2010年12月発売
2009年にドラムスの吉田和雄がジャズとブラジル音楽の融合を目指して結成したトリオの第2弾。ジャズとボサ・ノヴァの相性の良さは歴史が証明ずみだが、それをピアノ・トリオで、という点がユニーク。洗練されたムードの中に自然と漂う“まったり感”が心地よい。
茨城県出身の女性シンガー・ソングライター/ピアニストのデビュー・シングル。ドラマティックな「春夏秋冬」、巻き舌で“未来”と歌う「幻想フォルム」、ファンタジックな「オトナコドモ」を収録。可愛らしいけれど真摯なヴォーカル、それに表現力のある歌詞にも注目。すでに自分の世界をしっかりと持ったアーティストだ。
年末の国民的行事といわれる『紅白歌合戦』のトリ、オオトリを勤めた楽曲をコレクトしたアルバム。昭和26年にラジオ放送で始まった第1回から、60年にも及ぶ歴史の中から昭和の時代のとり楽曲が収録されている。
石川さゆりの貴重なデビュー当時の音源とヒット曲を集大成した2枚組ベスト・アルバム。「津軽海峡・冬景色」「能登半島」「青い月夜の散歩道」など、胸に沁みる楽曲が満載だ。
ファン待望の初CD化曲も多数収録した2枚組ベスト・アルバム。昭和38年に録音された「八丈エレジー」「夕焼け列車」「明日という日があるじゃないか」はまさに聴きものだ。
短詩系文学の漢詩や和歌を中心に独特の節回しをつけて吟ずる“詩吟”。伝統芸能のなかでも、すっかり特別なものになってしまったかと思いきや、全国から集めたコンクールの記録として“愛”をテーマに20曲以上が登場。百人一首から李白、新作まで、コロムビア主催ならではの好企画だ。
落語に“ノンフィクション”という新ジャンルを切り開いた林家彦いち。研ぎ澄まされた観察眼から生み出される人物描写は、独特の話術によって人々を惹き付けてやまない。「睨み合い」の妙味は究極の日常性と手作りの親近感にある。繰り返し聴きたくなる噺だ。
彦いち得意の創作落語二題。休日は身体に感謝するもんだ……という与太話から、身投げを止めたり息子を怒鳴ったりと妙な展開になる「全身日曜日」、怖いような可笑しいような不思議コント風味の「さいとう」、いずれもスタンダードな“旦那と女房”スタイルで。ライヴ風の芸に、迫力ある声色がぴたり。