き上がる音色と緻密な合奏力を持つ彼らならではの音の絵巻が繰り広げられる。深遠な響きの「魔弾の射手」から躍動感みなぎる「ウエスト・サイド」まで息つく隙もない。
2007年には紅白歌合戦にも出場した、すぎもとまさとの作品集。94年に発表したアルバム『Only You』からの作品を中心とした構成になっている。彼の味わい深い魅力が凝縮された一枚だ。
発売元
日本伝統文化振興財団アルバム・タイトルからするととっつきやすそうだが、メシアンのようなタッチ。感性的にも語法的にも洗練されている。発想も面白いが、果たしてタイトルとフィットしているのか疑問が残る。曲としては良くできているのだが。2002年の個展のライヴ。
一聴、ベテラン歌手たちのリラックスした歌唱に頬が緩む。作曲者の新アレンジも、各種楽器を加えた楽しいもの。本来“歌曲”ではなくメロディ集である、この人気連作の本質を明確にした“先祖返り”的な決定盤といえる。愛と洒脱さあふれるファン必聴の出来だ。★
国内のピアニストで、加古隆ほど越境し続ける存在はいないであろう。ジャズ、クラシック、現代音楽のフィールドを自由に行き来しつつ、他ジャンルの芸術家とのコラボレーションにも積極的。そんな加古の名を世界に知らしめたのが、今回リリースされた8タイトル。70年代半ばから80年にかけて、かつてのトリオ・レーベル(現ケンウッド)からリリースされたフリー・ジャズ時代の作品たちである。パリ在住時のデビュー作となる『パリ日本館コンサート』、自身の即興力をあますところなく示した『マイクロ・ワールド』、初リーダー作であり盟友・豊住との共演盤でもある『パッサージュ』、ECMでもリリースされたTOKのライヴ盤など、それぞれが才人の黎明期を刻んだモニュメンタルな作品。クリスタルな響きを持つそのプレイは、今あらためて聴いてみてもやはり新鮮だ。
1976年に録音された、パリ在住時代の総決算的なアルバム。セロニアス・モンク・タイプのナンバーから、ヨーロッパを席巻したTOKの流れを汲む即興演奏までと実に多彩な内容だ。
約5年に渡る海外での活動を経て、それを集大成させた帰国凱旋ライヴの模様を収録。それまでとは異なった次元での加古トリオのプレイが展開され、彼独自の日本的な音空間を堪能させてくれる。1977年東京録音。
復帰し再びトップ・プレイヤーに戻った、絶頂期の加古隆と富樫雅彦によるデュオ・アルバム。本作のために富樫が作曲した、彼の永遠の名曲として人気の高い「ヴァレンシア」などを収録。80年東京録音。
1978年に録音された東京でのライヴと、ダイレクト・カッティングによるセッション・ライヴを収録。TOKを従え、ライヴならではのスリリングなサウンドを展開。それを100%昇華させた高い水準による演奏が楽しめる。
フランス・ジャズ界を驚かせた奇才、高木元輝と加古の双頭コンボによる歴史的なコンサートの模様を収録。日本らしさをあまり感じさせないワールド・スケールのドラマティックな演奏が繰り広げられている。1974年東京録音。