著者 : 中山善之
宿屋の息子の少年ジム・ホーキンズは、老海賊が残した“宝島”の地図を手に入れる。やがて、ジムはその宝を探しに医者のリヴシィ先生や一本脚の海賊シルヴァーらと大海原へと出航する。海賊たちの反乱、裏切り、銃撃戦に遭遇したジムは、果たしてその財宝を手にすることができるのか…。海洋冒険小説の名作が新訳で鮮明に甦る。
黒海のボスポラス海峡から20キロの地点で貨物船クリミアンスター号が何者かの襲撃を受け、ひとりを残して乗組員全員が殺される。近くを運行していた沈船の調査船マケドニア号は遭難信号を受信し救助に向かうが、調査中にクリミアンスター号は船尾で爆発が起きて沈没してしまう。マケドニア号に乗っていたNUMA(国立海中海洋機関)長官のダーク・ピットは、ユーロポールの特別捜査官アナ・ベロヴァから船の積荷が高濃縮ウランだったとの情報を得て、彼女と協力して調査に乗り出すのだが…。
ダーク・ピットらNUMAのメンバーとアナたちは、奪われた濃縮ウランを追って強奪者の正体を突き止め、激しい攻防の末ウラン容器を取り戻すことに成功する。が、マケドニア号を乗組員もろとも敵に拿捕されてしまう。さらに敵は、沈船から発見されたロマノフ家の密約文書から新たな情報を得て、次なる極秘作戦を展開してゆく。一方、ダーク・ジュニアとサマーの兄妹には、ロンドンでのロシア人諜報員との壮絶な追跡劇が待ち受けていた…。大人気“ダーク・ピット”シリーズ最新刊登場!
カリブ海に突如“死の海域”が発生した。拡大していく謎の汚染の原因を突き止めるため、ダーク・ピットはカストロ議長の死去により不穏な空気が漂うキューバへと向かった。一方、息子のダークと娘のサマーはメキシコの洞穴で潜水中に、アステカ文明の遺物の写本を発見。そこには財宝の在処を示す石板の存在が記されていた。その行方を追う彼らは次々に襲撃を受けてーシリーズ最新刊!
海底の水銀汚染を追う父親。アステカの石板を探す息子と娘。親子は合流してハバナ沖で調査を開始した。だが、深海に潜ったピットとサマーは拉致され、ダークらが乗り組む船も制圧されてしまう。懸命の脱出を図る彼らの前に姿を現したのはキューバの権力闘争が絡んだ黒い陰謀だった。果たして極限の危機を打開できるのか。そして財宝の在処は…掌の汗が乾く間のない海洋冒険サスペンス!
父親のダーク・ピットと奇跡の対面を果たしたダーク・ジュニアとサマー。二人は早速、NUMAの一員としてカリブ海に赴く。海面は広範囲にわたって褐色の汚濁物質に覆われ、おびただしい生物が死滅していた。物質の発生源はニカラグアの沖合。この国では、ある複合企業が中国の資金提供を受けて国家横断鉄道の建設を進めているー。最強の父子が地球の危機に挑むシリーズ第17弾。
鉄道に見せかけた長大な運河の建設目的を知ったNUMAの面々は戦慄する。それが開通すれば海流は向きを変え、メキシコ湾流の水温が劇的に低下。ヨーロッパ全域はシベリア並みの極寒に苛まれる。焦眉の急を悟ったヒットはジョルディーノとともにニカラグアに向かった。複合企業の黒幕の正体は?中国の隠された狙いは?警備の厳重な地下の掘削現場で、二人は壮絶な闘いに臨む。
湖底に沈む無数の死体ー。静養先でおぞましい光景を目にしたピットは、不法入国とその強制労働を指揮して莫大な利益を上げている中国人犯罪組織の本格的調査に乗り出す。黒幕の海運王チン・シャンは米中の要人と気脈を通じ、さらなる野望を燃やしていた。彼がルイジアナに建設する巨大な港湾建設の恐るべき目的は何か?壮大な構想と嵐の展開に世界が瞠目したシリーズ第14弾。
チン・シャンの計画が、新世紀の合衆国の存在自体を脅かすことが判明した。ピットはワシントン中心部での猛烈なカーチェイスを切り抜けたのも束の間、一味の切り札としてミシシッピ川を高速で遡上する巨大な豪華客船を食い止めようと奔走する。砲撃と猛火の果てに、野望は潰えたかに見えたが、チン・シャンには舞い戻るべき理由があった。そして二人は因縁の湖で最後の対決に臨む。
世界から要人が集まる英仏海峡トンネル開業式典を目前に控え、三人の男が行動を開始した。非情なテロリストとスコットランド・ヤードの警視、そして米国家安全保障局職員。邪悪と正義は交わることなく破局の時が近づく…。米、英、独、仏、そしてスイスを舞台に、男たちの息づまる対決を描く傑作サスペンス。
19世紀なかば、漂着した孤島で豊富なダイヤモンド資源を発見した一組の男女。その子孫であるアーサー・ドーセットはオーストラリアのダイヤ王として、富をほしいままにしていた。だが、その採鉱は膨大な生命を奪う危険な技術を活用するものだった。ドーセットの娘で海洋生物学者のメーブ・フレッチャーを南極で偶然救出したピットは、彼女と協力してこの阻止を図るが…。
息子たちを人質に取られたメーブとともに、ピットとジョルディーノはグラディエーター島へと救出に向かった。だが、ドーセットの罠にはまり、三人は絶海を漂流する運命に。彼らが自然の猛威と絶望的な苦闘をつづける一方で、ドーセット鉱山のもたらす衝撃波は、ハワイの200万近い人命を奪おうとしていた…。音速で迫り来る危機に瀕したNUMAの面々の機知と格闘を描く問題作。
シアトル警察の部長刑事ルー・ボールトは、休職中の日々を心静かに送っていた。そんな彼のもとに、かつて彼を愛した心理学者ダフネ・マシューズが訪れる。彼女がボランティアを務める更生施設に、レイプされて電気ショックで記憶を消されたうえ、腎臓を摘出された家出少女がやってきたのだ。刑事魂を刺激されたボールトは、捜査に舞い戻る。臓器移植の実態を鋭く抉る医学スリラー。
16世紀にインカの帝王が国外へ送り出した財宝。その所在を記した工芸品はイギリスの海賊の手に落ちるが、その船もジャングルの奥深くへと押し流された…。1998年、ペルー南部で潜水調査中に失踪した考古学者たちの救出に向かったピットらは、国際的美術品窃盗団が盗品を隠匿している洞穴を発見。いよいよ窃盗団、ゲリラ、FBI、合衆国関税局を巻き込む壮絶な闘いが始まった。
激しい先陣争いの末に、ピットらはインカの黄金の所在地を突き止める。だが、窃盗団はルディ・ガンとピットのガールフレンドである下院議員を人質に取り、黄金の搬出に成功する。一味の目的地はモロッコ。ピットとジョルディーノが人質の救出に駆けつけた頃には、黄金を積載した飛行機はすでに離陸していたが…。機略と体力の限りを尽くし、ピットが再び国際的陰謀に立ち向かう巨編。
アンソニー・コルトは環境汚染ゆえに妻子を失い、復讐に燃えるテロリストとなった。彼の最大の標的となった化学薬品のメーカーのトップは、合衆国当局との秘密会議に臨むため、ワシントンへと向かう。コルトの策謀を探り、迎え撃つFBI捜査官ダギットも、かつて肉親を奪ったコルトへの復讐を誓い、苛烈な大追跡劇の末に国際空港で最後の決戦を挑むー。『深層海流』につづく待望作。
1865年、アメリカ南軍の甲鉄鑑が、バージニアの川霧の彼方へと姿を消したー。1931年、オーストラリアの女性飛行家の愛機は、サハラ砂漠の南西部に不時着したー。そして1996年、サファリに赴いたイギリスの一行がマリで殺戮の洗礼を受ける。おりしもサハラの南、大西洋では巨大な赤潮が発生していたー。ダーク・ピットが歴史の謎と人類の危機に挑む全米No.1の話題作。