2009年11月発売
松嶋尚美(オセロ)の夫としても知られるヒサダトシヒロ(vo,g)を中心とした、大阪出身のハイブリッド・パンク4人組のサード。勢い先走り気味のエモーションが息づくストリート感にあふれたナンバーが続き、ビートルズの「OB-LA-DI,OB-LA-DA」、エアロスミスの「WALK THIS WAY」とカヴァーも痛快のひと言だ。
西海岸の名匠クロード・ウィリアムソンのオリジナル曲集。レギュラー・トリオでの録音で、トリオ・メンバーの自作曲を演奏した。クロードのオリジナル曲集は珍しい。クロードの作曲はブルースのコード・12・ブルー」、ゴスペル風の「カミン・イン・バック・ドア」など。全体的に親しみやすいメロディアスな曲が並ぶ。
制作・出演
スコット・ラファロ / スタン・リーヴィ / ビリー・ヒギンス / フランク・ロソリーノ / リッチー・カミューカ / ルース・プライス / ヴィクター・フェルドマン / ヴィンス・グアラルティラファロは25歳で夭折したが、ビル・エヴァンスのリバーサイドの名作で歴史に確固たる名を残した。ここではエヴァンスに出会うまでの名手たちとの共演を記録。並のベーシストのようにバックでリズムに腐心するプレイヤーではなかったことがよくわかる。
長くマイアミで活動した盲目のピアニスト(1914年生まれ)。これは自身がホームグラウンドにしていたマイアミのラウンジで録音された65年の演奏。ワイルドなテディ・ウィルソンとでもいった特異なスタイルで、ダイナミックに弾いている。幻のピアノ弾きによる発掘もの。
このピアニストの存在を知っている人は数が少ないと思う。その貴重なリーダー作に未発表演奏3曲を加えて初CD化したのがこのアルバム。スウィンギィで洒脱なフィーリングはいま聴くとオールド・ファッションだが、そのぶん味わいが深くて楽しめる。
制作・出演
エリック・サーメニアン / ジェラルド・ロザレス / ステファン・リーヴェストロ / トゥーツ・シールマンス / フランス・ヴァン・デル・ホーヴァン / マイク・デル・フェーロ / リシャール・ガリアーノ / ロイ・ダッカスカラオケのスタンダードが2曲。もちろん、オリジナル・カラオケ付き。ベンチャーズの「十番街の殺人」風イントロで始まる「星降る街角」に、アラ還世代はまずニヤリ。「わたし祈ってます」はオーソドックスなムード歌謡の味で聴かせる。どちらも都会的な洒落た仕上がりで面白い。