2009年11月発売
落語会のチケットが入手困難となるなど人気の噺家、柳家喬太郎による、原作のある新作落語シリーズ“アナザーサイド”を収める第3弾。紫式部の『源氏物語』から「空蝉」の現代版や小品ながら味わいぶかい「孫帰る」を収録。
“DENON JAZZ HQCD”シリーズ第2弾としてリリースされる20タイトルのハイライト部分を、HQCDと通常のCDで収録、その音質の違いが体感できるサンプラー作品。基調な音源をダイジェストで聴けるのも嬉しい。
“カヴァー界のレジェンド”と呼ばれるドイツのバンド。そんな彼らがJ-POPを中心にメロディック・パンクにアレンジし、実力をいかんなく発揮している。ユニコーンやコブクロ、ブルーハーツ、PUFFY……。特筆すべきは、外国人でありながらその日本語の発音の上手さ。違和感なく聴けるのだ。
人気若手DJ、DJ Mike-MasaによるR&BミックスCD。新旧の定番R&Bナンバーを満載した内容は、コアなファン以外にもアピールするはず。卓越したミックス・テクニックにより、クラブの臨場感も存分に味わえる。
アニメ『千と千尋の神隠し』の主題歌「いつも何度でも」の作者、詩人の覚和歌子が、新垣の思いを詩にした「うたになりたい」と「今日しか知らない」が、やっぱり聴きどころでしょうね。新垣もいくぶん抑え気味にうたっているのが、いい効果を出している。また新たな感動を得られる歌が加わった。
新垣のメッセージを元に、覚和歌子が書き下ろした詞はインティメイトな肌合い。楽曲は彼の声に合わせた雄大なスタイル。長調と短調を行き来するコード進行が特徴的な曲だ。「さとうきび畑」は11番まである全曲版。編曲がいい仕事をしている。後半で参加する女声ヴォーカル(しまだあや)も好アクセントだ。
スウェーデンのハウス・クリエイター、ラスマス・フェイバーが自らのルーツである日本のアニソンをジャズ・アレンジで……って意味わからん! が、いざ聴いてみるとそこには、気の利いたアレンジで原曲の臭みをうまく処理した、透明感あふれる北欧ジャズが。
橋本直樹(vo)が完全復帰したラインナップでリリースされる第1弾アルバムで、往時のアウトレイジ流ヘヴィ・メタルが見事に甦った。存在感のある力強いヴォーカル、鋭く硬質なギター、グルーヴに満ちたリズムが高次元で融合。新たな代表作と断言したいクオリティだ。★
J-POPの名曲と演歌のヒット曲をカヴァーしたアルバム。1曲目の「I LOVE YOU」(尾崎豊)が、あの粘っこい歌い込みでピタッと決まっているのにビックリ。ただし他の曲は、少々重すぎるようだ。森を基準にすると、この20年、演歌を含めて歌唱法がリズミックで軽くなっていることがわかる。
沖縄の伝承民謡を含む沖縄らしいスタンダード曲が、優しく包みこむような夏川の伸びやかな歌声でうたわれていく。日本中に知られた「涙そうそう」「童神」「島唄」「花」ばかりでなく、沖縄ぐちでうたわれている歌も、じんわりと歌詞までが伝わってくる感じで、なごみを実感する歌声。
歌い手により印象が大きく変わる世代音楽でもある歌謡曲。何でもありの歌謡曲のカヴァーでは、その歌声による自己主張なども堪能できる。それが演歌と違うところ。林あさ美の声による「ブルーライト・ヨコハマ」「アカシヤの雨が止む時」「雪國」などでの粘る歌唱により、物語の印象が違っている。
発売元
ユニバーサルミュージック“DJ界の姫”ことDJ KAORIが放つ“JMIX”シリーズの第3弾。日本のヒット・チャートを賑わせた楽曲たちを、ヒップホップ、R&B、レゲエなどにアレンジしたキラー・チューンが勢揃いした。
ネオ・ソウル系女傑歌手、アンジー・ストーンのスタックス第2弾。自身やジャジー・ファーらの制作曲に加え、新進スライ・ウィリアムズなど、新しい才にも身を委ねているのはこれまでどおり。総じては、たっぷりした声と態度を中央に置き、今様ソウル環境のなかを自在に泳いでいる。
2009年11月発表のシングル。「My Style」は、表情豊かな歌声が響く応援ソング。一生懸命日々を闘っている人に贈る、普遍的人間愛に満ちた歌詞が魅力だ。米倉涼子主演のテレビ朝日系ドラマ『交渉人〜THE NEGOTIATOR〜』主題歌。
2002年に大阪で結成され、精力的なライヴと個性的な存在感で人気を獲得してきた5人組。本作はメジャー第1弾アルバム。自身の原点をあらためて見つめ、新たな一歩も刻み込もうとする意欲を詰め込んだ。一筋縄ではいかない、どこか郷愁的な歌謡ロックが魅力。