小説むすび | 著者 : サキ

著者 : サキ

ウィリアムが来た時ウィリアムが来た時

発売日

2019年6月24日 発売

ジャンル

ドイツ帝国に支配された架空のロンドンを舞台とした、 「短編の名手」サキによる、 本邦初訳ディストピア歴史IF群像劇! ドイツによる支配が始まってから数ヶ月。街には独英二ヶ国語の文字が並び、ドイツ風の名前の料理店やカフェが軒を連ね、バッキンガム宮殿にはドイツ国旗がはためき、ロンドンはすっかり様変わりした。 その頃社交界では、体制に迎合する者、上手く利用しようとする者、反対する者、関心を持たぬ者など、さまざまな思惑をもった人物たちが、それぞれ己のため、あるいは国のために活動していた。 有閑階級夫人のシシリー・ヨービルが華やかなパーティや催しごとを開く中、野心的な人々が敗戦下での地位を築くために政治劇を水面下で繰り広げる。一方、ドイツによる英国支配をより堅固なものにするべく、クワル卿なる怪人物が暗躍する。 そして、ある晴れた暖かい五月の午後のハイド・パーク。支配を象徴するかのように、高らかにファンファーレを響かせるパレードを従えたドイツ皇帝が、ついにその姿を現す── 第一章  鳴鳥と気圧計 第二章  帰国 第三章  メツゥキー・ツァール 第四章  立ち入るべからず(エス・イスト・フェルボーテン) 第五章  親類になる方法(ラール・デートル・クージン) 第六章  クワル卿 第七章  誘惑 第八章  初日公演 第九章  「記憶に残すべき」夜 第十章  よぎる考えと「礼拝(テ・デウム)」 第十一章 喫茶店 第十二章 旅の連れ 第十三章 トーリーウッド 第十四章 午後の大きな勝利 第十五章 巧みな商売人 第十六章 朝日 第十七章 今シーズンで一番のイベント 第十八章 言い訳が通じない死者たち 第十九章 小狐      訳者あとがき  深町悟

けだものと超けだものけだものと超けだもの

出版社

白水社

発売日

2016年1月9日 発売

ジャンル

十月の午後というのに窓を開けっぱなしにしているのはなぜか。少女の話では、三年前、このフランス窓から猟に出ていった叔母の夫と弟二人が荒地の沼に呑まれてしまう事件があった。三人がいつか帰ってくると信じている叔母は、以来、この窓を開けたままにしているというのだが……ショートショートの名作「開けっぱなしの窓」。列車内で騒ぎ立てる子供たちを大人しくさせるため、相客になった独身男が話して聞かせた“やんなるくらい良い子”のお話とは……反教訓的な皮肉の利いた「お話上手」など、全36篇を収録。  生彩ある会話と巧みなツイスト、軽妙な笑いの陰に毒を秘めたサキの名短篇集『けだものと超けだもの』(1914)を初の全訳。いきいきとした新訳で原作の味を伝える、好評『クローヴィス物語』に続くサキ短篇集第二弾。エドワード・ゴーリーの挿絵を収録。 女人狼 ローラ 大豚と私 荒ぶる愛馬 雌鶏 開けっぱなしの窓 沈没船の秘宝 蜘蛛の巣 休養にどうぞ 冷徹無比の手 出たとこ勝負 シャルツーメッテルクルーメ方式 七羽めの雌鶏 盲点 黄昏 迫真の演出 テリーザちゃん ヤルカンド方式 ビザンチン風オムレツ 復讐(ネメシス)記念日 夢みる人 マルメロの木 禁断の鳥 賭け クローヴィスの教育論 休日の仕事 雄牛の家 お話上手 鉄壁の煙幕 ヘラジカ 「はい、ペンを置いて」 守護聖人日 納戸部屋 毛皮 慈善志願者と満足した猫 お買い上げは自己責任で 訳者あとがき

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