著者 : 南々瀬なつ
豊穣の加護を持つ侯爵令嬢・フェリシー。美を操る加護を持つ妹に虐げられながらも、次期領主の務めを果たすべく頑張っていた。しかし、妹の策略によって、後継者の地位と婚約者を奪われーもういい、ならば自力で生きていきます!王宮女官となるため学園で猛勉強するフェリシーは、ひょんなことから優秀な第三王子・ハルトの「お気に入り」になって!?彼と逢瀬を重ねるうち、フェリシーは愛される幸せ、そして豊穣の加護の真価を知ることにー。
鉄血の未亡人、ブラック・ウィドウ、ノイヴァンシュタイン城の魔女ー。すべてシュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人を指す言葉だ。ノイヴァンシュタイン侯爵の元へ後妻として嫁がされたシュリー。しかし、夫に先立たれ残されたのは莫大な遺産と、きょうだいほどしか歳の変わらない四人の子どもたち。ようやく迎えた長男ジェレミーの結婚式の日。ついに継母の役目を終えて苦労が報われるのだ!しかし、それは彼女のとんでもない勘違いだった。ジェレミーから結婚式に来るなという通告を受けたシュリーは、城を飛び出し命を失ったーはずが、目を開けると七年前に戻っていて…!?十六歳の継母・シュリーの、第二の人生の幕が開く!
父から聞かされた婚約にセラフィーナはショックを受けた。なぜなら相手は大嫌いな侯爵令息テディ。だが父も母もセラフィーナの声に耳を貸そうとしない。「それなら全力で嫌われて、向こうから婚約破棄してもらうわ!!」セラフィーナは地味で顔色の悪い“残念令嬢”に偽装することを決意する。優秀な成績をキープし、学園で絡んでくる婚約者を陰気な無表情で論破する姿は周囲からドン引きされていたが、そんなの知ったこっちゃない。目指すのは何が何でも婚約破棄!そんな彼女の前に、第二王子レオナルドが現れてー?
大嫌いな婚約者に婚約破棄されようと、地味で陰気な“残念令嬢”を演じていた伯爵令嬢のセラフィーナ。腹黒の第二王子・レオナルドに偽装がバレて、王太子の婚約者であるティターニアの従姉妹に変装して反対派の貴族達から彼女を守ることを頼まれる。王太子たちの婚約披露パーティーが終わってホッとしたのもつかの間、変装して学園に通うセラフィーナは、諦められない反対派貴族の陰謀に巻き込まれて…。セラフィーナの運命と、やっと気づいたレオナルドへの恋心の行方はー!?
異世界の聖女に心奪われた王太子により婚約破棄を突きつけられ、聖女の侍女になるよう申し渡された公爵令嬢レオノーレ。打ちのめされる彼女に王太子の双子の弟ディートハルトが優しく囁く。「ねえ…王太子、殺す?」「あなた何を言っていますの?」彼女を熱愛するあまりヤバい計画を練る幼馴染を宥め、今後は共に王家を捨て田舎暮らししようと農業や新規事業に奮闘するのだけど、その一方で彼が見せる大人の男としての顔に胸が騒ぎ始めー