2010年10月発売
1976年録音のパールマンによるブルッフの2大名作をHQCD化。パールマンの明るく美しい音色と華麗なテクニックに加え、豊かなニュアンスがこの名作をより印象的なものにしている。
20世紀クラシックの大御所リヒテルとクライバーが夢の共演を果たした1976年、ドイツ・ミュンヘンでの録音をHQCD化。あまり取り上げられることのないドヴォルザークのピアノ協奏曲に、新たな魅力を与えた白熱の名演だ。
1977年録音のロストロポーヴィッチによるドヴォルザーク、サン=サーンスのチェロ協奏曲をHQCD化。ノスタルジックな旋律の巧みさなど、傑出した演奏を堪能することができる。
ワイセンベルクとバーンスタインの唯一の共演となった1979年録音の作品をHQCD化。ラフマニノフの代表作、ピアノ協奏曲第3番では両者の白熱した掛け合いが聴ける。
1958年録音のオイストラフ・トリオによるピアノ三重奏曲をHQCD化。いずれの演奏も、この曲においての屈指の名演として支持されてきた録音だ。室内楽としての緻密さや親密さの中でも、個性をぶつけ合い、大きなスケール感を生み出している。
スヴャトスラフ・リヒテルと旧ソ連の名門ボロディンSQとが組んだ、「ます」の名演のひとつ。リヒテルによる透明度が高く躍動感に富んだピアノに、ボロディンSQが絶妙に絡み、ほど良い緊張感を作り上げている。
メニューインが、ジャンドロンら豪華メンバーと共演したブラームスの弦楽六重奏曲をHQCD化。名手たちによる阿吽の呼吸の演奏は、おおらかなで美しいブラームスを聴かせる。
世界最高峰のアルバン・ベルク四重奏団によるブラームスの弦楽四重奏曲全集をHQCD化。ウィーンの伝統にモダンな機能美を加えたその演奏スタイルは、ウィーン古典派と新ウィーン楽派をつなぐ結節点となっている。
サティのスペシャリストとして知られるナポリ出身のピアニスト、チッコリーニがナポリ派作曲家スカルラッティの作品に挑んだアルバムをHQCD化。彼の体に染み付いた風土的なニュアンスを楽しめる一枚だ。
巨匠リヒテルがアメリカ・デビューの翌年に録音したベートヴェン、シューマンの名作をHQCD化。緊密な構築力と、劇的なダイナミズムを駆使して描ききった幻想的な作品だ。
20世紀後半を代表するピアニスト、ミケランジェリの代表作をHQCD化。シューマンの豊かな幻想と詩情漂う名作を、洗練された感覚と磨きぬかれた音で個性豊かに演奏している。
EMIからリリースした最初の2枚のアルバムから抜粋したリストのピアノ作品集。“リスト弾き=ワッツ”の本領を発揮した一枚。技巧的な曲から晩年の前衛的な曲まで、彼のテクニックと幅広い音楽性が味わえる。
グリーグが長年にわたって書き綴った多彩な情感を湛えた全10集、66曲からなる「抒情小曲集」から4集を、北欧ピアノの第一人者、舘野泉が演奏する。スカンジナアヴィアの爽やかで清らかな風を思わせるフレッシュな演奏が楽しめる。
天才ピアニストと言われたフランソワが、得意とするドビュッシーの名曲を演奏した1961年の録音をHQCD化。緩急自在なテンポ設定、洒落たフレーズのまとめ方など、きわめて個性的なフランソワならではの名演。
北欧ピアノ音楽の第一人者、舘野泉による貴重な収録曲を含んだシベリウスのピアノ小品集。作品への深い愛情が感じられると共に、それぞれの小品はどれも標題性に忠実に、しかも詩情豊かにまとめられている。
フランソワが得意としたラヴェルの作品集第2弾。晩年の録音にあたる本作だが、フランソワの核となるテクニックは健在だ。ラヴェルが得意としたオーケストレーションを思い起こさせるような色彩感を与える、フランソワの絶妙なピアノ・タッチが味わえる。
20世紀女声楽界の女王として君臨したシュワルツコップが絶頂期に残した名盤をHQCD化。モーツアルトの傑作オペラでの役柄を完璧に掌握した歌唱は、初々しく清らかだ。
2004年8月に惜しくも他界したフランス声楽界の至宝、スゼーによるフォーレの歌曲集。エスプリに満ちた珠玉のメロディを、磨き上げられた円熟した歌唱で楽しめる。1976年度のレコード・アカデミー賞受賞作品から21曲を抜粋収録する。
牧師の家に生まれたヘンドリックスの、黒人霊歌を含む宗教歌を集めたアルバムをHQCD化。清澄な声が作品によく合い、いやがうえにも敬虔な雰囲気を創り上げる。合唱指揮者として高名なエリクソンの指揮による合唱が、それを一層盛り上げている。