著者 : バ-バラ・カ-トランド
砂漠に花ひらく恋砂漠に花ひらく恋
父の勧める縁談は逃れようもない。一計を案じたヴイータは父に旅行をねだった。イタリア旅行と見せかけて、いとこのジェーンが住むシリアに向かうつもりなのだ。アラビアのシークと5度目の結婚生活をおくる恋多き女性ジェーンなら、きっと相談にのってくれるにちがいない…。もうすぐベイルート-そのとき、埠頭の群集の中でひときわ背の高い男性の姿が、ヴイータの目に飛び込んできた。
愛の革命愛の革命
極秘の任務を終えてコーザンに着いたドロゴはロープをつたって家を抜け出そうとしている娘、セクラを手助けすることになった。そして一緒に町に出かけるが、暴動に巻き込まれ、ドロゴはセクラを家に連れ帰った。一夜明け、革命が起きたことを知ったセクラは絶対に家に帰れないと言う。セクラはコーザンの王女だったのだ。
愛しのプリンス・チャ-ミング愛しのプリンス・チャ-ミング
シアは夢見る18歳のプリンセス。いつかきっとハンサムな王子が現れて恋をするのだと、ロマンチックな憧れを抱いていた。ところが、父王から言い渡されたのは隣国の年取った王との縁組だった。このままでは、父の思いどおりにさせられてします。そこで、シアは愛馬マーキュリーに乗り、自由な大地を目指して城を逃げ出すが、森の中で一心に絵筆を走らせる男性に出くわした。
謎の貴婦人謎の貴婦人
極秘任務でロシアに潜入したと思われる外交官の父はもう2か月も消息不明。第六感で父の危険を察知したヴィダは、偽のパスポートでロシア人になりすますと、父の救出にむかった。途中、てがかりを得るために謎の人物ともくされるイワン大公の居城に立ち寄った。ハンサムで若々しく気品に満ちた大公の姿にヴィダの胸はときめくが、かれが敵か味方かはっきりとした決め手はない。その夜、ヴィダはロシアの謀報員と思われる男が大公の部屋に入っていくのを目にする…。