2009年5月発売
ひばりカヴァー集の中でも秀逸の作品。ひばりの歌唱スタイルを丁寧に踏襲しつつも、ヨンジャの特徴である粘るヴォーカルで独自の歌にしている。ひばりが晩年に初心回帰したと思わせる歌唱を展開した「愛燦燦」「川の流れのように」を、ヨンジャは別次元の情感を込めて歌っている。
同学年で、ともにこれからのJ-POPシーンを支えていく存在である二人がコラボレーション。アップ・テンポでありながら繊細な楽曲は、まさに今を感じさせる。カップリング曲も非常にアーティスティックで、今後のさまざまな可能性を感じさせる。★
ダブルA面シングル。「Rain In Fallin'」は韓国の5人組ダンス・ユニット、BIGBANGのラップ担当であるG-DRAGONが参加。橘慶太のハイ・トーン・ヴォーカルとヴィヴィッドなラップが見事にハマった。「HYBRID DREAM」は国内のみならず世界で活躍するBACHLOGICが手がけたクールなナンバー。
前作『killer show』以上にアグレッシヴな作品となった、ナイトメアのアルバム。RUKAと咲人の共作曲や、日本テレビ系アニメ『魍魎の匣』で話題となった「Lost in Blue」、限定配信曲「MELODY」の新ヴァージョンなどを収録。
2009年に5周年を迎える音楽イヴェント“THE GREENROOM FESTIVAL”の出演アーティストの楽曲を集めたコンピ。Leyona、Caravanなどジャンル、アーティストともに幅広い内容で構成。安らぎを感じさせてくれる一枚。
北海道が誇る4人組ロック・バンド、TRIPLANEのシングルの登場だが、方々で早くも“最高傑作”の呼び声が。彼らが本来持つ実直な骨太さと繊細さ。それがスピッツでお馴染み笹路正徳の柔和なアレンジとケミストリーを起こした。今後の飛躍に期待。
日本産ダブ・バンドの最古参、MUTE BEATのDub Master Xこと、著名アーティストの曲のダブ・ミックス(解体&再構築)を手掛ける宮崎泉。女性シンガーのmirayを起用した本作は、ギルバート・オサリヴァンの「Alone Again」、小田和正の「言葉にできない」など、センチメンタルで軽やかで、夏の青空のような開放感だ。★
マルチ・プレイヤーである大橋好規によるソロ・プロジェクトの、メジャー・デビュー・アルバム。風通しが良く、なんとも手触りの良い、ラブリーな楽曲がずらり。完成度の高い、含蓄豊かでハイ・センスな日本人のポップスと言うしかない。