2010年5月発売
記録・参考資料としての面が強いアルバムではあるが、真剣勝負のライヴだけに、かなり聴きごたえがある。ディスク構成どおりに聴き進めると、高校と演奏者の年齢が上がっていくにつれて、はっとするような瞬間を何度も味わえるだろう。特に、韓国のまだ幼いピアニストたちの演奏には衝撃を覚えた。
シチェルバコフ/ゴドフスキー:ピアノ作品集第10集 『仮面舞踏会』『《芸術家の生涯》によ交響的変容』 現在、世界有数のテクニックの持ち主と言われているコンスタンティン・シチェルバコフ(1963年シベリア、ノボシビルスク近郊生)は、リスト編曲のベートーヴェンや、ゴドフスキー、ショスタコーヴィチを易々と弾きこなすなど、乗りに乗っている技巧派ピアニストです。 ゴドフスキーのピアノ編曲や作品は、技巧派ピアニストが腕によりをかけて録音することでも知られていますが、シチェルバコフは圧倒的なテクニックの冴えを示すと同時に、ラフマニノフも得意とする彼ならではの豊かな叙情性も披露し、ヨハン・シュトラウス『芸術家の生涯』の複数の旋律が重なり合って次々に姿をあらわす『交響的変容』でも見事な演奏を実現しています。 【収録情報】 ゴドフスキー: 24の性格的小品『仮面舞踏会』 ・謝肉祭 ・パステル(フランツ・シューベルト風) ・スキッツェ(ヨハネス・ブラームス風) ・モーメント・カプリチョーソ ・子守歌 ・コントラスト ・プロフィール(フレデリック・ショパン風) ・シルエット(フランツ・リスト風) ・風刺 ・カリカチュア ・ティル・オイレンシュピーゲル ・伝説 ・フモレスケ(4つの音符による) ・フランス語 ・悲歌 ・無窮動 ・メヌエット ・靴を跳ね上げる踊り ・葬送ワルツ ・夜の鐘 ・オリエンタル ・ウィーン訛り ・一つのお話 ・肖像(ヨハン・シュトラウス) ヨハン・シュトラウス『芸術家の生涯』によ交響的変容 コンスタンティン・シチェルバコフ(ピアノ) 録音時期:2007年11月12-13日 録音場所:イギリス、サフォーク州、ポットン・ホール 録音方式:デジタル(セッション) Powered by HMV
【収録情報】 ドヴォルザーク: ・チェロ協奏曲イ長調B10(1865、オーケストレーション:ブルクハウゼル 1977) ・森の静けさ Op.68-5, B182 ・ロンド Op.94 ・ポロネーズ ラモン・ヤッフェ(チェロ) ライン州立フィルハーモニー ダニエル・ライスキン(指揮) 録音時期:2008年7月1-4日 録音方式:デジタル(セッション) Powered by HMV
ブルックリン勢の裾野の広がりを感じさせる三人組の2作目。さまざまな要素を混在させたサイケデリア的世界は継続されつつも、ニューウェイヴ的な音の質感や、2000年代のR&B的な音作りを取り入れるなど、さらにその趣向は拡張。ジェリー・マロッタのスタジオで録音されているのも面白い。