2010年4月発売
2010年はショパン生誕200年で多くの記念作品が出ているが、これはジャズからの一枚。クラシックのジャズ化ではもはや第一人者のレイ・ケネディの作品。深津純子(fl)が9曲で起用され、よりメロディに寛ぎや親しみやすさが増している。タイトルに“癒し”、なるほど成功しているなーと思う。
伝説的な音楽プロデューサー、フィル・スペクターが独自の“ウォール・オブ・サウンド”を作り上げる以前の初期の仕事を集めたコンピレーション・アルバム。独特の過剰さはなく手堅い印象が強いが、1950年代末から60年代初期にかけての貴重な音源が収められている。
スライが60年代後半、エピックやオータムなどに、アーティスト、プロデューサーとして残したレア音源を集めた編集盤。ソロやファミリー・ストーン、ビリー・プレストン、ボー・ブラメルズなどの楽曲を通じてスライの多彩な音楽性と天才ぶりが伝わってくるファン必聴の一枚。
80年にリリースされたセカンド・アルバムのデラックス・エディション。オリジナルの14曲に加えて、シングル・ヴァージョン、プロモーション・ビデオなどを収録した2枚組だ。スカをメインにしたデビュー作に対し、多彩な要素を加えさらにポップに、ぐっと楽しさを増したヒット作。
初期ドクター・フィールグッドの中心人物のセルフ・カヴァー集。ドラムは7曲がサルヴァトーレ・ラムンド、本作用の新録5曲が元ブロックヘッズのディラン・ハウだ。80年のファースト・ソロと99年のソロ作の曲が大半で、フィールグッド時代の「バック・イン・ザ・ナイト」(90年録音の未発表音源)と「パラダイス」を含む渋めの選曲だ。
孤高の英ギタリストが、新録をまじえて自身の足跡をたどるベスト第2集。パンキッシュな音色の魅力もさることながら、英国の港町育ちという“原風景”を反映させた歌詞の独自性にも注目。初代ギタリストを務めたドクター・フィールグッドの評伝映画を、観てみたい。