2010年10月発売
90年にテンシュテットがシカゴ交響楽団に客演した際のマーラーの「巨人」をHQCD化。最晩年のテンシュテットの指揮に、オーケストラが全身全霊の演奏で応えた名演だ。
テンシュテットが病を克服し、復活を果たした88年のコンサートの録音をHQCD化。ロンドン・フィルとのマーラーの交響曲第5番を収める。類のない美しさに満ちた「アダージェット」ほか、あふれる熱気と雄大なスケールを持った名演が繰り広げられている。
テンシュテットの遺産とも言える91年の奇跡的なライヴ演奏をHQCD化。ロンドン・フィルとのマーラーの交響曲第6番「悲劇的」を収める。テンシュテットの最晩年にして漲る迫力の演奏は圧巻だ。
テンシュテット指揮、ロンドン・フィル演奏によるマーラーの交響曲第7番をHQCD化。スコアに対する客観的なアプローチを基盤としているテンシュテットだが、豊かな音楽性も影を潜めおらず、近代的な概念の中で後期ロマン派的音楽を見事に表現している。
テンシュテット指揮による、マーラーの交響曲をHQCD化。マーラーの音楽が持つ美しさや悲しみなど、あらゆる要素を徹底的に追求したテンシュテットならではの表現による「大地の歌」を収める。
ケンペが、作曲者R.シュトラウスと関係の深い名門ドレスデン国立管弦楽団を率いて録音した大作「アルプス交響曲」をHQCD化。堅固な構成力によって壮麗な管弦楽法を駆使した円熟の演奏が楽しめる。
メリハリをくっきりと付けた濃厚な「カレリア」と、重厚な中にも、研ぎ澄まされた抒情美を漂わせている1番。シベリウスは、カラヤンが比較的好んでとり上げていた作曲家だが、この2曲はこれが唯一の録音である。
1960年録音のカラヤン指揮、フィルハーモニア管弦楽団演奏によるシベリウスの交響曲をHQCD化。壮年期の若々しいカラヤンのひたむきなアプローチが聴ける。曲自体が持つ純粋な響きを突き詰めた、美しさに満ちた演奏だ。
交響曲第2番は、ヤンソンス2度目の録音。ラフマニノフの濃厚なロマンは、洗練されたロマンティシズムに昇華されている。サンクトペテルブルグ・フィルの剛健にして緻密な響きに、ヤンソンスの粋なセンスが加わったスタイリッシュなラフマニノフ。
ストコフスキー指揮によるバッハの名曲集をHQCD化。オルガンとオーケストラの機能を知り尽くしたストコフスキーの色彩豊かでスペクタキュラーな編曲と演奏には、説得力がある。
1960年録音のクレンペラー指揮によるメルデルスゾーンの「真夏の夜の夢」をHQCD化。クレンペラーの個性的な作品解釈は、メンデルスゾーンを演奏する上でも健在だ。彼ならではの世界観に基づく類いない演奏を楽しめる。
プレートル指揮による動物をテーマにした曲をカップリングしたアルバム。パリ音楽院管全盛時の録音で、ソリストも含め、これぞまさしく“フランスのエスプリ”という雰囲気を持った演奏だ。
1959年以来2度目となる、ソリストのシュヴァルベとの共演によるR.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」をHQCD化。雄大なスケール感を見事に表現した、カラヤンとベルリン・フィルのコンビの全盛期といわれる1974年の録音だ。
カラヤン指揮によるR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」をHQCD化。滑らかでスムーズなオーケストラに、たくましく奔放なロストロポーヴィッチの演奏が、壮大なスケールとダイナミズムを一層際立たせている。
ラトルの初期、20歳代半ばの頃の録音で、日本デビュー作となったアルバムをHQCD化。的確で鋭いリズム感、鋭敏な音色感覚、細部への目配せと全体の統率力など、後年のラトルを彷彿とさせる。新鮮で活きのいい「惑星」だ。
1960年録音のクレンペラー指揮による序曲集。ベートーヴェン、ブラームスらによる大曲だけでなく、ウェーバーやフンパーディングといった作曲家による小品も見事に表現するクレンペラーの至芸が聴ける。
カラヤンでなければ実現できなかったと思われるメンバーによる、1969年録音のトリプル・コンチェルト。“掛け値なしの夢の競演”として当時大きな話題となった一枚だ。巨匠たちの有無を言わさぬ名演が聴ける。