2010年5月発売
大坂昌彦の通算7枚目のアルバム。注目の新人、宮川純を含む精鋭揃いの7人編成でファンキー・ジャズの名曲を中心に演奏した。黒人霊歌「ダウン・バイ・ザ・リバーサイド」、モード・ジャズの「ブルー・イン・グリーン」なども収録。アグレッシヴな自作「インタールード」を2曲挟むなど多彩な作り。大坂がすべてを出した力作である。
プライマル・スクリームのマニなどが注目しているという英4人組ロック・バンドのデビュー作。シューゲイズ、サイケなどの要素も含むスケールの大きいギター・サウンドをバックに、叙情的なメロディを切々と歌い上げる。ゆったりと身を任せられる窮屈さのない音の広がりが心地よい。
DEXPISTOLSのDJ DARUMAとDJ MAARを中心に結成されたDJ集団が、前作『LESSON.06』をセルフ・リミックス。お馴染みのメンバーが、まるでブートと聴き紛うほど大胆なマッシュ・アップを披露。自身の楽曲だからこそできた反則スレスレ(?)のワザに悶絶必至。
SD JUNKSTAのリーサルウェポン、OJIBAHの1stフル・アルバム。誰もが持つ日常をトピックに、等身大のリリックを散弾銃のようにフロウする、タフなスキルが印象的だ。BACH LOGIC、I-DeAらプロデュース陣も豪華。
カナダ出身のヘヴィ・メタル・バンドのアルバム(13枚目)。たとえようのない強靭なヴォーカル、たっぷりフィーチャーされたギターの早弾きなど、ベテラン・バンドながらますますパワフルで攻撃的な演奏だ。アレンジなどにも緻密な配慮があり、細かい技も忘れていない。
90年代末から2000年代前半にかけて良作を発表したスウェーデン出身のグランド・イリュージョンの復活作。6年の時を経て、メロディアスでキャッチー、そして叙情的でパワフルなハード・ロックはさらにスケールを増した印象。「サーチ・フォー・ライト」にはリユニオンのきっかけを作ったデーモン閣下も参加。
ディープ・パープルのギタリストでもあるスティーヴ・モーズ率いるバンドの、7年ぶりとなる8作目。モーズの流麗なフィンガリングと鉄壁なリズム隊とのスリリングなアンサンブルはさすがで、ハード・ロック寄りのフュージョンというこのバンドならではの持ち味をたっぷり堪能できる力作。
オーストラリアのメタルコア、デイズエンドの通算3作目。母国ではカーカスやトリヴィアムなどのオープニングも務め、高い人気も誇るという。最近のメタルコアの主流とも言える咆哮とメロウさを融合したもの。が、パンテラっぽい側面も見え隠れするほか、アンスラックスのカヴァーも。
マックス・カヴァレラと元バンド・メイトのローガン・メイダーとの共同プロデュースで制作された7枚目のアルバム。 “七つの大罪”がジャケットで描かれているように、重心の低い場所でスラッシーなスピード感を自在に操っていくサウンドは、人間のドロッとした部分とそれに抗する力をたぎらせている。