著者 : 土橋章宏
報われない忍び・第1位 目立たない忍び・第1位 伊賀に負けがち・第1位 堂々三冠の甲賀忍者、実話を基にした、戊辰戦争での一世一代の大勝負! 幕末・ミッション・インポッシブル! MISSION 『幕末最後の戦いで見事活躍し、甲賀忍者ここにありと知らしめ、武士の地位を獲得せよ!』 幕末、江戸幕府が大政奉還をし、旧幕府と薩摩・長州の間で大きな戦が起ころうとしているその時、“元”忍びの里・甲賀は揺れていた。 忍びとして戦国では大いに活躍したにもかかわらず、戦がなくなると時の権力者たちは難癖をつけて身分と領地を没収。 気づけば忍びの術は失われ、百姓として困窮するまでになっていた。 そんな折の大戦。忍びの技を再び世に示し、甲賀忍者ここにありと知らしめれば、武士の身分に返り咲けるのではーー。 そんな願いのもと、集められた甲賀の里の若者たち。 その中でも、鬼っ子・山中了司、宮司見習い・安井金左衛門、箱入り息子・大原伴三郎、誇り高き血筋・鵜飼当作、少々年のくった薬術師・間瀬勘解由の五人組は喧嘩ばかりのはちゃめちゃで!? 『超高速! 参勤交代』『幕末まらそん侍』『引っ越し大名三千里』『身代わり忠臣蔵』などなど、出す作出す作、映像化!の土橋章宏が、幕末を駆け抜けた「最後の忍者」の活躍を描くノンストップ・エンターテインメント時代小説!
嘉永六年(1853)江戸。好奇心たっぷりの銀次と絵師の歌川芳徳は、妖怪伝説やゴシップネタなどを追う、低俗なかわら版を売りさばいて人気を博していたが、 浦賀に来た黒船を見に行き、勢いで乗り込んだことがきっかけで人生が変わる。 江戸一番の物知りと評判が高い佐久間象山に師事し、勝麟太郎や坂本龍馬、吉田松陰、西郷吉之助など、様々な幕末の英雄と出会い、 大地震や大火災、死の疫病をかわら版で報じるうちに、銀次は報道の使命に目覚め、弱き大衆のために立ち上がる。 幕末の動乱の中で、真実(たまに嘘)を追い求めるかわら版屋を描いた、痛快時代小説!!
「芋」で領民を救った、希代の名代官!! 井戸平左衛門──大飢饉と銀山の危機を克服した、その偉業は今も島根で語り継がれる。 『超高速! 参勤交代』の著者が贈る、感涙必至の最新長篇。 隠居目前の最後のお役目は、最大の難題だった!! 徳川吉宗の時代──。幕府勘定方に勤める旗本、井戸平左衛門は引退を迎え、隠居生活を楽しみにしていた。隠居後の楽しみは諸国を回り、甘味を満喫すること。だが、隠居届けを出そうとしたその日、あろうことか奉行の大岡忠相から異動を命じられることに──飢饉と悪政に喘ぐ、石見銀山の地にいって欲しいというのだ。自らの能力を誉められ、心が揺れる平左衛門。さらに、将軍が食するという〈嘉祥菓子〉を褒美にちらつかされたのが、とどめとなり、快諾してしまう。だが、江戸から四十二日の旅の果てにたどり着いた石見の土地は、想像を絶する悲惨な状況だった──。
若村未来の前に、疎遠だった祖母の妙子が現れた。しかし会うなり祖母は倒れ、介護が必要な状態にー。「いっそ、ぽっくり死んでくれたら」と実家の両親は祖母を見捨て、未来はひとりで看る決意をする。日に日に物事を忘れ、暴れ回る祖母。老人ホームなどの施設も空きがなく、お金に困った未来は、自分の身体を売り、ある事件を引き起こす…。
しまなみ海道沿いの中学に通う巧海、千佳、啓太の三人に、ある日、四台のロードバイクが届けられた。なんと世界的ロードレーサーからのプレゼントだという。これを機に「ツール・ド・しまなみ」に出場することを決意した三人は、地域おこしに来ていた女性の桜井にコーチを依頼。だが、しだいに桜井のつらい過去が明らかになりー。
函館市内の中学校に通う関口俊太は、ロードバイクにあこがれていた。だが、父は失踪、母は水商売で、お金にも愛情にも恵まれず、一人、ママチャリでトレーニングする毎日だった。そんな俊太を周りは憐れみ、あるいはからかう。だが、ある日、岩熊自転車という自転車屋の店長との出会いが、俊太を変えることに!
累計18万部を突破し、ますます進化を続ける「決戦!」シリーズ。今回の舞台は豊臣秀吉の天下を決定づけた、もう一つの天下分け目である「賤ヶ岳の戦い」。そして、描かれるのは「賤ヶ岳の七本槍」として名高い、加藤清正、福島正則、片桐且元ら七人の武将。新進気鋭の若手歴史小説家たちが、若武者たちの戦いと、その後の人生を活写する! 槍よ、愚直なれ 木下昌輝 糟屋助右衛門の武功 簑輪諒 しつこい男 吉川永青 器 土橋章宏 ひとしずく 矢野隆 権平の推理 乾緑郎 孫六の刀 天野純希
目指すは鼠小僧の埋蔵金!笑劇珍道中第二弾 時は天保元年おかげ年。伊勢へのおかげ参りを無事終えた辰五郎、沙夜、三吉、翁丸は、四国の金毘羅を目指すことに。 京から大坂へと入った一行は、辰五郎のガマの油売りの師匠から「お宝の地図」だという巻物を託される。 そのお宝とは、なんと巷を賑わす大泥棒・鼠小僧の埋蔵金!? 巻物を狙って次々と襲いかかる刺客たち。 三人と一匹は無事に金毘羅へと辿り着き、埋蔵金を手にすることができるのか。 日本アカデミー賞作家が描く、笑いと涙と釣りと博打とご当地グルメ満載の笑劇珍道中。待望のシリーズ第二弾!
葉室麟が、門井慶喜が、土橋章宏が「新選組」を描く! 累計9万部を突破し、ますます進化を続ける「決戦!」シリーズ。戦国時代の著名な戦場を舞台にすることが多かった「決戦!」シリーズだが、今回の舞台は初の幕末。「新選組」の活躍と悲哀を、当代きっての人気作家が描き出す。 鬼火 葉室麟 戦いを避ける 門井慶喜 足りぬ月 小松エメル 決死剣 土橋章宏 死にぞこないの剣 天野純希 慈母のごとく 木下昌輝
時は明治2年。日本人を見下すお雇い外国人リチャード・ブラントン、出自ゆえに孤独に生きる通訳の丈太郎、天才発明家“からくり儀右衛門”こと田中久重の3人は長崎伊王島で条約に定められた近代灯台の建設に取りかかる。言葉と文化の壁、牙を剥く日本の地震、予期せぬトラブル…。立ちはだかる困難を前に、男たちは貧しい漁村に光を灯すことができるのか?
日本アカデミー賞作家が描く愉快痛快珍道中 時は天保元年おかげ年。博徒である辰五郎は、深川の賭場で大勝負に負け多額の借金を背負った夜、お伊勢講のくじに当たり長屋代表として伊勢参りの旅へと出発した。 旅の途中で出会った代参犬の翁丸、奉公先を抜け出してきた子供の三吉、訳ありな美女・沙夜と家族のふりをして旅を続けるなか、ダメ男・辰五郎の心にもいつしか変化が現れて……。 笑いあり、涙あり、美味(グルメ)あり! 『超高速! 参勤交代』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した作家が描く愉快痛快珍道中! はじまりはじまり〜。
日本アカデミー賞最優秀脚本賞など数々の名誉に輝いた大ヒット映画の続編原作小説が文庫化! 前作では、巨悪の老中による5日以内に江戸へ参勤せよという難題を乗り越えた東北の弱小藩の面々に、帰りは2日で戻れとの命が下る。さらに江戸城天守の再建という途方もない沙汰まで加わり絶体絶命の窮地に陥る。知恵と勇気と馬力を武器に、奮闘する貧乏藩主とその藩士たちの運命はいかに?9月に公開決定の映画版原作。 序章 牛久 水戸 高萩 湯長谷
「5日以内に江戸へ参勤せよ」1万5000石の貧乏藩に突きつけられた難題はプロローグにすぎなかった。ついに牙を剥く巨悪。幕府要人の死。天下転覆の陰謀が姿をあらわし、新たな命(めい)が下る。「江戸城天守を再建せよ」老中の真の狙いは何か? いったい誰と結んでいるのか!? 農民一揆、御用商人、江戸南町奉行、大目付、謎の刺客と尾張柳生七本槍……。湯長谷の男たちは再び走りはじめる! 「5日以内に江戸へ参勤せよ!」 1万5000石の磐城湯長谷藩に突きつけられた難題はほんのプロローグにすぎなかった。 ついに牙を剥く巨悪。幕府要人たちの連続死。天下転覆の陰謀が姿をあらわし、新たな命(めい)が下った。 「江戸城天守を再建せよ!」 再び存亡の危機に陥る貧乏藩。老中の真の狙いは何か? いったい誰と結んでいるのか!? 農民一揆、御用商人、江戸南町奉行、大目付、謎の刺客と尾張柳生七本槍……。男たちは再び走りはじめる。 いざ決戦! 幕府&奥州連合1万2000人 VS.7人のサムライ!! 一 老中対老中 二 身請け 三 大普請 四 道場破り 五 湯長谷藩留守居役 六 復活 七 双頭の仕掛け 八 遭遇 九 志 一〇 江戸へ 一一 眼 一二 理詰めの剣 一三 後の先 一四 関所破り 一五 二人の女 一六 魔の手 一七 水戸の会談 一八 色のいろは 一九 渡し舟 二〇 色仕掛け 二一 漂流 二二 尾張の将軍 二三 監禁 二四 嵐 二五 大岡忠相 二六 高萩の行列 二七 爆薬 二八 雲の反撃 二九 信祝の野望 三〇 一揆 三一 御用商人 三二 想い 三三 大地 三四 殴り込み 三五 石抱き 三六 湯長谷城の攻防 三七 出陣 三八 折れた大根
たった5日で参勤交代しろって? お金がない! 人手がない! 時間がない! 東北の弱小藩は意地悪なお上の無理難題にどう挑むのか 序章 一日目 二日目 三日目 四日目 五日目 六日目 終章
吉原で開業する医師・宇田川光蘭。腕に遠島の刺青があり、専ら遊女の医者として生活する変わり者だ。吉原界隈で起こる事件の探索を手伝い、時には裏で奉行所に代わって悪を『捌く』。忍者だった父の死の謎を解き明かし、ひそかに想いを寄せ続けている加賀藩の姫に一目会うため、光蘭は忍者修行を再開する。時代が幕末へと動き出す中で、吉原のはぐれ医者が“光”を求めて闇を斬り裂く。気鋭の著者が放つ、渾身シリーズ第2弾!
明治2年、日本を「未開の国」と見下すお雇い外国人リチャードと、ハーフゆえに日本で爪弾きにされてきた通訳の丈太郎は、船の故障で長期滞在することとなった長崎の伊王島で、佐賀藩の天才発明家・田中久重や伊王島の村人らと条約で定められた洋式灯台の建設に取りかかる。言葉と文化の違い、頑迷な日本の役人、想定外のトラブルなど立ちはだかる困難の前に孤島に光を灯すことはできるのか?
今から5日以内に参勤せねば、藩を取り潰す(老中)。時間がない、金がない、人も足りない。藩の命運を賭けた男たちの疾走が始まる! 序章 〈一日目〉 1 江戸からの使者──内藤政醇 2 江戸城の闇──松平信祝 3 群がる忍びたち──雲隠段蔵 4 陸前浜街道──内藤政醇 〈二日目〉 5 高萩宿の籠脱け──内藤政醇 6 離縁状──琴姫 7 常陸の山越え──内藤政醇 8 狂刃──松平信祝 〈三日目〉 9 山の主──雲隠段蔵 10 飯盛り女──内藤政醇 11 折り鶴──雲隠段蔵 12 折檻──内藤政醇 13 窮地──湯長谷の家臣たち 〈四日目〉 14 禅の公案──琴姫 15 障り──内藤政醇 16 錯綜──雲隠段蔵 17 珊瑚の簪──内藤政醇 〈五日目〉 18 名残──内藤政醇 19 取手宿の奇計──相馬兼続 20 想い──お咲 21 酒──雲隠段蔵 22 最強の剣──内藤政醇 23 裸足の将軍──徳川吉宗 24 非情──内藤政醇 25 奇策──琴姫 26 藩士結集──内藤政醇 27 誤算──松平信祝 28 血笑──湯長谷の家臣たち 29 百人番所の攻防──雲隠段蔵 30 殿中──琴姫 31 石垣の暗闇──雲隠段蔵 32 物の怪──内藤政醇 33 戸隠流秘奥義──雲隠段蔵 34 江戸城本丸──内藤政醇 35 沈黙──琴姫 36 黒書院事変──内藤政醇 〈六日目〉 37 磐城の土──内藤政醇 終章