小説むすび | 著者 : ペニー・ジョーダン

著者 : ペニー・ジョーダン

誘惑の落とし穴誘惑の落とし穴

純真無垢な乙女が陥る、 危険な恋の落とし穴ーー 結婚詐欺師に騙されて傷心した親友のため一肌脱ぐことにしたケリー。 舞踏会で魅力的な女性を演じて結婚詐欺師の男を誘惑し、 首尾よく惹きつけたら、鉄槌を下す計画だ。 じつのところ、恋もろくにしたことがないケリーには荷が重かったが。 ところが会場で出逢ったのは、鋭いダークブルーの瞳の大富豪ブラフ。 魂まで見透かされそうな彼のまなざしに、ケリーは警戒した。 私の役目は、この舞踏会で妖艶な大人の女を演じきることよ! しかし、ケリーが時折見せる不安そうな様子に疑念を抱いたブラフは、 心の中で豪語した。“最初のキスでたいていのことはわかる” そして、彼女の隙をついて、熱く激しく唇を奪ったーー! 《特選ペニー・ジョーダン》から、中世の面影を残す町ライ・オン・アバートンに住む女性たちのロマンスを描いた4部作〈美しき報復〉の1話目をお贈りします。ケリーは、恐ろしく男性的なブラフの唐突なキスのテストでどうなってしまうのでしょうか?

危険な嘘危険な嘘

この胸の震えは、いったい何? 傲慢な大富豪への恐怖? それとも……。 11年前、タニアは若気の至りで予期せぬ妊娠をし、独りで出産した。 娘のために都会を離れてチェシャーの小さな町に引っ越した今、 念願の子供靴専門店を開き、新生活を始めようとしているところだ。 身寄りのない母と子だけの生活は苦しかった……。でもこれからは、 大事な一人娘に古着以外の服だって買ってあげられるかもしれない。 そこへ、町の有力者で大富豪のジェイムズが現れ、不穏な言葉を放った。 「義弟に手を出すのはやめろ。さもないと、あらゆる手段で店を妨害する」 いったい何のこと? 完全な言いがかりだわ! 身に覚えがないというタニアの抗議に耳も貸さず、 24時間以内に返事をしろと言い置いて、ジェイムズは去っていった。 冷たい瞳の大富豪ジェイムズは、腹違いの妹とその夫の間をタニアが引き裂こうとしていると思い、怒りのあまり彼女を脅迫します。一方、タニアも彼の脅迫には絶対に屈しないと宣言して……。惹かれ合う男女ならではの激しい火花が散る、P・ジョーダンの名作!

アレジオ公国の花嫁〜悲しみの宮殿〜アレジオ公国の花嫁〜悲しみの宮殿〜

子を望んではいけないと思ってきた私が、 跡継ぎを望まれる大公妃になるなんて……。 「結婚1周年だよ、ミセス・パレンティ」 大富豪の夫サウルの甘いささやきに、ジゼルの胸は幸福感で満たされた。 ところが、愛を確かめ合った直後、衝撃の一報がーーサウルのいとこ、 アレジオ公国の大公アルドが暗殺事件に巻き込まれたというのだ。 駆けつけたサウルに跡を継ぐことを約束させ、アルドは息を引き取った。 “子供は作らない”それがサウルとジゼルの婚前の取り決めだったのに、 サウルが大公の座に就けば、世継ぎをもうけざるをえなくなる。 幼い頃に家族を失い、命の儚さを痛いほど知るジゼルは離婚をも考えた。 サウルも子供を作らないという決意は固く、どうにか道を模索すると言う。 だが運命は思わぬ方向へ転がる。ジゼルの予期せぬ妊娠が判明したのだ! 稀代の名作家P・ジョーダンが2部構成で描いた怒濤のロイヤル・シンデレラストーリーの後編です。アルド急死のショックによる体調不良が影響してか避妊薬が効かなかったジゼル。サウルからは、彼に隠れて妊娠を望んでいたのではないかと非難されて……。

愛してはいけない人愛してはいけない人

父と娘ほどの年の差なんてだめよ。 でも、私が恋するなんて、もっとだめ! 高校時代、恋人がバイク事故で他界したヘイゼルは、 やがて妊娠に気づき、学校も行かずに娘を産み育ててきた。 その娘も19歳になり、この夏大学に入って家を離れたが、 今日久々に戻ってくるという。「友達を連れていくわ。特別な人なの」 娘がそう連絡してきてから、母として不安でたまらなかった。 ベルの音に玄関へ急いだヘイゼルは、40代くらいの男性を見て驚く。 「サイラス・ジャーディンです」優雅に手を差し出す相手を前に、 ヘイゼルの頭は大混乱した。これが娘の特別な人? こんなに年上の? 若い女性を餌食にする吸血鬼のような男かもしれない! にわかに怒りが湧いたーー男らしくてたくましい彼に惹かれている自分に。 《特選ペニー・ジョーダン》より大人のロマンスをお届けします。20代は子育てに明け暮れ、恥ずかしがり屋で引っ込み思案なヒロインはずっと恋とは無縁。そんな彼女をときめかせたのは、愛してはいけない人で……。円熟した魅力を放つヒーローにご注目あれ。

アレジオ公国の花嫁〜愛に惑う二人〜アレジオ公国の花嫁〜愛に惑う二人〜

傲慢な彼が私をこの国に連れてきたのは、 愛人に仕立てるためだったの……? 幼くして家族を失ったジゼルは、引き取って育ててくれた大叔母のため、 いい介護施設の費用を稼ぐべく一生懸命に働いている。 たとえ好戦的な実業家サウルがクライアントであっても。 王族出身の彼は世界が思いどおりになると信じているようで、 意のままにならないジゼルを何かと目の敵にした。 だがある日、ジゼルは不用意な発言でサウルの怒りを買った際、 感情が高ぶった彼に唇を奪われ、思わず情熱的に応えてしまう! その後、サウルから彼の祖国への一時帰国に同行するよう命じられ、 ジゼルは気まずいながらも仕事のために現地へ飛んだーー サウルを執拗に誘惑する妃をかわす“道具”にされるとも知らず。 稀代の名作家P・ジョーダンが2部構成で描いた怒濤のロイヤル・シンデレラストーリーの前編をお贈りいたします。何も知らずに愛人に仕立てられてしまったジゼルはサウルを激しく責めるのでした。言葉の応酬を続けるうちに、またしても彼は感情を高ぶらせて……。

風に吹かれる砂のように風に吹かれる砂のように

愛しい人の突然の心変わり。 シンデレラの恋は、風に儚く消え……。 サディーはロンドンでも指折りの金融機関に就職した。 だが喜んだのもつかのま、半年後には不当解雇の憂き目に。 さらに、仕事を求めてやってきた遠い異国の地では、 雇主の横暴により失業し、帰国の旅費もなく途方に暮れていた。 そんなとき、彼女に仕事を提供しようという人物が現れる。 雇主の家で一度すれ違った黒髪に美しい緑の瞳の男性、ドゥラックスだ。 しかも驚くべきことに、彼は隣の国を治める権力者だという。 本当かしら? まるで千夜一夜物語だわ。 不思議に思いつつも、彼の圧倒的な魅力に抗いきれず承諾した。 “仕事”の中身が、彼の双子の兄の花嫁になることとも知らずに……。 望まぬ政略結婚を退けるため、世間知らずの娘を選んでかりそめの妻とし、のちに大金を支払って離婚する計画を立てたドゥラックス。まずは兄の妻にと思って声をかけたサディーのことが、予想外に頭から離れなくなり……。甘く切ないシンデレラ・ストーリーです!

美しき侵入者美しき侵入者

「僕のベッドでいったい何を?」 その傲慢な声を、恍惚がかき消したーー 地味で実用的な服装ばかりのきまじめなジョディは、恋愛とはまるで無縁。 仕事熱心で小学校の校長に抜擢された彼女の目下の悩みは、 子どもたちの親の大半が勤める村の工場が買収され、 閉鎖の危機に追い込まれていることだ。 買収したのは、気鋭の有名実業家レオ・ジェファーソンーー 傲慢な乗っ取り屋が会社の利益のために村の心臓をもぎ取ろうだなんて! レオのような大企業トップにはそうそう会えないと聞き、 それならばと、彼の滞在先であるホテルの最高級スイートで待つことに。 ところがジュースと間違えてお酒を飲んで、夢うつつのうちに、 まったくいつもの彼女らしくなく、レオに純潔を捧げてしまい……。 翌朝、ジョディはレオに夜の仕事をしている女性と思い違いをされ、非難されて戸惑います。動転した彼女は身元を明かさないままその場をあとにしますが、後日、校長として出席した会食の席で、レオと気まずい再会を果たして……。P・ジョーダンの筆が冴える名作!

忘れえぬ日々忘れえぬ日々

捨てられたのに、愛してる。 嫌いになりたいのに、愛してる。 ジェニスがこの世でいちばん会いたくない男性、ルーク・ラスビー。 8年前、外科医のルークはジェニスと婚約していながら、 突然一方的に婚約を解消してほかの女性と結婚してしまったのだ。 いま故郷に戻り、親友の結婚式に出席したジェニスは、 目を疑うような光景に出合い、胸がつぶれそうになったーー 昔と変わらぬ、黒髪に深い緑色の美しい瞳をしたルーク。 あのとき結婚した妻を失い、かわいらしい幼い娘を連れている……。 ルークと別れて8年も経つのにジェニスにいまだ恋人がいないのは、 じつは、いまもまだ彼を忘れられないから。愛しているから。 その事実がつらくて、その場を逃げようとするジェニスだったが……。 心は純粋なのに素直になれないヒロインを描き、共感を誘う名作家ペニー・ジョーダン。本作でもルークへの愛の深さと、失恋の深手ゆえ、8年も立ち止まったままのジェニスの切ない心情が巧みに描かれます。そしてやがて明かされる、ルークの結婚の真相とはーー?

領主館のアメリカ人領主館のアメリカ人

薔薇の棘のような彼の心に触れ、 わたしの指に血がにじむ……。 父が急逝し、ルーシーは長年住み慣れた領主館を離れようとしていた。 館を維持する財力はなく、継母と弟妹の面倒も見なければならない。 領主館は、アメリカ人のいとこ、ソールが相続することになっている。 じつはルーシーは12年前に彼に会ったことがあったが、当時、 子供ゆえの幼さで意地悪をしてしまい、それをずっと後悔してきた。 再会したソールは今や、いくつもの企業を切り回す大富豪となっていた。 ルーシーは美しい黒髪の彼に魅了され、大いに心を揺さぶられた。 しかし、二人のあいだのしこりは消えてはいなかったーー ソールは彼女に領主館から一秒も早く出ていけと言わんばかりに、 軽蔑のまなざしと辛辣な言葉以外、微笑み一つ向けてはくれなくて……。 イギリスを代表するロマンスの巨匠ペニー・ジョーダンが描くのは、素直になれず冷たい仮面をかぶりながら、その下では熱いハートを燃やす男女の物語。本作でも、過去のわだかまりを抱えた主人公たちの、はらはらするようなロマンスが繰り広げられます!

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP