著者 : ジョージー・メトカーフ
フェイスは恋人クインと医学を志し、卒業後は結婚しようと誓っていた。だが大学進学を前に、彼女は理由も告げず、突然彼の前から姿を消した。あれから17年。亡き母の葬儀で帰郷したフェイスは、医師となって母の最期を看取ってくれたクインと再会を果たす。「フェイス?」以前より深みが増した彼の声を聞いた瞬間、なつかしさと、やるせない悲しみの涙が、彼女の頬を伝った。ああ、彼への想いは、あの頃と少しも変わっていない。でも…。一方、クインは彼女に寄り添っている若者に敵意を向けた。不穏な空気を察したフェイスは、いとまを告げてその場を後にしたー傍らに立つ若者の、17年前のクインとよく似た声に促されながら。
彼と赤ちゃんと一緒に生きていきたい。 でもそれは、願うのも愚かな夢物語……。 小さな小さな天使さん、お願い、早くパパを安心させて。 看護師ナディアは、生死の境をさまよう早産の双子に語りかけた。 双子の父親で医師のギデオンは、不眠不休の看護でもはや倒れる寸前だ。 今回の代理母出産を望んだ妻とは、すでに離婚が成立したらしい。 複雑な事情を抱えた彼を案じつつ、赤ちゃんたちの世話を焼くうち、 ナディアは3人を愛し始め、ずっとそばにいたいと願うようになる。 けれども彼女は、人に話したくないつらい過去を心に秘めていた。 十代のころ、実の父親によって悪党に売り飛ばされたのち、 そこでの生活に耐えかねて逃げ出し、今なお忍び暮らしているのだ。 父子との絆が深まるほど、身を引くべきだという切ない思いが増し……。 愛と切なさで読み手の胸を揺さぶるジョージー・メトカーフ。本作では、壮絶な人生を歩むナディアを主人公に、すべてを乗り越えた愛は何よりも強いと感じさせてくれる珠玉のロマンスを描きました。
愛するがゆえの誤解が二人を遠ざける。 会いたくて会いたくて、たまらないのに。 キャリーは同僚医師のコナーと、幸せな結婚生活を送ってきた。 けれども長らく子宝に恵まれず、ようやく授かったと思ったら、 生まれる前に天国へ旅立ってしまい、深い喪失感に打ちひしがれた。 なんとか仕事に復帰し、立ち直ったかに見えたキャリーだったが、 ある日突然、彼女は短い置き手紙を残し、愛の巣を飛び出した。 〈ごめんなさい。離婚手続きを進めてください。どうかお幸せに〉 涙でにじんだメッセージを読み、夫のコナーはキャリーを捜すが、 ゆくえ知れずのまま、彼女が住み慣れた家に戻ってくることはなかった。 それもそのはず、キャリーは、コナーがもう別の女性を求めていると、 人づてに聞いて絶望の淵に落とされてしまったのだから……。 愛する夫を思うあまり、みずからが身を引くしかないと姿を消したキャリーの心中を考えると胸が締めつけられます。愛の試練と心の機微を巧妙に描く人気作家J・メトカーフが用意した結末とは……?
一度でいい、私を女として見て。 年の離れた小さな妹じゃなく……。 誕生時に母を失ったダニーは、亡き母の親友に引き取られ、 その家の息子ジョシュとは兄妹も同然に育った。 だが十代になると、優しくてハンサムな彼を異性として意識し始め、 18歳の誕生日に、思い余って彼にキスをしてしまう。 ああ、私はなんてことをしてしまったの? ダニーは悔やんだ。 なぜなら、その日を境にジョシュが彼女を遠ざけるようになったからだ。 9年後、ふたりは指導医と研修医という立場で再会した。 いまだ“小さな妹”扱いされつつも、ダニーは彼に恋心を募らせる。 ある日、家が水難に見舞われてジョシュ宅で暮らすことを余儀なくされ、 ダニーはどきどきするあまり、まんじりともせず夜を過ごすが……。 9歳という年の差もあり、ジョシュに恋愛対象と思ってもらえないダニー。再会した今、もう18歳の少女ではないとわかってほしいーーそんな彼女の願いは彼の心に届くのでしょうか? 『秘密は罪、沈黙は愛』が大好評を博したジョージー・メトカーフの珠玉作!
セイラは身重の体で交通事故に遭い、九死に一生を得た。 身ごもっているのは愛する医師ダンとの子だが、 生まれた瞬間から、その子は彼女のものではなくなる。 そう、セイラは密かに想っていたダンを妹に奪われた上、 妹が妊娠を拒否したため代理母になることを強要されたのだ。 事故はセイラを打ちのめしたが、お腹の子の無事と、 毎日病室を訪れてくれるダンだけが、心の救いだったーー 彼が気にかけているのは子どものことだと、わかってはいるけれど。 妹は見舞いに来ない。セイラは決して誰にも言えなかったが、 事故の瞬間、車の運転席に見えたのは……妹の顔だったのだ。 涙なくしては読めない感動のメディカル・ロマンスが人気のジョージー・メトカーフ。双子を妊娠した代理母ヒロインの、ドラマティックなクリスマス・ロマンスをお届けします。
この胸の奥にしまったはずの、 秘密が、愛が、いま溢れ出す……。 フェイスは恋人クインと医学を志し、卒業後は結婚しようと誓っていた。 だが大学進学を前に、彼女は理由も告げず、突然彼の前から姿を消した。 あれから17年。亡き母の葬儀で帰郷したフェイスは、 医師となって母の最期を看取ってくれたクインと再会を果たす。 「フェイス?」以前より深みが増した彼の声を聞いた瞬間、 なつかしさと、やるせない悲しみの涙が、彼女の頬を伝った。 ああ、彼への想いは、あの頃と少しも変わっていない。でも……。 一方、クインは彼女に寄り添っている若者に敵意を向けた。 不穏な空気を察したフェイスは、いとまを告げてその場を後にしたーー 付き添いの青年の、17年前のクインとよく似た声に促されながら。 遠い昔、ヒロインが最愛のヒーローの人生から忽然といなくなった理由はいったい……? 秘密と真実が明かされる瞬間、涙が止まらなくなる“愛のドラマ”をお贈りします。編集者も太鼓判を押す、読まないともったいないほどの逸作です!