2009年5月発売
レイジー・アフタヌーンレイジー・アフタヌーン
ヴィーナスにおけるエリックのバラード・シリーズ第4作。ワン・ホーン編成による骨太の演奏なのはいつも通りだが、今回はモーダルなプレイを披露。その結果、ジョン・コルトレーンみたいな雰囲気を醸し出しているのがなんといっても特徴。辛口仕上げなのがいい。
ビューティフル・ラブビューティフル・ラブ
名ヴェテラン・プレーヤーに光をあてるヴィーナス・レコードからのトリオ作。デレク・スミスが、とりわけピアニストに愛され続ける「ビューティフル・ラブ」などの名曲を巧みに“料理”している。
ダニエル・イン・ザ・ライオンズ・デンダニエル・イン・ザ・ライオンズ・デン
ケイジャン・ダンス・パーティのフロントマン、ダニエル・ブラムバーグの初ソロ・アルバム。ケイジャンとはまた違った、アコースティック・サウンドに乗った、説得力にあふれたダニエルの歌声が美しい。ラムチョップのマーク・ネヴァースのプロデュース。
高田渡、旅の記録 下巻高田渡、旅の記録 下巻
69〜2002年のライヴ・テイクから選出。フォーク=過去の財産とされやすいが、日常を切り取った詞は曲名だけを見ても結局現代に通じるものがあり、考えさせられる。親族執筆のライナーノーツ、人柄が垣間見えるトークや未発表曲を含む、人生録と言える2枚組。
庶民派爆弾さん庶民派爆弾さん
黒一点、大澤敦史(vo,g)率いるヘヴィ・ロック三人組のベスト。2004年から2008年までの楽曲からのセレクトに、新曲3曲をプラス。アグレッシヴかつポップなサウンドとともに、朝ご飯、上野動物園などについて歌い、ラウド、ダイナミズムとコミカルさの塩梅が快い。
HOUND DOG ULTIMATE BESTHOUND DOG ULTIMATE BEST
2010年にデビュー30周年となるハウンド・ドッグの名曲を、大友(vo)がセルフ・カヴァー。すべて新録だが、心地よいロックンロールは健在だ。さらに、俳優としての活躍で磨かれた表現力は、艶のある歌声にしっかりと表われている。サウンド・プロデュースとギターは土方隆行。