小説むすび | 著者 : ミシェル・リード

著者 : ミシェル・リード

花嫁の値段花嫁の値段

「この汚らわしい契約」 私との結婚を、夫はそう呼んだ。 ミアは無慈悲な父によって道具として利用されようとしていたーー 大富豪アレクサンダー・ドゥーマスとの取り引きで。 かつて傾いたドゥーマス一族から先祖代々の島を買い上げたミアの父と、 それを取り戻したい一族の現当主アレクサンダー。 ミアの父は、島を返してほしいなら娘と結婚して、 跡継ぎとなる孫息子をつくるよう、アレクサンダーに迫ったのだ。 今や世界に名を轟かせるドゥーマス帝国を復活させた、 誇り高きギリシア人のアレクサンダーにとってその提案は屈辱的だった。 それでもやむなく条件をのんだ彼は蔑みを込めてミアに宣告した。 「夫婦でいるあいだ定期的にきみを抱く。悪魔の子ができるまで」 英国ロマンス界でリン・グレアムと双璧をなす大人気作家ミシェル・リードによって1990年代に書かれたドラマティックな愛なき結婚物語。父親の言いなりになっている理由をアレクサンダーに問われるミアですが、彼女には誰にも言えない切実な事情があり……。

伯爵家の秘密伯爵家の秘密

傲慢で不埒なスペインの伯爵。 でもなぜかその瞳は寂しげで……。 スペインのリゾート地で、キャロラインは父親の豹変を 目の当たりにして凍りついた。まるで取り憑かれたように 賭博に夢中になり、土地や屋敷まで注ぎ込もうとしているのだ。 するとそこへ、思いがけない男性が姿を現した。 7年前、結婚を約束しながら心を踏みにじった大富豪ルイス── 彼はキャロラインの父親に莫大な賭け金の大勝負を申し出る。 お願い、やめて! 懇願するキャロラインをルイスは嘲った。 「ベッドを共にするなら勝負から手を引いてもいい」 さらに、僕の妻になれば父親の借金を棒引きにすると請け合った。 私は受け入れるしかないの? 屈辱の花嫁になる運命を。 大スター作家リン・グレアムの強い影響を感じさせる、スター作家ミシェル・リードのクラシカルな王道ロマンスをお楽しみください。ヒーローとの結婚式直前、彼の父が遺した日記を盗み読んだヒロインは、ヒーローの出生の秘密と真の姿を知ることになり……。

裏切りの結末裏切りの結末

ミシェル・リード自身が好きな作品、第1弾! 妻が家で帰りを待つ間、夫は誰かのものーー ある日かかってきた、夫ダニエルの浮気を知らせる電話ーー その瞬間、レイチェルの平穏な日常は砕け散った。 ダニエルは金融界に名を轟かす、敏腕の会社経営者。 仕事は常に忙しく、家を空けることだって幾晩もある。 17歳で結婚した世間知らずのレイチェルは、何も疑うことなく、 毎日子供の世話をしながら夫の帰りを待っていた。 浮気なんて何かの間違いであってほしいと淡い期待にすがろうとしたが、 ダニエルは妻の疑いを否定しようともしなかった。 思わず家を飛び出したものの、行くあてもないレイチェルが帰宅すると、 彼女を待っていた夫はなかば強引に体を奪おうとして……。 大スター作家リン・グレアムに並ぶ人気を誇るミシェル・リード。彼女自身が一番のお気に入りとおすすめする名作をお届けします。幼妻の切ない心模様を綴った本作は、「書くのが難しかったこと、そして議論を巻き起こしたこと」が印象深い作品と語っています。

惑いのバージンロード惑いのバージンロード

私を人生から追い出した傲慢富豪との再会。 私の息子の父親はあなた、なんて言えない! エンリコの恐ろしい形相に、フレイアは2歳の息子の手を強く握った。 3年前まで彼女はイタリア大富豪エンリコのもとで秘書として働き、 彼の自宅に住み、彼のベッドで眠る関係だった。 だがある日、エンリコのいとこがフレイアのいるベッドに入り込み、 その瞬間を、出張から戻ってきたエンリコに目撃されてしまった。 むりやり迫られただけだったのに、エンリコは話を聞こうともせず、 無情にもフレイアを家から、そして人生から追い払ったのだった! 今、彼女の小さな息子を見たエンリコが言った。「この子は僕の子だ」 フレイアが弱々しくも否定すると、彼は無慈悲な悪魔のように告げた。 「嘘をつくな、冷酷な女め。この報いは必ず受けてもらうからな」 フレイアの勤め先の会社を最近買収したばかりのエンリコ。会社のロビーで偶然再会したかつての秘書兼恋人が小さな男の子を連れているのを見て、我が子だと直観します。けれども、いとこと彼女が浮気したと思い込んでいるため、いとこの子の可能性も考えて……。

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