小説むすび | 著者 : アン・ヘリス

著者 : アン・ヘリス

愛を知らない侯爵愛を知らない侯爵

司祭だった父が急死し、19歳のマリアンと一家の生活は困窮していた。周囲に立派な結婚相手を探してやると言われても気後れしてしまうのは、プライドの塊のような高慢な貴族たちを嫌っているから。たとえ爵位や財産がなくとも、彼女の両親のように、心から愛し愛される関係でいられる人との出逢いを夢見ているのだ。そんなある日、マリアンは体調を崩した大叔母を見舞うため遠くの地へ向かう途中、こちらを熱く見つめる青い瞳の男にでくわした。不躾な視線に怒りを感じてもいいはずなのに、なぜか体の奥が疼く。この気持ちは何…?戸惑うマリアンは知る由もなかったーよもや彼が11代目マールベック侯爵ドルーで、跡継ぎを産む従順な妻を求める、愛を知らない男だということなど。大叔母を気遣ってしばらく滞在することになった地で、マリアンは吸い込まれそうなほど深く美しい瞳のドルーと偶然再会。彼女の人生で初めて芽生えた恋心はさらに膨らむが…。社交界の貴婦人に退屈していた侯爵は、彼女をどう見るのか?

異国の花園と籠の鳥異国の花園と籠の鳥

あなたがいるこの国が、 わたしの居場所……。 いとこのつき添いでスペインへ向かう途中、海賊に襲われたハリエット。 連れていかれた奴隷市場で彼女たちを競り落としたのは、 主君の命を受け、王子のために花嫁を探していた宮殿長官カシムだった。 花嫁の条件は、美貌をそなえた英国人女性。当然、いとこが選ばれた。 しかし婚礼の当日、ハリエットは嫌がるいとこを助けるため、 花嫁とすり替わり、主君の逆鱗にふれて牢に投げ込まれた。 絶体絶命の窮地に陥ったハリエットを救ったのは、カシムだった! 市場でわたしを買った憎むべき冷酷な彼が、いったいなぜ? 牢から出されて、カシムのハーレムで監視下に置かれることになり、 ハリエットは彼のたくましい体と青い瞳に酔わされるがごとく……。 大人気アン・ヘリスが創り出した、美しき世界観のエキゾチック・リージェンシー! 賊にさらわれたのが運の尽き、期せずして異国に売られてしまったハリエット。謎の美男カシムの導きでハーレムに行き着いた彼女に、どんな運命が待ち受けているのでしょうか?

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