2011年4月発売
Disc1 1 : Nobody Knows 2 : Should Be Gone 3 : Again Today 4 : When You Know 5 : Later On 6 : Way Down 7 : Morning Comes 8 : Change Your Mind 9 : Here Before 10 : Time Is Right 11 : Bluer Skies 12 : On And On 13 : So Far Powered by HMV
チャイコフスキー『悲愴』 キタエンコ&ギュルツェニヒ管 チャイコフスキー交響曲全集第2弾 第1弾マンフレッド交響曲では、作品の真価を引き出す語り口の巧さで聴き手を魅了したキタエンコ&ギュルツェニヒ管コンビ。今度はいきなりの最高傑作『悲愴』ということで、もてるパワーをフルに発揮しつつも、凝りに凝った作品の内容に肉薄すべく、細部に至るまで入念に表現する姿勢がより強化されています。 レニングラード包囲戦の前年、1940年にレニングラードに生まれたロシアの名指揮者ドミトリー・キタエンコは、生地のレニングラード音楽院を経てモスクワ音楽院で学び、さらにウィーン音楽アカデミーでハンス・スワロフスキーに師事して指揮の腕を磨いた経歴の持ち主。 その後、14年に渡ってモスクワ・フィルの音楽監督を務めたキタエンコは、やがて西側に拠点を移し、フランクフルト放送響の首席なども務め、各地のオーケストラを指揮して着実に名声を高めていきます。 2010年にはケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の名誉指揮者に指名されていますが、これは数多くの演奏会やレコーディングでの成功を受けてのもので、そのコンビネーションの素晴らしさはショスタコーヴィチ交響曲全集とプロコフィエフ交響曲全集でも明らかでした。 キタエンコの芸風は、ロシア的な情感を無用に前面に出したりすることなく、作品に対してあくまでも純音楽的にアプローチするというものですが、このチャイコフスキー・シリーズでは、そうした姿勢で一貫しながらもパワフルで豊かな表情を湛えた演奏に仕上がっているのがポイント。 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の暗めの音色を基調とした重厚なサウンドも作品の雰囲気に合致しており、優秀な録音とあわせてシリーズの魅力をさらに強化してくれています。 なお、プロデューサーはマンフレッドやプロコフィエフ交響曲全集と同じく、イェンス・シューネマンですが、エンジニアは、ギュンター・ヴァントの信頼篤かったクリスティアン・フェルトゲンが起用されています。 アルバムはハイブリッド・タイプのSACDなので、通常CDのステレオ音声のほか、SACDのステレオ音声(2.0)、SACDのマルチチャンネル音声(5.1)という3つの音声が収録されています。直接音の切れ味、楽器の音の細密な描写を味わうのであれば2チャンネル・ステレオが、ホールに響く全体の雰囲気を味わうにはマルチチャンネルが適しているとよくいわれますが、それらを聴き較べて楽しむのもハイブリッドSACDならではの楽しみと言えるでしょう。(HMV) 【収録情報】 ・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』 第1楽章 Adagio - Allegro non troppo 第2楽章 Allegro con grazia 第3楽章 Allegro molto vivace 第4楽章 Finale. Adagio lamentoso ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 ドミトリー・キタエンコ(指揮) 録音時期:2010年1月 録音場所:ケルン、ビューネン、プローベンザール 録音方式:デジタル プロデューサー:イェンス・シューネマン エンジニア:クリスティアン・フェルトゲン SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND Powered by HMV