2010年10月6日発売
フルートの美神と呼ばれるポーラ・ロビンソンによる、フルートの名曲を集めたアルバム。選曲も、青島広志の編曲も、すべてがフルートという楽器を存分に楽しむためにある。
フィギュアやバレエ、ダンスなどのBGMとして耳にすることの多い“舞踊音楽”の名曲を網羅。ケーゲル、レーガー、ノイマン、スウィトナーら、名指揮者の競演が楽しめる。
全集録音から「運命」と「田園」という定番曲をピックアップした初編集盤。東独の名匠、レーグナーのベートーヴェンは一見オーソドックスに思えるが、実に丁寧な演奏が楽しめる。
発売元
キングレコード株式会社本作の主役はハープのウルスラ・ホリガーだが、両曲ともパートナーと共に完璧なアンサンブル、そして気品のある音楽を聴かせてくれる。1曲目は1972年のレコード・アカデミー賞に輝いた名演奏。
スウィトナーがブルックナー指揮者としての名声を確立したのはドイツ・シャルプラッテンに録音した5曲があったから。その1、4、5、7、8番の5曲を本シリーズで一挙にリリース。実に透明、かつ整然とした美演がここに。
スウィトナーによるブラックナー交響曲全曲録音は、86年の8番にはじまり、1年1曲のペースで1、4、7、5番まで進んだところで病気により中断。しかし、9番以外の名曲が録れたのは幸いだった。録音はベルリン・キリスト教会で、残響が美しいのが特徴。
ヴァントの峻厳な緻密さとは対極的なイメージの強いスウィトナーの演奏。素朴でのどかで微笑むようなブルックナーである。柔らかい響きで熱く盛り上がってくるところはまさに快感。
旋律は歌い、ドラマティックなところは最高に盛り上げる、肩肘張らずに聴いていて楽しいブルックナーを存分に堪能できる一枚。ブルックナー初心者の入門編としてもおすすめだ。
スウィトナーのブラームス全集を2タイトルに分けてリリース。演奏は、“ロマンティスト”スウィトナーの本領が発揮された、がっちりとした骨組みで、格調高く旋律を歌っている。
スウィトナーのブラームスは、曲の対位法的な特長をよくつかみ、入り組んだ旋律を、美しく、しっかりと聴かせている。実に自然体のブラームスで、曲の美しさに改めて気付かされる。
ライプツィヒで育てられた伝統的な解釈は聴く者に安らぎと幸福感を与えてくれる。落ち着いた温もりのある音色で聴かせる、バッハのブランデンブルグを語るときに忘れてはならない演奏。
発売元
キングレコード株式会社ライプツィヒのコレギウム・ムジクム(器楽合奏団)指揮者をも務めたバッハ。伝統を引き継ぐポンマーがライプツィヒ・ケヴァントハウス菅の有志を集めてこの合奏団を結成・指揮し、その清新なバッハ解釈は国際的にも高く評価された。
レーグナー/読響のベートーヴェンのなかでもとりわけ評判の高い「英雄」を収録。壮大なサウンドを雄大なテンポで演奏し、大きなスケール感を打ち出すことに成功している。
第7番はレーグナー初のライヴ。ライヴならではの高揚感で、「リズムの権化」と呼ばれるこの曲の特長を描き出している。終楽章ならではのスピード感と高揚感に満ちた一枚。
“シューベルト弾き”、アンドラーシュ・シフの若き日の魅力が存分に味わえる、美しいアルバム。シューベルトの流麗なメロディを優しくロマンティックに歌いながらも、その甘ったるさには流れない演奏だ。
“ハンガリーの三羽烏の出世頭”と呼ばれたアンドラーシュ・シフの、日本における若き日の演奏。単に流麗なだけではない柔軟性に富んだ演奏で、その才能を改めて確認できる。
制作・出演
ウィーン室内管弦楽団員 / ゲオルク・ハマン / シューベルト / ジェームズ・マーティン・ラッポート / ターマシュ・ヴァルガ / パイヴィ・リッサネン / フィリップ・アントルモン / ルートヴィッヒ・ミュラー / ヴェスナ・スタンコヴィッツ発売元
キングレコード株式会社フランス生まれでありながら、ウィーンを代表するピアニスト・指揮者となったアントルモンと、これまたウィーンを代表するアンサンブルとの共演。明快で軽やかな美演がここに。
発売元
キングレコード株式会社グラーフによるフルートの、芯の通った端正な美音が、弦楽器の響きのなかからくっきりと抜け出て、落ち着いた雰囲気を持ったモーツァルトの世界を形作っている。確かな足どりで支えているカルミナ・トリオは、スイスのカルミナ弦楽四重奏団のメンバー。
円熟の巨匠、舘野泉が長年温めてきたラフマニノフとグリーグの2大コンチェルトを録音。スケールを十分保ちながら繊細さも損なわずに弾ききっている。リリシズムとロマンティシズムの極致がここに。