2008年3月26日発売
2005年デビューのシンガー・ソングライター、これが第1弾アルバム。繊細で柔らかい歌声の持ち主。一見弱々しく聴こえるが、歌詞は前向きで、メッセージ的な要素も少なくなく、特に「22歳のひとり言」は14分以上にも及ぶ、家族を考えさせる大作。
笙の田島和枝と笛の中村香奈子による雅楽ユニットのアルバム。和楽器を西洋的な解釈を加えながら聴かせるJ-トラッド・ポップとは異なり、雅楽の古典曲を雅な雰囲気のままに演奏する。茨城県小美玉での録音だが、万葉時代の風のそよぎが直接、肌に感じられるようだ。
幼少期から宮城道雄に師事した生田流、宮城会の箏曲家であり、音楽学博士として東京芸大などで教鞭を執る研究家でもある。箏の古典曲を集めたこのシリーズ第3集では、生田流の名手たちを共演者に集め、明治新曲を含んだ華やかな作風の演奏を聴かせる。
小唄、端唄から大和楽、地唄と幅広く活躍し、“町々に聞こえし”浅草仲見世生まれで美声の持ち主の栄芝の小唄集。色恋ものが大半で、三味の音にのせて歌われる江戸のラブ・ソング。今ならギターの弾き語りだろう。慣れるとスーッと耳に入るのが小唄だ。
日本を代表するジャズ・ピアノの名手、世良譲の76年ライヴ作品。録音は菅野沖彦。リリカルで洒脱な世良に、北村英治(cl)、尾田悟(ts)、増田一郎(vib)などが華やかな色を添える。心温まる上品な演奏でジャズへの思いを物語る一枚。
発売元
株式会社ギザ姉の森田葉月とのコンビで活動していた森川の初ソロ作品。スタンダードのほか、エルトン・ジョンやキャロル・キングの曲も。ソフトな語り口が心に優しい。タンゴの「A taste of honey」、ラテンの「Love me or leave me」など編曲が面白い。
ヴォーカリストであり作詞者だった坂井泉水の転落死から1年を前にした、「負けないで」「揺れる想い」などのミリオンセラー・ナンバーを中心に、忘れられない彼らのメロディをクラシック・ピアノで奏でる試み。羽田裕美の温かなタッチが聴き手の胸に迫る。