小説むすび | 著者 : キャロル・マリネッリ

著者 : キャロル・マリネッリ

ナースの涙ナースの涙

優しく笑う顔と、冷たくよそよそしい顔。 どちらが本当のあなたなの? ジャスミンは1歳の息子を連れ、実家近くの海辺の町へ引っ越してきた。 病院の救命救急科に看護師として採用されたものの、 出産以来離れていた仕事の勘はすぐには取り戻せず、戸惑う日々。 そんななか、端整な容姿の敏腕医師ジェドに淡い恋心を抱くようになる。 ただ気がかりなのは、海辺を散歩中に会ったときは気さくで魅力的なのに、 職場ではひたすら仕事に集中し、冷徹なまでに人を寄せつけないことだ。 だがある日、生後まもない患者の命が失われて動揺したジャスミンは、 ジェドに慰められるうち、いつしか彼と心を開き合って唇を重ねていた。 しかし、同じ職場で働く彼女の姉がジェドと浅からぬ仲だと漏れ聞き、 思わず問いただしたジャスミンに、彼は否定しつつも再び背を向けて……。 稀代のストーリーテラー、キャロル・モーティマーがお好きな方にぜひおすすめしたい作家ーーキャロル・マリネッリ。HQロマンスとHQイマージュにまたがり大活躍中の彼女が描く、“命の現場”が舞台の切ないロマンスです。心に傷を抱えたふたりの恋のゆくえは?

恋のタイムリミット恋のタイムリミット

触れた手を彼に払われた夜から、 彼女は愛の迷路をさまよい始めた。 こんなに美しくてセクシーな敏腕ドクターがいるなんて! 3カ月前、ケイトは初対面の臨時勤務医フアンを見て、密かにときめいた。 彼が現れると、女性スタッフはみな化粧直しに走るほどだったが、 まじめで用心深いケイトはフアンからの誘いを再三断っていた。 あと2週間もしたら彼はこの国を去り、また別の病院で働くのだから。 わたしは遊びの恋ができるほど、器用でも大胆でもない……。 だが刻々と別れの日が近づく中、フアンの医師としての能力の高さや、 患者に接する態度の温かさを目の当たりにし、恋心は最高潮に達した。 ある夜、フアンから不意にキスをされ、ケイトは理性も忘れて 愛おしげに彼の首筋に触れたーーまさか、その手を拒まれるとも思わずに。 思いきって一歩踏み出した瞬間、心のバリアを張られたことで我に返ったケイトは慌てて引き返そうとします。でも、もうすでに恋の迷宮に迷い込んでしまっていて……。HQロマンスでも大活躍中のスター作家キャロル・マリネッリが贈る、美しくて切ない感動作!

神様からの処方箋神様からの処方箋

幸せが崩れゆくのを止められなかった。 忘れようとしたとき、切ない再会が……。 それはローナが新たな人生に踏み出した矢先の交通事故だった。 子宮外妊娠で第一子を失い、すれ違いから夫ジェイムズとも別れて以来、 いつか大切な命を産みたいと、おなかの痛みにも耐えてきた。 10年が過ぎた今、ようやく子供をあきらめて手術を受ける決心をし、 故郷を離れてロンドンで暮らそうとしていたところだったのだ。 病院に運ばれ、病室で意識を取り戻した彼女の耳に懐かしい声が届く。 「ローナ……」ああ、なんてこと。ここはジェイムズの病院! 思わぬ再会後、やがて快復したローナは、彼と一緒に働くことになる。 その前に過去のわだかまりを解くように、二人は一夜を共にした。 ローナは彼の腕の中で、じきに手術で子を望めなくなる切なさに震えた。 かつて愛したジェイムズの姿を再び目にしたとき、ローナの胸には失った幼い命の面影が甦ったのでした。悲しみに押し潰されそうになりながらも、前に進もうともがく彼女の姿に声援を送りたくなります。スター作家C・マリネッリが描く、珠玉の愛の復活ロマンス。

一生に一度のイブに愛は一生に一度のイブに愛は

愛してると言える人がいること。 母に捨てられた私には、それさえ贅沢。 里子育ちのナオミに家はない。雇い主の家を転々としているから。 今回の住まいは、ニューヨークでも屈指の資産家一族の豪邸だ。 ナニーの彼女は一族の悪名高いプレイボーイ、エイブに誘惑され、 いつしか彼に夢中になるーー生まれて初めての恋だった。 しかも、粉雪の舞うクリスマスシーズンの街を案内されたあとは、 唇も盗まれてしまうーー生まれて初めてのキスだった。 エイブに美しい恋人がいると聞いたのは、そんなときだった。 彼は私をからかっただけなのだ。引っ込み思案で恋愛に無縁の、 バージンが珍しくて。なのに恋心は消えず、今も胸が苦しい……。 『花嫁は愛される夢を見る』の関連作をお届けします。派手な女性関係で有名な世慣れたヒーローに、初めての恋をする奥手なヒロイン。愛を求めるたび傷ついてきた彼女にクリスマスの奇跡は訪れるのでしょうか? C・モーティマーが好きな方はお読み逃しなく!

秘密を愛したホテル王秘密を愛したホテル王

すべては演技とわかっていても、 溢れる想いは止められなくて……。 イタリアからやって来るホテル王の恋人のふりをしろですって? しかも24時間、片時も彼から離れてはいけないだなんて……。 上司から突然そう命じられ、刑事のリディアは動揺していた。 噂では、富豪アントン・サンティーニは美麗な遊び人らしい。 彼の到着を待つ間、ホテルのプールで泳いでいたリディアは、 水しぶきを上げて現れた男性がアントンだと気づき、驚いた。 もう“演技”を始めるの? 戸惑う彼女に甘い言葉を囁くと、 アントンは巧みにキスへと導いた。陶然としながらリディアは 自分を戒めた──これは仕事。愛も恋も持ちこんではだめよ。 キャロル・モーティマーがお好きな方にぜひともお勧めしたい、スター作家キャロル・マリネッリの意欲作! ヒーローを愛することを許されない立場と、抑えきれない熱い想いとの狭間で葛藤するヒロイン。そのせつない心情に、共感せずにはいられません。

ひとつ屋根の下の片思いひとつ屋根の下の片思い

仕事も、家も、幼子の世話も一緒。 でもこの胸の想いだけ、一方通行……。 シャーロットは大病院の救急科の新入り看護師。 母が急に家を売って恋人のもとに身を寄せたため、 路頭に迷った彼女は、住みこみの子守りの求人広告にすがった。 訳あって無一文の今、雨露をしのげるだけでも助かるのだ。 運よく面接者の女性にひと目で気に入られるが、話を聞くうち、 なんとそこが、同じ病院の敏腕医師ヘイミッシュの家だとわかる! 女性は彼の妹で、職場復帰が決まったので子守りを募集したらしい。 シャーロットはその日の朝に、病院でヘイミッシュと初めて会い、 魅力的だが気難しい彼が、皆に畏怖される存在と知ったばかりだ。 そんな彼の同意もないまま、ひとつ屋根の下に暮らすなんて……。 あらゆるタイプのストーリーや登場人物を変幻自在に描き分ける、大スター作家キャロル・モーティマーがお好きな方におすすめ! キャロル・マリネッリの涙なしには読めない感動作をお届けします。明るさの下に切ない感情を隠す、けなげなヒロインにご声援を。

愛しのロイヤル・ベビー愛しのロイヤル・ベビー

赤ちゃんのことを告げられなかった。 まさか、こんな形で知られるとは……。 旅で訪れたギリシアの島で気品に満ちた男性と出会ったベス。 浜辺で言葉を交わすうち強く惹かれ合い、めくるめく夜を過ごしたーー 連絡先も名字も告げず、ただ思い出だけを分かち合い、ふたりは別れた。 やがて妊娠に気づいたベスは厳格な両親の不興を買って実家を出たが、 数カ月後、仕事でロンドンにいる間に激痛に襲われ、破水してしまう。 搬送先の病院で早産の赤ん坊を取り上げることになったのは、 なんと、あの忘れえぬ一夜を共にした、おなかの子の父親エリアス! 再会の衝撃に動揺するベスとは対照的に、彼はいたって冷静だ。 生まれてくるのが我が子だと知ったら、彼はなんと言うかしら? しかし、エリアス側にもまた、重大な秘密があるのだった……。 命の現場にたずさわり、自らの人生経験が遺憾なく発揮された真に迫る作品で人気の作家キャロル・マリネッリ。本作では、牧師の娘として生まれた内気なヒロインと、高貴な生まれゆえに懊悩するヒーローとの、劇的なシークレットベビー・ロマンスを満喫できます。

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