小説むすび | 著者 : 加納亜依

著者 : 加納亜依

遅れてきた愛の天使遅れてきた愛の天使

言いたいのに、言えないーー 私はあなたの子を育てている、と。 サディは勤務する病院に赴任してきた医師ローマンを見て凍りついた。 11カ月前に出張したウィーンのホテルのバーで出逢った男性だ。 あの日はバレンタインデーで、サディはバーのお祭り騒ぎをよそに、 カウンターで独り、恋人の裏切りに遭った心の痛手を癒やしていた。 一方の彼もまた、愛や恋には無関心な様子で独りで座っており、 自然と惹かれ合った二人は、名前さえ告げずに一夜をともにした。 今、互いの名前はわかったが、サディにはまだ彼に伝えるべきことがーー あの夜のあとに彼の子を宿したことに気づき、産み育てているのだ! でも、早くも理想のデート相手として注目の的になっているローマンに、 なかなか打ち明けることができなくて……。 メディカル・ロマンスが得意なJC・ハロウェイが、大人気のシークレットベビー物語で華々しく日本デビュー! 自分は不妊症だと思って恋に後ろ向きだったヒロイン。けれども、女性の視線を釘づけにする魅力的なヒーローにもまた、恋愛を避けてきた理由が……。

黒衣のシンデレラは涙を隠す黒衣のシンデレラは涙を隠す

金目当ての悪女の白い結婚なんて、 いったい誰が信じるだろう? エリアナはパーティ会場で見覚えのある顔を見つけ、凍りついた。 元婚約者のレアンドロス! 6年前、エリアナは婚約指輪を返し、 別の男性と政略結婚した。病床の父と困窮した家を守るための決断 だったが、彼は知る由もない。しかも夫は事故死してしまい、 エリアナは遺産も屋敷もすべて義父に奪われて放り出され、 今は薄給のパート従業員の身。だが彼はその弱みを知ってか、 強引に彼女をパリへ連れ出し、贅沢に着飾らせ、オペラに同伴し、 ついにはベッドへ組み敷いた。ああ、これが新婚旅行だったら……。 すると突然彼女が苦悶の声をあげ、レアンドロスはショックで 呆然とした。「きみは初めてだったのか? どういうことだ?」 大スター作家リン・グレアムも惜しみない賛辞を贈る、スター作家ジュリア・ジェイムズのドラマティックなシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。最愛の人から“不実な婚約者”と罵られても、ヒロインには守るべき秘密があって……。感涙必至の珠玉作!

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