2011年1月発売
オランダオランダ
A.ぺッパーのカルテットによるオランダでの未発表、81年の録音。演奏時間を気にしないライヴでペッパーが吹きまくる大熱演となっている。長尺のトラックが4曲、なかでも18分超の「マンボ・コヤマ」は、躍動的なリズム陣をバックに迫力十分のペッパーのアルトが素晴らしい出来映え。
ラスベガス・ナイトラスベガス・ナイト
76年3月18日、ラスベガス・ジャズ・ソサエティにおけるステージを収録。スロー・テンポの三拍子にのせて流麗なソロをとる「エミリー」、歌心もスウィング感も申し分ない「4月の思い出」など、テナー奏者としての持ち味と円熟ぶりを発揮。ソプラノを吹くオリジナル曲ではソロの全編に美しいフレーズをちりばめる。
ブルースヴィル・リヴィジテッド +3ブルースヴィル・リヴィジテッド +3
ヴィー・ジェイにリーダー作があるシカゴの隠れた名手ハロルド・ハリス。日本制作による95年のピアノ・トリオ作に未発表の3曲を追加した。ライヴ活動を続けていたので、ブランクを感じさせない。ブルースを基調としたファンキーな熟練のピアニズムで楽しませる。
オン・ヴァンテージ +2オン・ヴァンテージ +2
H.ホーズは1952年からの軍務で日本にも駐留しているが、このアルバムはその直前1951年の初リーダー作。初とはいえ、ここでの彼のプレイはダイナミックそのもの。そのアドリブはピアノ版パーカーと想起させるほどの迫力だ。一曲だけだがA.ペッパーが参加していることもアルバムの価値を上げている。