小説むすび | 著者 : 上橋菜穂子

著者 : 上橋菜穂子

香君 上 西から来た少女香君 上 西から来た少女

出版社

文藝春秋

発売日

2022年3月24日 発売

遥か昔、神郷からもたらされたという奇跡の稲、オアレ稲。ウマール人はこの稲をもちいて帝国を作り上げた。この奇跡の稲をもたらし、香りで万象を知るという活神〈香君〉の庇護のもと、帝国は発展を続けてきたが、あるとき、オアレ稲に虫害が発生してしまう。 時を同じくして、ひとりの少女が帝都にやってきた。人並外れた嗅覚をもつ少女アイシャは、やがて、オアレ稲に秘められた謎と向き合っていくことになる。 『精霊の守り人』『獣の奏者』『鹿の王』の著者による新たなる代表作の誕生です。 序章 青い花 第一章 出会い      一、リタラン  二、香りのない毒  三、凍草  四、香りの声  五、オアレ稲  六、青香草を抱く者 第二章 オリエ        一、香君宮  二、オリエ  三、肥料の秘密  四、月下の人影  五、オリエとアイシャ  六、隠し部屋  七、オリエとマシュウ 第三章 異郷から来た者    一、山荘の日々  二、雪オミの木  三、西の畑  四、露見  五、朝食  六、『旅記』  七、母たちの来し方  八、皇祖が来た道  九、喜びと悲嘆の稲  十、夕暮れの風  十一、香君の〈世界〉 第四章 オゴダの秘密  一、オオヨマ  二、〈祈願の鳩〉の占い師  三、略取  四、追跡  五、生け捕り  六、オゴダ藩王母

鹿の王 水底の橋鹿の王 水底の橋

出版社

KADOKAWA

発売日

2019年3月27日 発売

なによりも大切にせねばならぬ人の命。 その命を守る治療ができぬよう、 政治という手が私を縛るのであれば、 私は政治と戦わねばなりません。 黒狼熱大流行の危機が去り、 東乎瑠帝国では、次期皇帝争いが勃発。 様々な思惑が密かに蠢きはじめているとは知らず オタワルの天才医術師ホッサルは、祭司医・真那の招きに応じて、 恋人ミラルとともに清心教医術の発祥の地・安房那領へと向かう。 ホッサルはそこで、清心教医術に秘められた驚くべき歴史を知るが、 思いがけぬ成り行きで、次期皇帝争いに巻き込まれていき!? 異なる医術の対立を軸に 人の命と医療の在り方を問う意欲作! *********************************************** 医療に関わる深い考察が、 帝位をめぐるドラマに染みこんでいる。 物語をつむぐ技の見事さを堪能した。 ーー 荻原規子さん(作家) 薬をいかに扱うか。 医師達の誇りと尊厳の戦いが、 情緒豊かな上橋ワールドで 繰り広げられる。 極上のサスペンスドラマ! ーー 佐藤多佳子さん(作家) いつかホッサルや津雅那師と、 命について心ゆくまで語り合いたい。 ーー 夏川草介さん(作家) 明日への言葉が道しるべ 川を渡り谷を過ぎ 上橋菜穂子の世界に旅をする はるかな時間さえ超えて ーー 萩尾望都さん(漫画家) 人はなぜ病むのか。そして、いのちとは何か。 人類史最大の問いの答えが明かされる。 ーー 福岡伸一さん(生物学者) 異なる道は辿っても、 「人を救いたい」という出発点は皆同じ。 本物の医療がここにあります。 ーー 水上 颯さん(東大生クイズプレイヤー) 良質のファンタジーは本当の癒しになります。 ーー 養老孟司さん(解剖学者)

獣の奏者 外伝 刹那獣の奏者 外伝 刹那

出版社

講談社

発売日

2013年10月16日 発売

本編では明かされなかった空白の11年間にはこんな時が流れていた! 王国の行く末を左右しかねない、政治的な運命を背負っていたエリンは、苛酷な日々を、ひとりの女性として、母親として、いかに生きていたのか。時の過ぎ行く速さ、人生の儚さを知る大人たちの恋情、そして、一日一日を惜しむように暮らしていた彼女らの日々の体温が伝わってくる物語集。単行本未収録の書き下ろし短編「綿毛」も収録。 エリンとイアルの同棲時代、師エサルの若き日の苦い恋、息子ジェシのあどけない一瞬……。 本編では明かされなかった空白の11年間にはこんな時が流れていた! 文庫版には、エリンの母、ソヨンの素顔が垣間見える書き下ろし短編「綿毛」を収録。 大きな物語を支えてきた登場人物たちの、それぞれの生と性。 王国の行く末を左右しかねない、政治的な運命を背負っていたエリンは、苛酷な日々を、ひとりの女性として、また、ひとりの母親として、いかに生きていたのか。高潔な獣ノ医術師エサルの女としての顔。エリンの母、ソヨンの素顔、そしてまだあどけないジェシの輝かしい一瞬。時の過ぎ行く速さ、人生の儚さを知る大人たちの恋情、そして、一日一日を惜しむように暮らしていた彼女らの日々の体温が伝わってくる物語集。 【本書の構成】 1 文庫版描き下ろし エリンの母、ソヨンが赤子のエリンを抱える「綿毛」 2 エリンとイアルの同棲・結婚時代を書いた「刹那」 3 エサルが若かりし頃の苦い恋を思い返す「秘め事」 4 エリンの息子ジェシの成長を垣間見る「はじめての…」 「ずっと心の中にあった エリンとイアル、エサルの人生ーー 彼女らが人として生きてきた日々を 書き残したいという思いに突き動かされて書いた物語集です。 「刹那」はイアルの語り、「秘め事」はエサルの語りという、 私にとっては珍しい書き方を試みました。 楽しんでいただければ幸いです。 上橋菜穂子」 綿毛 刹那 秘め事 初めての…… 人生の半ばを過ぎた人へ 綿毛が飛んだ日──文庫版 あとがき

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