著者 : キム・ローレンス
フローラは姉夫婦を亡くした痛手から立ち直る暇もなく、その遺児を育てていたが、親代わりは想像以上に大変だった。しかも、引き継いだ姉夫婦の宿泊施設には借金もあった。嵐の夜、フローラは唯一の宿泊客だったイーヴォに、赤ん坊をあやしながら泣いている姿を見られてしまう。そして彼のやさしさに、初めて胸のときめきを経験した。ところが翌朝、イーヴォの正体を知って愕然とする。彼は亡き義兄の裕福な弟で、城と広大な領地を持つ大富豪だった!母になれない私を母にしてくれたこの子と離れたくない。ばかな私。彼の目的は甥だったのに、心を奪われるなんて…。
人でごった返すスペイン、マドリードの空港。搭乗便を待つメーガンは思いがけない人物にでくわした。エミリオ・リオスーずっと憧れていた兄の友人。冷酷な経営手腕と派手な女性関係で知られる裕福な実業家だ。2年前に冷たくあしらわれて以来、距離を置いてきたけれど…。すると彼は挨拶もないまま、メーガンを引き寄せてキスした。呆然とするメーガンに、彼は謎めいた視線を送ってたたみかける。「今夜、僕と一緒に過ごさないか?」「100万ドル出せるならね」動揺のあまりメーガンは軽口で返した。それが、めくるめく嵐のような1日の始まりだったー
ゾーイは事故死した姉夫婦の双子を引き取り、 とある大富豪の屋敷で住み込みの家政婦の職を得た。 そんな折、親友の娘の手術にかかる治療費をなんとか集めたくて、 主の留守中に屋敷でチャリティパーティを開くことに。 そこに現れた彫りの深い顔の男性を見て、ゾーイはどきりとする。 実際に会うのは初めてだけれど、 あのハンサムな男性こそ、主のイサンドロ! イサンドロは留守中に勝手にパーティが開かれていて唖然とした。 その中心人物は新しい家政婦でーーああ、彼女はなんと若く美しいのだろう。 家政婦失格だが、彼女を愛人にしたい……。 人気、実力ともにトップクラスに君臨する、スター作家キム・ローレンス。彼女が得意とする、ピュアなヒロインと傲慢なヒーローの織りなす波瀾の恋物語をご堪能ください。
お願い、嘘だと言って! わたしが次期国王の妻だなんて。 仕事で異国を訪れたアビーは、突如現れた盗賊団にさらわれた。 砂漠の真ん中で服を裂かれ、絶体絶命のピンチに陥る。 口々に喚く男たち。どうやら競りにかけられているらしい。 万事休すと諦めかけたとき、麗しい馬が駆けこんできた。 馬上には長衣姿の世にも美しい男性が。 ザインと名乗る彼が現れてすぐに、アビーは解放された。 この人は何者? どうやって盗賊と話をつけたの? 10カ月後、突然呼び出された彼女は驚愕の事実を告げられる。 ザインは一国の王位継承者で、あなたは彼の妻なのだ、と。 早急に妻が必要となったザインに“1年半だけ宮殿で夫婦のふりをしてほしい”と頼まれ、戸惑いながらも承諾したアビー。報われぬ愛と知りながら、あまりにも強烈な彼の魅力を前になすすべもなく純潔を捧げて……。甘く切ない魅惑のロマンスをご堪能ください。
7歳で両親と死に別れ、祖母に育てられた影響で、古風に育ったベス。 秘書の仕事をするときは眼鏡をかけ、地味な服装をしているが、 3年前に働きだしたときから、ボスにほのかな恋心を抱いていた。 ところが、ボスは目立たない秘書の気持ちに気づくはずもなく、 美貌のモデルに贈るために買った婚約指輪を、ベスに取りに行かせる。 そんな彼女を、ボスの兄であるテオ・キリアキスが見ていた。 弟がご執心中のモデルとかつて婚約していたテオは、 元婚約者の強欲さを知っており、弟の目をどうにか覚まさせたかった。 ここは一つ、あの平凡なベスを美女に変身させ、弟の気を引かせよう。 しかしテオ自らが、白鳥のように美しくなった彼女に心奪われて……。 ハーレクイン・ロマンスの不動の三大人気テーマの一つをご紹介。地味で冴えない、まるで“醜いあひるの子”のようなヒロインが華麗に変身するシンデレラ・ストーリーをお楽しみください!
本心では、もう一度会いたかった。 嫌悪されるだけとわかっていても。 クロエがギリシアの海運王ニックに再会したのは、 彼の姉が主催するチャリティ・ディナーの場だった。 昔、クロエは恋人になれると思って、ニックにバージンを捧げた。 だが朝になる前に彼は姿を消し、それきり連絡はとだえた。 挨拶代わりにいきなりニックに唇を奪われ、クロエは驚く。 いいえ、スーパーモデルでもつき合えるプレイボーイの彼が、 捨てた女にまた興味を持つわけがない。しかも、今の私は……。 何度手術をしても消えなかった、彼女の脚の火傷跡がうずいた。 今の私では、ニックのベッドの相手さえ務まるとは思えない。 自分は醜くなったと思いこむヒロインは、ヒーローに惹かれる気持ちを抑えつけています。しかし、ヒーローが友人の死に対する罪悪感に苦しんでいると知ると、身をなげうって彼の痛手を癒やそうと尽くすのです。そのために、心にさらなる傷を負うことになっても。
図書館司書のリリーは親友の強引な誘いを断れず、週末のダブルデートに出かけるはめに陥った。親友の恋人が持つコテージに赴いた彼女を待っていたのは、二度と会うことはないと思っていた大富豪、サンチャゴ・モライス!なんて意地悪な偶然なの…。リリーは我が運命を憂えた。ふたりは1年前にスペインで出会って、たちまち激しい恋に落ちたが、ある誤解をしたサンチャゴは怒りまかせに彼女を捨て去った。その後、失意のリリーに突きつけられたのは、妊娠という事実だった。しかも哀しいことに、お腹の子が元気に生まれてくることはなかった。すべてを胸に秘めたままで、この再会を乗りきれるかしら…?傲慢なスペイン大富豪と、耐え忍ぶ薄幸のシンデレラ、運命の再会物語!2006年に刊行された、最大級のハラハラドキドキが味わえる恋物語をリバイバル!
ニーヴは恩人である老富豪の形だけの妻となり、彼を看取った後、まだ十代の反抗的な娘の継母となった。だが世間は“金目当てに老人と結婚した悪女”と責めたてる。いわれなき悪評と娘の反発に憔悴していたニーヴは、ある吹雪の夜、ハンサムなイタリア人実業家、セヴェロ・コンスタンツァと出会う。二人は情熱に流されるまま熱いひとときを過ごすが、翌朝、ニーヴが世間を騒がせている悪名高い未亡人と知るや、セヴェロの表情が一変し、彼は冷たく去っていった。3カ月後、ニーヴは途方に暮れて泣いていた。彼女を金の亡者と信じたセヴェロの子を、身ごもったのだ。
図書館司書のネルは、ひょんなことからルイスと出会った。 彼はネルがかわいがっている姪の恋人の従兄弟で、 スペインでその名を知らない者はないほどの富豪だった。 雲の上の人よ。そんなふうにルイスを見ていたネルも、 彼からの熱いまなざしを受け止め、ついにすべてを捧げた。 だが眠りに落ちた彼が呟いたのは、知らない女性の名前ーー ベッドを飛び出し、ネルはそれきり彼の前から姿を消したが、 やがて身ごもったことを知る。ネルにとっては愛の結晶だった。 ひとりで産み育てるつもりだったが、ルイスが現れ、 愛はないが子どものために、と残酷な求婚をするのだった。 ピュアで健気なヒロインと、傲慢なラテン・ヒーローを描いて人気のK・ローレンス。家族の面倒を見るためにすべてを犠牲にしてきたヒロインに唯一残されたのは、愛した人の赤ん坊……。決して愛を口にしないヒーローの過去が、涙を誘います。
悪名高いプレイボーイに、 無垢な心は盗まれて……。 「政略結婚ですか?」「ルイス王子はいつプロポーズを?」 大混乱のなか力強い腕で高級車に押しこまれたサブリナは、 救い主の顔を見て驚いた。隣国の皇太子ルイスの弟、セブーー あまたの女性と浮き名を流す“王家の黒い羊”だったからだ。 さらに驚くことに、彼はいきなりサブリナの唇を奪った。 生まれて初めて感じた甘いおののきに戸惑いながらも、 祖国のために政略結婚を受け入れた彼女は夢想だにしなかった。 品行方正なルイスが恋人と駆け落ちして結婚式に現れず、 代わりにセブと結婚させられることになろうとは。 あまりにも魅惑的なセブとの愛なき結婚生活に苦悩するサブリナ。父王に疎まれて育ったあげく突如として王位継承者となったセブは公務に忙殺され、夫婦の溝は深まるばかりで……。人気作家が王室の光と闇を流麗に描く、ドラマチックなロイヤル・ロマンスです!
イタリア人投資家で大富豪のジャンフランコとデヴラは、出会った瞬間から惹かれ合い、結婚した。だがそこに愛があったわけではないージャンフランコは、デヴラが愛人になるのを拒否したから求婚したにすぎなかった。最初の妻を出産で亡くした彼は、もう子どもは要らないし、永遠の愛も欺瞞にすぎないと言ってはばからない。だがデヴラは違った。夫を愛している。彼の子どもがほしい。願いは叶い、デヴラは妊娠。まるで天にも昇る心地だったが、愛するジャンフランコは、妻を遠ざけるようになり…。
サマンサは巨大企業の受付ロビーに立ち尽くしていた。 チェーザレに、この体に新しい命が宿っていることを 伝えるために来たのだが、いざ口を開こうとすると心が揺らぐ。 彼はサマンサが生涯かけて稼ぐお金を1分で稼ぐほどの実業家だ。 なによりも、チェーザレは彼女の名前すら知らない。 それどころか目や髪の色、顔がそばかすだらけだということも。 会えばきっと幻滅して、すべてが終わる。 あの夜、一時的に視力を失っていた彼に絶望から求められ、 思いを止められないサマンサは、おずおずと身を任せたのだから。
旅先のイタリアで道に迷ったエリンは、黒馬にまたがったハンサムな男性、フランチェスコに助けられた。うぶな彼女はたちまち恋に落ち、翌日には彼に純潔を捧げ、5日後には結婚式を挙げていた。エリンはそのとき初めて知った。フランチェスコがイタリア名門銀行の経営者であると。かすかな動揺は、やがて夫に対する不信へと変わっていく。彼ほどすてきな人が、なぜ私を選んだのだろう?ある晩、パーティ会場で夫が別の女性とキスしているのを見て、エリンのなかで何かが壊れた。私は愛されていなかった…。彼女はすぐに家を出たー身ごもっていることを隠したまま。
ついさっき出会ったばかりの男性とイタリアへ?妹の付き添いを住み込みでやらないかというダニーロの申し出に、テスは耳を疑った。ロンドンで小学校教師をしているテスは、顔見知りの男からの度重なるストーカー行為に悩まされていた。今日は夜道でその男に拉致されそうになっていたところを、偶然通りかかったダニーロが危機一髪で助けてくれたのだった。夏休みに外国へ避難するのは、最良の方法には思えるけれど…。迷った末、テスはトスカーナ地方にあるダニーロの屋敷を訪れた。愛を拒む大富豪に身も心も捧げることになるとは夢にも思わずに。
親戚の結婚式で億万長者ローマン・ペトレッリを紹介されたとき、 イジーは思わず我が目を疑った。 2年前、母の突然の死にショックを受けたイジーは、 ふらりと入ったバーで客に絡まれて困っていた。 そのとき助けてくれた男性、それがまさしくローマンだった。 イジーは虚しい心も救ってもらえるのではないかと信じ、 その夜、彼に純潔を捧げたのだった。 だが翌朝、ローマンの姿はなく、二度と会えないと諦めていた。 イジーは胸に抱いた小さな娘を彼から遠ざけて、密かに誓った。 ローマンに知られたらきっと奪われてしまう。この子は私が守るわ。 ハーレクイン・ロマンスでは、人気、実力ともにトップクラスに君臨するキム・ローレンス。今作は彼女が得意とするシークレット・ベビーものです。ヒロインの純粋さが際立つ名作です!
ロウィーナは恋愛を避け、仕事ひとすじに生きてきた。そんな彼女が、予期せぬ妊娠をした。相手はクイン・タイラー。著名な形成外科医としてその名を世界に轟かせている彼は、ロウィーナの大学時代の友人だった。3カ月前、偶然再会するまでは。クインがあまりにもゴージャスな大人の男性に変貌していて、ふだんは男性を避けているのに、つい一夜の情熱に溺れてしまった。いかにもプレイボーイな彼にとっては何でもないことに違いない。とぼとぼとオフィスに向かうロウィーナは、はっと顔を上げた。クインが目の前に立ちはだかっている。どうして彼がここに?彼は怒りに燃えた目で、まっすぐ彼女を睨みつけていたー。
これは道ならぬ恋だったの?リリーは愕然とした。ずっと憧れていたベンと結ばれ、幸せいっぱいで迎えた朝、彼が別の女性と婚約したという記事を読んだのだ。ベン・ウォーレンダーは由緒ある領主館の跡取りで、わたしはその使用人の娘。もともと叶わぬ恋だったのよーリリーは彼がまだ眠っている間に、部屋から逃げだした。そして3年後。国外にいたリリーの前に、突然ベンが現れる。「ぼくたちの娘をほったらかしてバカンスか?」どうして娘のことを知っているの?リリーは恐怖に凍りついた。
仕事でギリシアの島を訪れたエンジェルは、島のオーナーのアレックスに出迎えられた瞬間、記憶の底に封印したはずの思いがよみがえり、凍りついた。彼とは6年前、たった一度だけ熱い夜を共にした。アレックスの誘惑は抗いがたく、彼女は純潔を差しだしたのだ。ところが翌朝、彼は別人のように冷淡な態度で帰り支度を始めた。そのときだった、ポケットから結婚指輪が落ちたのは…。そしていま、目を合わせた瞬間、エンジェルはすぐにわかった。彼は私を覚えている!まさか、また誘惑するつもり?いいえ、もうその手にはのらない。私は5歳になる娘の母なのだから。