小説むすび | 著者 : シャロン・サラ

著者 : シャロン・サラ

スター作家傑作選〜日陰の花が恋をして〜スター作家傑作選〜日陰の花が恋をして〜

図書館司書のアメリアは夜間にウェイトレスの仕事を始めた。品行方正な彼女がめがねを外し、きわどい服を着るのは、退屈な人生を変えるためにどうしても資金が必要だから。このことが知れたら、町中が大騒ぎになるだろう。ある晩、思わぬ客がーアメリアが長年片想いをしているタイラー・サヴィジが来店した。こんな姿をタイラーに見られたのも衝撃だったが、彼の注文にはさらに驚いた。彼は目の前のセクシーなウェイトレスがお堅い司書とは気づかず、陶酔したまなざしで「俺が欲しいのはきみだよ」と言ったのだ!(『夜は別の顔』)。田舎暮らしの司書ジョイはバレンタインの夜、初めて訪れたロンドンのレストランで著名な大物スターのマーカス・バレンタインと出逢い、ひと目で心を奪われてしまう。そして思いがけず彼からダンスに誘われたとき、彼女は勇気を出して承諾した。いつもは地味な私だって、今夜くらいは楽しんでもいいはず。そう思いながら踊っていると、不意に唇を重ねられ、ジョイは我を忘れて激しく応えた。するとその直後、彼女をふしだらな女性だと思い込んだマーカスは打って変わって険しい顔になり、侮蔑の言葉を浴びせてきた!(『蝶になった司書』)。

スター作家傑作選〜シンデレラの白銀の恋〜スター作家傑作選〜シンデレラの白銀の恋〜

『愛すれど君は遠く』生死の境を彷徨い、意識朦朧としたサラが目を開けると、大きな人影がー孤高の男、マッケンジー・ホーク。行方不明になった兄を救えるのは彼しかいないと、サラは命がけで厳寒の雪道をひた走ってきたのだ。「わたしの名前はサラ。助けて…お願い」彼女は低体温症で瀕死のところを救ってくれたホークを、美しい天使のように感じて安堵しながら、また眠りに落ちた。だが、元CIA局員の彼はあり余る財産はあれど、人を信じる心は持ち合わせていなかった。彼女が目覚めたら、こう告げるしかないー帰ってくれ、と。『もう一つのクリスマス』魅力的な同僚医師ダンとの将来をかつて密かに考えていたセイラは今、彼の子を妊娠していた。でもそれは切ないことに、不妊症の妹の代理母としてにすぎなかった。セイラの知らぬ間に妹がダンを誘惑して、結婚してしまったのだ。ダンとはもう結ばれることはないと頭ではわかっていても、いまだに彼への想いを断ち切ることができずにいた。そんなある日、セイラは車にはねられそうになり、重傷を負う。ダンが私の身を案じてくれるのは、おなかの赤ちゃんが大切だから。それ以外の気持ちがあるなんて、望むべくもない…。

スター作家傑作選〜愛の虹がかかる日〜スター作家傑作選〜愛の虹がかかる日〜

リビーは恋人のサムに浮気を疑われ、ひどい喧嘩をした。サムに嫌われたと思った彼女は、妊娠を告げないまま彼の前から姿を消す。移住先でサムにそっくりな息子を産むと、リビーは花屋に勤めながら新しい人生をスタートさせた。それは、貧しくも幸せな日々だった。だが8年後、リビーは交通事故に遭い、意識が戻らず…(『小さな約束』)。私の子をつれていかないで!突然何者かに襲われ、まだ幼い息子ごと車を奪われたアンドレア。気を失い、次に目覚めたときは病室だった。そばにはフリンという屈強そうな男性の姿が。排水路に落ちていた車を発見し、中にいた彼女の息子を助けてくれたらしい。さらに彼から、保護のため君たちを自宅でかくまうと言われー(『天使を守りたくて』)。婚約者にぼろ布同然に捨てられたヘレンは家も仕事も失い、絶望のどん底にいた。だが、ある結婚式で新婦の兄オリバーから熱視線を注がれる。彼は、女性が放っておかない、理想の独身貴族。彼の男らしい魅力に胸がざわめくヘレンだったが、もう恋に傷つくのが怖くて思わず化粧室に逃げこんだ。すると、オリバーが追ってきた!(『失恋に終止符を』)。“癒やし”の三傑による出色のアンソロジー!

スター作家傑作選〜地上の女神の恋物語〜スター作家傑作選〜地上の女神の恋物語〜

体系に劣等感を抱くハリィは四姉妹の長女だが、いまだ独身。すると誕生日に、既婚の妹たちから旅行をプレゼントされた。男性が大勢いる場所に行けば、結婚相手が見つかると言われて。しぶしぶ出発した彼女は、滞在先で出逢った実業家ジェイクに一目で恋するが、そばにはグラマーなブロンド美女がいて、彼に熱い抱擁をして…(『奇跡の花嫁』)。ラプデイは横暴な雇い主の家に住み込み、秘書とは名ばかりのメイドのような仕事をしている。だが花瓶を割ったと濡れ衣を着せられてくびになり、途方に暮れた。頼れる人などいないなか、医師のアンドリューが診療所の受付係として雇ってくれることに。彼女はアンドリューへの想いを募らせるが、なぜか彼はよそよそしくて…(『ドクターの花嫁』)。大学院生のハンナは郊外で生後半年の姪を育てながら、つましく暮らしている。ある日、家の近くで車の事故が起き、怪我人のドミニクを助けたハンナは、一目で恋におちてしまった。ところが後日、偶然目にした経済誌にドミニクの写真を見つけて驚くーなんと彼はフランスの大富豪で、ハンナには縁のない世界に住む人だった!(『天使のとりこ』)。

スター作家傑作選〜恋の詩〜スター作家傑作選〜恋の詩〜

ある朝目覚めると、ハーレーは“結婚”していたーベッドの隣にいた、大柄でハンサムな見知らぬ男性サムが言う。「ぼくは君の夫だ」昨夜、ハーレーは親友の結婚式でお酒に酔ってしまい、何一つ覚えていなかった。過ちを認められず、こっそり逃げ出して自宅に戻るが、サムが強引に結婚の足場を固めようと押しかけてきて…(『熱いハプニング』)。亡き妹夫婦の娘を今すぐ引き取らないと!エリンは姪の父方の伯父チャンスの牧場に急いだ。半年ごとに交代で3歳の姪を世話してきたが、彼は養育に関して交わした約束を破ったらしいー女性を家に引き入れ、同棲しているなんて。だがほどなく、それは誤解とわかり、姪にせがまれて、エリン自身が彼の家で暮らすことになる(『生涯で一度のチャンス』)。サマンサは母に捨てられ、父にも冷たくされて孤独を味わったので、人一倍幸せを夢見てきた。今、年老いた大叔母と暮らすため故郷へ戻ってくると、不運にも隣家には、かつて仕事を取って彼女を切り捨てた元恋人ゲイブがいた。今や一財産を築いたようだ。傷ついたサマンサはゲイブを避けようとするが、彼の瞳には欲望の炎が…(『めぐってきた初恋』)。

スター作家傑作選〜春を待つシンデレラ〜スター作家傑作選〜春を待つシンデレラ〜

『花嫁の困惑』-身寄りなきウエイトレスのマリリーは、ハンサムで裕福な客ジャスティンに密かに憧れていた。吹雪で足止めを食った彼を小さな自宅に泊めた夜、マリリーはついに彼への想いを遂げる。だが翌朝目覚めると、彼は姿を消していた。彼女の身に、愛の証だけを残して。『かわいい訪問者』-仕事に集中できないのは社長のデインが休養中だから?そんなアシスタントのキャスリンに1本の電話が。「双子の赤ちゃんを玄関で見つけた。助けてくれ」彼女はボスのもとに急行した。ああ、困ったわ。1週間ぶりに会うデインは、いつもよりもっとすてき!『愛が試されるとき』-キットは婚約者ラファエルの故郷スペインで挙式する予定だった。だがラファエルが事故で負傷し、彼の強い希望で手術前に式を行った。その後、妻として手術の成功を喜んだのもつかのま、衝撃の事実がキットを襲う。夫は記憶を失い、新妻のことも忘れていた…。『奇跡に満ちた一日』-ある朝、アナスタージャは玄関を開けて驚いたーそこにかわいい子猫が置かれていたのだ。おかげで仕事に遅刻してしまい、上司のロスに事情を話すと、今日はバレンタインデーだと言われる。いったい誰から?首をひねる彼女のもとに、さらなる贈り物が…。シャロン・サラらが贈る珠玉の短篇。

スター作家傑作選〜涙雨がやんだら〜スター作家傑作選〜涙雨がやんだら〜

冷たい親に育てられた18歳のヘイリーにとって、恋人マックが心の支え。だがドライブ中に不幸な事故が起き、マックだけが重傷を負ってしまう。彼の家族から面会すら拒絶され、失意のヘイリーは彼に別れを告げることなく故郷を去った。それから10年後ー(『初恋を取り戻して』)。18歳のシルヴィは、外国から帰国中の伯爵クリスチャンと出会って恋に落ち、身も心も捧げた。遠方へ戻っていった彼からの連絡を待ったが、手紙1通届かない。気づけば、お腹の中で彼の子が育っていた…。月日は流れ、いま再び、目の前にクリスチャンが現れる(『伯爵との消えない初恋』)。女手一つで育ててくれた母を病で亡くしたセイディ。数カ月前に引っ越してきた彼女は、隣に住む魅力的な独身貴族のバックに想いを寄せているが、彼にパーティへ誘われても、内気なためにいつも断っていた。だがあるとき、とうとうバックと二人きりになり…(『セクシーな隣人』)。天涯孤独のベアトリスは手紙で弁護士事務所に呼びだされた。そこにいたのは、さる国の次期君主タリク。弟と別れてほしいと多額の手切れ金を提示され、寝耳に水の話に驚く。人違いよ、彼の弟なんて知らないもの。ベアトリスは小切手を拒んだが…(『シークと乙女』)。

スター作家傑作選〜愛に傷ついても〜スター作家傑作選〜愛に傷ついても〜

ニコールは6週間前、事件に巻き込まれ、頭を銃で撃たれた。一命は取りとめたものの、いまだに記憶障害があって言葉もうまく話せず、気分はふさぎがちだ。何ひとつ満足にできなくなってしまった彼女を、恋人のドミニクは限りない優しさで支えてくれていたが、ある日、不思議な出来事が起こり…(『優しさに包まれるとき』)。ジャスティーンは友人の結婚式でベネチアを訪れ、魅力的なイタリア人男性のウインクに悩殺される。翌日、不注意で運河に落ちそうになった彼女を救ったのは、思いもかけない人物ー昨日から脳裏を離れないウインクの男性リカルドだった。偶然にも、彼が友人の知り合いだったことに運命を感じながらも、恋に臆病なジャスティーンは…(『愛はベネチアで』)。孤児だったキャサリンは、生後まもない女の赤ちゃん、ボニーを養子に迎えることに。ボニーの父に引き取る意思がないと確認するためネバダ州を訪れると、現れたのはコールと名乗る逞しく自信に満ちた男性。ボニーの亡き父の兄だという彼は、驚いたことに赤ん坊を引き取りたいと言いだし、キャサリンに便宜結婚を持ちかけた!(『天使に魅せられて』)。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP