小説むすび | 著者 : キャロル・マリネッリ

著者 : キャロル・マリネッリ

塔の上の秘恋塔の上の秘恋

塔の上に咲いた秘恋の花は、 せつない散り模様で……。 赤ん坊のとき母に捨てられ、冷血な医師の父に育てられたヴィクトリア。 独りぼっちの少女は父の働く病院の上にある塔で孤独を癒やした。 やがて彼女はそこで働くようになり、敏腕ドクターのドミニクと出会う。 顔を合わせれば口論する二人だったが、塔の上で鉢合わせしたある日、 ふとしたきっかけで激情に駆られて熱いひとときを過ごした。 彼に惹かれる想いを抑えて一夜限りの関係と距離を置くことにしたが、 思いがけずヴィクトリアは妊娠し、状況は一変した。 事もあろうに、人間不信のドミニクは自分の子かどうかさえ疑う始末。 それを知ったヴィクトリアは決心したーー おなかの子は私一人で育てるわ……もう私には近づかないで! ロマンス作家として円熟の境に入った感のあるC・マリネッリ。本作は、親の愛を知らない孤独なヒロインと過去の衝撃体験から人間不信に陥っているヒーローの一筋縄ではいかないドキドキの恋物語で、ウィットに富んだ会話も楽しめます!

砂漠の魔法に魅せられて砂漠の魔法に魅せられて

母国の女性を娶るのが彼の定めーー 愛を夢見た私は、愚かなシンデレラ。 介護施設にいる母を見舞う生活を6年続けている看護師のアデル。 有能な医師であり砂漠の国の皇太子でもあるザヒールに片思い中だが、 彼は次々と浮き名を流しているのに、彼女には目もくれない。 しかし、病に倒れたザヒールの母を看護しに砂漠の国を訪れたとき、 彼がやがて父王の選ぶ同国出身の花嫁を娶ることを知る。 それが故にザヒールがこれまであえて自分を避けていたと気づき、 アデルはほとばしる愛をどうすることもできず、彼に純潔を捧げた。 しかし、二人が深い仲になった事実を知って激怒した父王によって、 彼女はあえなくロンドンに帰されてしまうーー 愛してはいけないザヒールの子を、その身に宿しているとも知らず。 主人公たちの心の機微を、こまやかに切なく描く表現者キャロル・マリネッリによるシンデレラストーリーをお贈りします。結ばれる望みのない恋と砂漠の魔法にからめとられ、無垢なアデルの運命は激しく翻弄され……。ドラマティックな展開に一気読み間違いなし!

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