小説むすび | 著者 : ペニー・ジョーダン

著者 : ペニー・ジョーダン

ブラックメイルブラックメイル

伯爵による“ブラックメイル”-- それは、世にも傲慢なプロポーズ。 リーは16歳の夏、端麗な美貌の青年ジルに恋をした。 だが彼女の純粋な想いは、ふたりに嫉妬した友人によって汚された。 友人が陰でリーの筆跡を真似て、はしたないラブレターを偽造したのだ。 当然、育ちのいいジルから軽蔑され、リーの初恋は散った……。 それから6年後、リーは出張で訪れた美しい城で、 ド・ショーヴィニー伯爵ことジルと偶然の再会を果たす。 取引相手が彼だったなんて! 知っていたらここへは来なかったのに! リーの内心の動揺を知ってか知らずか、ジルが衝撃の提案をした。 「明日、僕と君は結婚する。妻の座を狙う愛人を追い払いたくてね」 さもなくば、“あのラブレター”のコピーを利用するぞ、と脅してーー。 そのラブレターは私が書いたものではないと、どれだけリーが訴えてもジルは納得しません。飽きのきた愛人を体よく追い払う道具に使おうだなんて、なんて傲慢な伯爵なのかしら! いくら腹立たしくとも、リーに拒否するすべはなく……。1982年の名作ロマンス。

狂おしき再会狂おしき再会

一度ならず二度までも、 悪魔に心を奪われるなんて。 ビッキーは一人で小さな宿を経営しながら幼い双子を育てていた。 ある日、知人の頼みで実業家ジェイを宿に滞在させることになり、 喜んで受け入れたが、彼と顔を合わせた瞬間、すぐに後悔した。 ハンサムな男性客などこれまで何人もいたけれど、なぜか彼には 強く惹かれてしまう。いったい私はどうしてしまったの?  動揺するビッキーをよそに、ジェイは自然に子供たちと打ち解け、 ついには当然のように彼女にプロポーズしてきた。 戸惑いつつジェイとの未来を夢見始めたビッキーは、やがて彼が 何者かを思いだす──18歳の泥酔した夜、ただ一度の苦い過ち。 ああ、なんてこと。子供たちの父親は……ジェイだった! ドラマティックでほろ苦い、大人のロマンスをお楽しみください。ヒロインが誰にも言えずに隠し通してきた、双子の出生の秘密。思いがけず再会したヒーローへの愛と憎しみ。揺れ動く彼女の心模様を巨匠ペニー・ジョーダンが丁寧に描きだします。

刻まれた記憶刻まれた記憶

情緒揺さぶられる運命の一夜。 感涙のシークレットベビー物語! 白血病で親友を亡くしたばかりのダイアナは、 ともに暮らした家に独りで帰るのがつらくてホテルで眠りについた。 ふいに部屋の明かりがつき、信じられない光景を目にするーー 長身で黒髪のセクシーな、しかし見知らぬ男性がこちらを見ている! ダイアナは自分が部屋を間違えていたことに気づいたが、 今夜だけは……今夜だけは、独りでいられない、そう思った。 そして感情の高ぶるままに彼と結ばれた。小さな命を授かるとも思わず。 翌朝には姿を消していたその相手に知らせることもできず、 ダイアナは仕事をやめて新しい町でひっそり暮らし始める。 そこで、あの夜の彼、大富豪のマーカスに再会してしまうとは……。 英国の大スター作家の永久不滅の銘作をお届けする《特選ペニー・ジョーダン》もいよいよフィナーレ! 波瀾万丈のシークレットベビー物語が有終の美を飾ります。夫を亡くしたふりをして新天地で子育てをしようとした矢先に、おなかの子の父親と再会して……。

あなたしか知らないあなたしか知らない

純潔を捧げたのは、本気だったから。 でも本気なのは、わたしだけだった。 “永遠に君を愛する”--繰り返される口づけ。18歳の切ない誓い。 義兄ジェイクと結ばれたジェイミーは幸せの輝きに包まれていた。 だがその日、ジェイクがほかの女性と抱きあう姿を見て、 彼女はすべてに絶望し、無言のまま家を去ったのだった。 6年がたち、義兄との思いもよらぬ突然の再会が、 あの日の苦痛よりはるかに酷な傷をジェイミーに刻みつけた。 すでに婚約者がいる、大企業社長となったジェイクが唇を歪め、 辛辣な言葉を浴びせてきたのだ。「あれから何人の男を知ったんだ?」 ああ、なぜそんなことを。わたしは……あなたしか知らないのに。 ジェイミーは心の中でつぶやき、胸に巣くう孤独感にもだえた。 波瀾万丈の展開を圧巻の筆力で描く大スター作家による、血のつながらない兄と妹の切ない恋物語です。再会後、ジェイクの情熱的なキスに応えてしまったジェイミーは、求め求められることを望んでいる自分に気づきますが、彼の非情な言葉に心の傷をえぐられ……。

罪深い喜び罪深い喜び

たとえあなたの花嫁になっても、 私はずっと、片想い……。 ルーシーが長年片想いしている大富豪社長マーカスは、 彼女を愚かな小娘と決めつけ、顔を合わせればお説教ばかり。 だから、今、ルーシーの会社が倒産の危機に瀕していても、 惨めな姿をさらしたくなくて、彼にだけは相談できなかった。 ある夜、財界の大物が集うパーティに出たルーシーは、 会社再建の協力者を見つけた喜びでシャンパンを飲みすぎてしまう。 すると、同じパーティに出席していたマーカスに見咎められ、 強引に屋敷へ連れて帰られたうえに、突然、唇を奪われた! そしてついに憧れのマーカスと結ばれ、ルーシーは幸せをかみしめたーー やがて彼に跡継ぎを作るための“合理的”な結婚を求められるまでは。 ポーカーフェイスでありながらじつは情熱的な二人のロマンスを巧みに描いた、大スター作家ペニー・ジョーダン。3部作〈華麗なる日々〉最終話をお贈りします。本作はまさに山あり谷ありのジェットコースター・ロマンス。苦労続きのルーシーの片想いの結末は?

あなただけを愛してたあなただけを愛してた

7年が過ぎても、彼を思い出すーー 秘密の双子の父親である彼を。 17歳の春、タラは親友の若き義父ジェームズに恋をした。 叶うはずのない恋だったけれど、彼のそばにいられるだけで幸せだった。 だが、純潔を捧げたただ一度の関係で、タラの人生は急転。 妊娠がわかったときには、彼は何も言わず海外へ飛び立ったあとで、 拒絶されたことを理解したタラはひどく打ちのめされた。 世間は父親のいない子を産む女性を冷たい目で見ていて、 彼女の母親とて例外ではなく、おなかの子をあきらめるよう言われた。 それでもタラは学校を中退し、住む場所も変え、独りで双子を産んだ。 その子供たちも今は6歳になり、裕福でないながらも平穏に暮らしていた。 偶然再会した親友に誘われて訪れた別荘で、ジェームズに会うまでは! 大人のヒーローに恋するうら若きヒロインの心の機微を、リアルに、そして率直に綴って人気を博した名作家ペニー・ジョーダン。本作は大きな失恋に苦しみながら必死の思いで築き上げた平穏な日々が音をたてて崩れていくーーそんなシークレットベビー物語です!

情熱は罪情熱は罪

この子を宿した一夜は絶対に忘れない。 たとえ彼は忘れ去ってしまっていても。 ある嵐の夜、ライザは血のつながらない義兄ロークと結ばれた。 クルージングに出た船上で、激情に駆られてのことだった。 だが、直前にマストから落ちて脳震盪を起こしていたロークは、 断片的に記憶を失い、翌朝には彼女と結ばれたことを忘れてしまう。 義妹への潜在的な罪の意識からか、以来、彼はライザに冷たくなった。 あの一夜の思い出に胸を焦がしても、報われることはないんだわ。 耐えかねたライザは書き置きも残さずに家を出たーー身重の体で。 5年後、無事に生まれた息子を育てながらロンドンで自活する彼女の前に、 突然、以前と変わらぬ非情さを漂わせたロークが現れる! しかも彼は、幼い息子を、ほかの男性の子供だと信じこんでいて……。 親同士の再婚により義理の兄妹となったヒーローとヒロインによるドキドキのシークレットベビー物語をお届けします。大スター作家ペニー・ジョーダンらしく人間の心の裏表を巧みに描いた名作です。

思いがけない婚約思いがけない婚約

身も心も捧げた初恋は、屈辱に終わった。 なのに今、私は愛されぬ花嫁に……。 18歳の夏、キャリーはさる公国の大公リュクに恋をし、純潔を捧げた。 だが翌日、彼は名づけ親を通して別れの意思を伝えることで、 彼女を公国から追い出しにかかったのだった。 用意された“一夜のお相手代”には目もくれず城を去ったキャリーは、 やがてリュクの子を身ごもっていることに気づいたが、 子宮外妊娠だったため出産はあきらめざるをえなかった……。 そんな辛く悲しい出来事を記憶の奥底に閉じこめ、8年が過ぎた。 そして今、思わぬ再会を果たしたリュクから、プロポーズされる! ほとんど脅迫ともいえる強引な求婚に戸惑いながらも、 彼への恋心をくすぶらせていたキャリーは受けることにするが……。 リュクのプロポーズを、驚きと愛憎をもって受け止めたキャリー。けれども結婚式の3日前、またしても彼の名づけ親である伯爵夫人がリュクとキャリーの前に現れ、まるで鬼の首を取ったかのように、キャリーがかつておなかの子をあきらめたことを暴露してーー!

裁きの日裁きの日

冷徹で隙のない策略家は、 圧倒的な美貌の罪深き男。 個人秘書のラークはいま、絶体絶命の苦境に立たされていた。 従兄が会社のお金を勝手に使ったうえに自死を図り、 ラークにそそのかされたと偽りの証言をして息を引きとったのだ。 会社側の凄腕弁護士ジェームス・ウルフの徹底的で冷徹な態度、 容赦ない攻撃にさらされ、ラークは泣き崩れたかった。 ところが意外にも、会社が訴えをとりさげたため事なきを得るが、 ラークは働き口を失い、部屋代さえ払えない状況に陥ってしまう。 そんなとき、さる夫人の住み込み秘書の仕事が舞い込み、 運命に感謝しつつラークは意気揚々と働き始めたーー まさか夫人の一人息子が、ジェームス・ウルフとも知らずに! ようやく手にしたと思った安住の場所にまたもや現れた、口元に皮肉な色を浮かべたジェームス・ウルフ。ラークは彼に対して反発心と惹かれる気持ちを同時に覚えますが、彼によく思われていないはずだと考えて、せっかく得た仕事をあきらめようとして……。

至上の愛至上の愛

夫の誘惑に抗わなければーー 心はそう告げているのに、体が裏切る。 ケイトは2年前、世にもセクシーで傲慢な夫ジェイクのもとを離れ、 ヨークシャーに移り住んで新しい生活を始めた。 だがある日、彼女は耳を疑うような噂を聞き、身を凍らせる。 この地に、なんとジェイクが仕事で赴任してくるというのだ! ようやく結婚で受けた心の痛みを忘れかけていたのに。 かつて夫は、彼の仕事について違う意見を持つ若妻にこう言い放った。 「これ以上一緒に暮らせない。君が大人になったら会いに来ればいい」 今再び、ケイトの心に痛みが甦った。妻は夫と意見を違えてはだめなの? 妻は夫の欲望を満たすために作られた機械仕掛けの人形にすぎないの? でも、離婚手続きを終えていない以上、私はまだ彼の妻……。 《特選ペニー・ジョーダン》より、1980年代の貴重な旧作をお贈りします。出逢った瞬間から、信じられないほど魅惑的な半面、周囲を圧倒するような威厳を持っていたヒーロー。そんな彼に反発しながらも魅了されてしまったヒロインの葛藤が見事に描かれています。

裏切られた再会裏切られた再会

最愛のあなたが羽ばたけるように、 私はあなたの人生から身を引いた。 ディーは父の遺志を継ぎ、故郷のために慈善活動に力を尽くしている。 あるとき、不幸な若者たちを救うアイディアを思いつき、 大学の恩師に相談しに行くと、そこに思わぬ再会が待っていたーー 同じゼミで学び、今は国連で働く元恋人ヒューゴがいたのだ! 長身で現実離れした美しい顔だちの彼は、女子学生の憧れだった。 その強烈な魅力は10年経った今もまるで変わらない。 けれども、彼との再会はけっして甘いものではなかった。 ヒューゴがことさらに冷たく接してきたのだ。 10年前、私が一方的に彼の人生から身を引いたせい? 彼にやむなく別れを告げた本当の理由は、今もまだ言えない……。 中世の面影を残す町ライ・オン・アバートンに住む女性たちのロマンスを描いた4部作〈美しき報復〉の最終話です。人助けを生きがいとしていた高潔な父の死を巡る秘密がもとで恋をあきらめたディー。今ふたたび、誰より愛しいヒューゴとの愛憎ドラマが始まるーー

恋をするのが怖い恋をするのが怖い

彼を思い出さないと決めたのに、 夢に見るのは彼のことばかり……。 うぶなベスは恋人と信じていた男性の手酷い裏切りに傷つき、 傷心を癒やそうと、世界でいちばん美しい街プラハへ旅立った。 自身の店に並べるクリスタルを買いつける旅でもあるため、 現地で出逢ったギリシア神のごとき美男子アレックスに通訳を頼むことに。 「ベス、ぼくはどうやらきみに恋をしてしまったらしい」 あるとき彼から言われて、ベスは極度の男性不信に陥っていながらも、 優しくて知的な彼に急速に惹かれ、とうとう枕を交わしてしまう。 でも、アレックスに本気で恋をしたって、どうせまた傷つくだけ……。 臆病になるあまり、ベスは彼に愛の存在をきっぱりと否定し、帰国した。 数週間後に、後悔の嵐に襲われることになるとも知らずーー 中世の面影を残す町ライ・オン・アバートンに住む女性たちのロマンスを描いた4部作〈美しき報復〉の第3話をお贈りします。恋心と疑念が交錯して、悲しいほど空回りしてしまうベスの恋の行方は?

目覚めたら恋人同士目覚めたら恋人同士

あなたが誰だか、わからない。 でも、本能が恋人だと告げている……。 地味ながら穏やかに暮らすアンナの家にある日突然、 見知らぬ大富豪ウォードが現れ、一方的に言いがかりをつけてきた。 彼の弟から大金をだまし取ったと責められても、まるで身に覚えがない。 だが、百獣の王のような圧倒的存在感を放つウォードは、 彼女に反論の余地も与えぬまま、憤然と立ち去った。 ばかね、私。彼に怒るべきなのに、魅力を感じてしまうなんて……。 その後、アンナは庭仕事中に頭を怪我して気を失うが、 たまたま戻ってきたウォードに発見され、病院へ運ばれた。 目覚めると彼女は、記憶を失っていたーーそして、ウォードに言った。 「あなたとは特別なものを感じる。私たちは、恋人同士なんでしょう?」 中世の面影を残す町ライ・オン・アバートンに住む女性たちのロマンスを描いた4部作〈美しき報復〉の第2話です。本作のヒロインは内気で引っ込み思案なアンナ。記憶喪失に陥った彼女に恋人と誤解されたウォードは、やむをえずしばらく彼女と同棲することに……。

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