小説むすび | 著者 : 伊坂幸太郎

著者 : 伊坂幸太郎

掌篇歳時記 春夏掌篇歳時記 春夏

麋角解(さわしかのつのおつる)、東風解凍(とうふうこおりをとく)、桃始笑(ももはじめてわらう)--あまりにも美しい、四季を彩る“季節の名前”。 古来伝わる「二十四節気(にじゅうしせっき)七十二候(しちじゅうにこう)」に導かれ、手練れの十二人がつむぐ匂やかな小説集。 二十四節気、七十二候 萌え出ずる春、青々と爽やかな夏、紅葉に染まる秋、しんと静まった冬ーー。四つの季節をそれぞれ六等分した“二十四節気”は、春の兆しが現れる立春、次第に夏めく立夏、夜が最も長い冬至などを示す。 それをさらに三等分した“七十二候”。暖かな雨が降り注ぎ大地が潤う「土脉潤起(どみゃくうるおいおこる)」、蛍が姿を現し始める「腐草蛍為(ふそうほたるとなる)」など、その時期に起こる出来事をそのまま名前にした。 移ろいゆく季節にここまで細やかに、そして美しい名前をつけた古(いにしえ)の人々。旧暦の魅力を、掌に収まるような十二篇の小さな物語を通して、感じてみませんか。 瀬戸内寂聴「麋角解」 絲山秋子「雉始鳴」 伊坂幸太郎「鶏始乳」 花村萬月「東風解凍」 村田沙耶香「土脉潤起」 津村節子「桃始笑」 村田喜代子「雷乃発声」 滝口悠生「虹始見」 橋本 治「牡丹華」 長嶋 有「蛙始鳴」 高樹のぶ子「蚕起食桑」 保坂和志「腐草為螢」 白井明大「いま季節の名前を呼ぶこと 二十四節気七十二候について」

キャプテンサンダーボルト 上キャプテンサンダーボルト 上

世界を揺るがす秘密は蔵王に隠されている! 大陰謀に巻き込まれた小学校以来の友人コンビ。 異常に強い謎の殺し屋と警察に追われるふたり(と犬一匹)は逃げ切れるか。 上巻には本編の一時間前を描く書き下ろし掌編小説をボーナストラックとして収録! 現代を代表する人気作家コンビが本気でタッグを組んで生み出された、このふたりにしか書けない一気読み必至のノンストップ・エンタテインメント。 女友達を助けたばかりに多額の借金を背負う羽目になった相葉の手にひょんなことから転がり込んだ「五色沼水」。それを狙う不死身の(ように見える)冷酷非情な謎の白人が、死体の山を築きながら彼を追ってくる。五色沼といえば蔵王の火口湖、そこは戦後にパンデミックを起こしかけた「村上病」のウィルスで汚染されていて、立ち入り禁止地域になっていた。この水はいったい何なのか。逃亡する相葉は、中学時代の野球部の悪友・井ノ原と再会、ふたりは事態打開のために共闘することに…… 東京大空襲の夜に東北をめざし消息を絶った米軍機。封印された映画に映っていたもの。謎が謎を呼ぶ100%ノンストップエンタメ。

キャプテンサンダーボルト 下キャプテンサンダーボルト 下

俺とおまえで世界を救いに行こうじゃないかーー 稀代の人気作家ふたりが合作、その化学反応が生み出した問答無用のノンストップ・サスペンス。 下巻には本編の後日譚となる書き下ろし掌編小説をボーナストラックとして収録! 少年時代の悪友ふたりと一匹の犬が、世界を破滅から救うために大博打を決意する。 逃走する相葉と井ノ原、そしてポンセと呼ばれる一匹の犬。二人と一匹を追撃する銀髪のテロリスト。すべての背後にあるのは「村上病」をめぐる秘密らしかった。ウィルスの発生源とされる蔵王の火口湖「お釜」に何があるのか? そして主演男優のスキャンダルを理由に封印された戦隊ヒーロー映画に何が映っていたのか? 太平洋戦争末期に蔵王山中に墜落した米軍機の謎を追う女性・桃沢瞳の助けも借りて謎に挑む二人(と一匹)。だが事態を解決するためには、あの銀髪の破壊者との直接対決は避けられないーー 平凡な男ふたりが世界を救うために命をかける。その胸にあるのは少年時代の思い出。ちりばめられた伏線たちが反撃のために収束、破滅へのカウントダウンが点滅する中で、人気作家コンビが腕によりをかけて紡ぐノンストップ・エンタテインメントは白熱のクライマックスに突入する!

連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集

逆転に次ぐ逆転、超絶トリック、鮮烈な美しさ。死してなお読者を惹きつけてやまないミステリーの巨匠、連城三紀彦を敬愛する4人が選び抜いた究極の傑作集。“誘拐の連城”決定版「ぼくを見つけて」、語りの極致「他人たち」、最後の花葬シリーズ「夜の自画像」など全6編。巻末に綾辻×伊坂×米澤、語りおろし特別鼎談を収録。 どれも超高密度(綾辻) 普通は書けない。(伊坂) 驚きは屈指のもの。(小野) その「技」は魔法的(米澤) 四人の超人気作家が厳選した究極の傑作集。 特別語りおろし巻末鼎談つき! 逆転に次ぐ逆転、超絶トリック、鮮烈な美しさ。死してなお読者を惹きつけてやまないミステリーの巨匠、連城三紀彦を敬愛する4人が選び抜いた究極の傑作集。“誘拐の連城”決定版「ぼくを見つけて」、語りの極致「他人たち」、最後の花葬シリーズ「夜の自画像」など全6編。巻末に綾辻×伊坂×米澤、語りおろし特別鼎談を収録。 【目次】 「ぼくを見つけて」 「菊の塵」 「ゴースト・トレイン」 「白蘭」 「他人たち」 「夜の自画像」 特別鼎談  ミステリー作家連城三紀彦の魅力をさらに語るーー綾辻行人×伊坂幸太郎×米澤穂信

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