小説むすび | 著者 : ルーシー・ゴードン

著者 : ルーシー・ゴードン

手紙手紙

たかが少女の恋。されど愛。 変わらぬ想いが、そこにあったーー 太陽のような笑顔と艶やかな黒髪をした、楽しく魅力的なフランコ。 18歳のジョアンは留学先のイタリアで出会った瞬間、恋に落ちた。 フランコが妹のようにしか見てくれなくても幸せだったーー ジョアンとよく似た年上のいとこ、ローズマリーが訪ねてくるまでは。 いとこの優雅で繊細な大人の女性の魅力に惹かれたフランコは、 ジョアンの目の前で、ローズマリーと結婚してしまったのだ。 あれから8年。久しぶりに再会したフランコは病で妻を失い、 あの頃とはまるで別人のように暗く沈んでいた。 いまだ彼への愛を秘めたジョアンは、張り裂けそうな心で思った。 いとこの身代わりでもいい。それで彼を癒やせるのなら……。 ヴァージンロードを歩く幸せなフランコとローズマリーの後ろで、切ない失恋の痛みに人知れず耐えたジョアン。もしも彼への恋心が十代の少女にありがちな一時的な熱狂であったなら、どれほど楽だったことか……。もどかしい恋を、故人の手紙が後押しする感動作。

波打ち際のシンデレラ波打ち際のシンデレラ

小さな町からロンドン社交界へ。 私はうたかたのシンデレラ……。 きらめく海、白い波ーー美しい砂浜に一機のヘリコプターが着陸した。 降り立ったのは、ロンドンの冷徹な実業家ダリウス・ファルコン。 彼は新しくこの地の所有者となり、視察に訪れたのだ。 そこに暮らすハリエットは、浜辺に佇む彼を偶然見かけ、声をかけた。 高級スーツをぱりっと着こなした都会的なダリウスに惹かれるが、 ほどなく彼女の飼い犬のマナーを巡って口論になり、最悪の雰囲気に。 はじめは魅力的だと思ったけれど、なんて傲慢な人なの! ところが後日、元妻の結婚式に同伴してほしいとダリウスに求められ、 ハリエットは驚いた。しかも、恋人のふりをしてだなんて。 戸惑いながらも、彼女は華麗なるロンドン社交界に身を投じたーー HQイマージュ〜至福の名作選〜からお贈りするのは、RITA賞受賞作家L・ゴードンが描いた、初夏に読みたいシンデレラ・ロマンス!ダリウスの手によって魅力的に変身したハリエットは注目の的となりますが、難物である彼の父親はハリエットの存在を喜ばず……。

伯爵と憂愁のシンデレラ伯爵と憂愁のシンデレラ

運命の伯爵がシンデレラに捧げたのは、 光り輝くガラスの靴ではなく……。 100万ポンドをわたしに? この人は本気で言っているの? ジャクリーンはイタリア人伯爵ヴィットリオの話が信じられなかった。 伯爵の父がまだ若かりし頃、彼女の亡父が賭で稼いだ大金を持ち去り、 酔って記憶が曖昧でそのままになっていたのを、彼が返しに来たという。 赤字続きの雑貨店を営み、貧苦のうちに逝った父を思うと胸が痛んだ。 店は人手に渡り、彼女はそこに住み込みで働かせてもらっているのだ。 伯爵の凛々しい瞳に心を奪われる一方、憤りもこみ上げた。 今さら何を言うの! 即座に受け取りを拒んだジャクリーンだったが、 ほどなく、思いがけない苦境に立たされることになるーー 彼女の決断に反対の店主に解雇され、路上に放り出されてしまったのだ! 世界で不動の人気を誇る作家ルーシー・ゴードンが描く、シンデレラ・ストーリーをお届けします! いきなり仕事も住む家も失ってしまったジャクリーンに手をさしのべたのは、なんと彼女が突っぱねたばかりの伯爵でした。一筋縄ではいかない恋の運命やいかに?

クリスマス・セレクション 聖夜のプロポーズクリスマス・セレクション 聖夜のプロポーズ

コリーヌは裕福な会社経営者のアレックスと結婚して12年になる。だが、今や億万長者となったというのに、夫は仕事一筋で家庭を顧みようとしない。ふたりの心はすれ違い、このところは別居生活が続いている。明日のクリスマスイブさえ一緒に過ごせないと言ってきたら、彼女は離婚する覚悟だったが…。(『億万長者とクリスマス』)。誤って自分に届けられたクリスマスカードを手に、オリビアは真上に住むイーサンを訪ねた。女性関係の派手なプレイボーイの彼とはあまり交流がない。そこに突然、若い女性が現れ、腕に抱いた赤ん坊を彼に渡して走り去った。プレイボーイには当然の報いと愉快に思うオリビアだったが、その赤ん坊に隠された秘密を知って…(『天使がくれたクリスマス』)。病院で栄養士の助手として働くシアドシアは、愛猫と屋根裏部屋で暮らしている。クリスマスも、唯一の身寄りである大おばたちと質素に祝うしかない。ある日、憂鬱な雑用をきっかけにハンサムなベンディンク教授と知り合う。彼は病院の理事で雲の上の人だ。かなわぬ恋と知りつつ、いつしか彼女は教授と過ごすイブを夢見ていた。(『聖夜の訪問者』)

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