著者 : ジュール・ヴェルヌ
祖国ハンガリーの独立に向けた蜂起を計画し、順調に準備を進めていたはずの大貴族シャーンドル伯爵を待ち受ける試練とはー『海底二万里』『八十日間世界一周』の作者ジュール・ヴェルヌが描く、狂瀾怒涛の海洋冒険物語。全五部のうち、第三部第四章までを収録。エッツェル版挿絵全点掲載の新訳決定版。
悪党どもに正義の鉄槌を下さんとして、神出鬼没の謎多き医師アンテキルト博士とその仲間たちが地中海を舞台に躍動するー『海底二万里』『八十日間世界一周』の作者ジュール・ヴェルヌが描く、狂瀾怒涛の海洋冒険物語。第三部第五章から第五部最終章までを収録。エッツェル版挿絵全点掲載の新訳決定版。
彗星の一撃によって宇宙に攫われた一行がパラレルワールドで展開する、奇想天外な太陽系ロビンソン漂流記。SFの出発点と目され、“驚異の旅”の転換点を刻する大作、初の完訳。
人類未踏の北極点を目指す狂熱の冒険行。屹立する氷山、酷寒の氷原、友愛と叛乱…、ヴェルヌのすべてはここから始まった!“驚異の旅”の真の出発点となった大長篇が初めてその全貌を現す、待望の新訳・完訳。
かたや美しきヴォーカロイド、かたや怖るべき透明人間ストーカー。東欧を舞台に、不在の女性への狂恋が奔騰するヴェルヌの最も21世紀的小説二篇。
北インドの大自然を行く鋼鉄の象。冒険の旅は、大反乱の傷痕深い怨念の復讐劇へと姿を変える。血の糸で引き合う宿敵同士の運命やいかに…。『八十日間』のインドの謎、ついに解かれる!必読の傑作。
1866年、大西洋に謎の巨大生物が出現した。クジラよりもはるかに大きく、驚異的なスピードで移動する異形の怪物の存在は、世界中の人々を震撼させていた。その正体をつきとめるべく、パリ自然史博物館のアロナックス教授は、召使いのコンセイユとともにアメリカ海軍が誇る高速フリゲート艦に乗り込んだ。それは、世界の海を巡る、驚異と波乱に満ちた冒険の幕開けだったー胸躍る海洋冒険小説の傑作が、読みやすい新訳で登場!
未来の科学技術を駆使して作られた潜水艦ノーチラス号を操る、寡黙で謎めいたネモ艦長。彼の厳然たる命に従い、アロナックス教授たちは地球上のすべての海を巡る旅に連れ出される。インド洋から地中海、大西洋を南下して南極へ。氷づけになった潜水艦、巨大タコの襲撃、激しい暴風雨。次々に襲いくる危機をものともせず突き進むネモ艦長はいったい何者なのか。そして彼の目的は?時を超えて読み継がれる空想科学小説の原点。
嵐の夜、十五人の少年を乗せた船はニュージーランドの港から流されて、孤島へと辿り着く。自力で生き抜かねばならない少年たちの努力、恐怖、勇気、友情、反目、そしてその末に…。全世界を夢中にさせた冒険物語の金字塔、「シーナ家にとっても大切な一冊」を椎名誠・渡辺葉父娘が共訳!
謎の暗号文を苦心のすえ解読したリーデンブロック教授と甥の助手アクセル。二人は寡黙なガイド、ハンスとともに地球の中心へと旅に出た。そしてそこで三人が目にしたのは…。前人未到の地底世界を驚異的な想像力で自在に活写したヴェルヌの最高傑作を、圧倒的な臨場感あふれる新訳で。
1866年、世界の海で奇怪な海難事故が続発する。事実、多くの船が「謎の怪物」を目撃していた。紡錘形で細長いが、クジラよりはるかに大きく、時に燐光を発し、異常な速力をもっているという。調査に向かった軍艦もまた攻撃され、同乗していたアロナックス博士らは海に投げ出されてしまう。そして、博士らを救ったのも「謎の怪物」だったが、それはクジラではなく潜水艦ノーチラス号だった。
1869年、帆船チャンセラー号は、アメリカからイギリスに向けて航行中、予期せぬことから、大規模な火災を起こす。鎮火の努力もむなしく船は沈没。生き残った乗客と乗組員は筏に乗り込み、漂流を始めるが…自然の猛威、飢えと渇き、そして…。フランスの軍艦で実際に起きた事件をモデルとしつつ、極限状況における人間ドラマとして、迫真の筆致で描き尽くした傑作。
人間社会に対して激しい不信の念を抱くネモ船長とは何者?その目的は?謎の潜水艦ノーチラス号は、インド洋から地中海、さらに大西洋を南下して南極へ。凍結した海底に閉じこめられ、巨大なタコの大群や暴風雨に遭遇、と波瀾万丈の航海は続く。
その年、いくつもの船が海で“何か巨大なもの”に出くわしていた。それは長い紡錘形の物体で、時に燐光を発し、クジラよりもずっと大きく、ずっと速かった。アメリカ海軍から依頼され、追跡行に加わったアロナックス氏は、ついにその怪物に遭遇した。
一八七二年一〇月二日午後八時四五分、ロンドンの謹厳な資産家にして知識人フィリアス・フォッグ氏は、多くの新聞が一斉にとりあげ狂気の沙汰と評した、八〇日間世界一周の旅に出た。彼はトランプ仲間と、一秒でも遅れると全財産を失うことになる賭をしたのだ。