著者 : 大沢在昌
本名、年齢不詳。凄腕のボディガード・キリは、ニュージーランド在住のフィッシングガイド、トマス・リーから警護を依頼された。指定されたホテルに到着すると、頭上で爆発音が起こった。現場はリーと待ち合わせた二階レストラン。目の前で依頼人が爆死したのだ。そこへ大物フィクサー・睦月が現れ、リーの死の真相について調査を依頼される。リーの正体はかつて睦月のパートナーだった増本貢介で、生前「自分は呪われている」と話していたという。増本は呪殺されたのか!?ノンストップ・ハードボイルド“ボディガード・キリ”シリーズ第二弾!
島で発見された死体には、両目がなく、かわりに赤い穴があいていた! 濃密なスリルとサスペンスの傑作長編!! 2022年、雪と氷に閉ざされた北方領土の離島オロボ島、和名春勇留(はるゆり)島では、日中露の三カ国の合弁会社がレアアースを採掘していた。島の海岸で無残な日本人技術者の死体が発見される。警視庁組織犯罪対策第二課の石上が、ロシア語と中国語が堪能だというだけの理由で、捜査権なし、武器なしで島に潜入捜査に入る。閉鎖された孤島にたったひとりで、石上はどうやって事件に立ち向かうのか? 生きて島を出られるのか!?
市長の秘書が殺された。彼女は市長のみならず、水道局長、海軍少佐など要人と深い関係にあり、その立場を利用して情報をふたつの組織に売っていた。彼女を死に至らしめた凶器から、記憶喪失になり組織から放り出された殺し屋が浮かび上がる。彼の記憶が戻ったのか!?調査員が突き止めた真相は!?(表題作)。ザ・ジョーカーシリーズ「12月のジョーカー」収録。
映画産業が隆盛を誇る一方、ネットワークと呼ばれるテレビ産業が人々の生活を支配するようになった近未来、新東京。ネットワークで、視聴率のために殺人予告が横行するなか、引退した私立探偵のヨヨギ・ケンはかつての友人の依頼を受け、東京に舞い戻る。予告された殺人は仕組まれた陰謀なのか?パンドラの匣を開けたケンを容赦ない運命が待ち受ける。深まる謎、鮮烈なアクション。一気読み冒険エンターテインメント!
近未来の東京。急増した身寄りのない少年たちは「ホープレス・チャイルド」と呼ばれ、彼らが巣食う東新宿はスラムと化した。「B・D・T」と呼ばれるようになった無法の街で、私立探偵ヨヨギ・ケンが依頼された仕事は失踪したホープレス出身の女性歌手の捜索だったー。彼女の足跡を追うケンの行く手に立ち塞がる、謎の殺し屋たち。やがてケンの前に、巨大な組織が正体を現す。圧倒的なスピード感で描く、冒険アクション!
機関銃の咆哮がダンスフロアを一瞬で血の海に変えた。米国が極秘に開発した新薬、『ナイトメア90』の奪回を企てる工作員による襲撃だった。その薬は、大脳を刺激し人間の戦闘能力を極限まで高めるが、使用した者を人ならざる姿に変えてしまうという。この一部が新種のドラッグとして日本の若者に流れたのだ。フリーランスの軍事顧問・牧原は、秘密裡に事態を収拾するべく当局より依頼を受け、高校に教師として潜入。しかし、「悪夢」はもう始まっていた!
闇に葬られた三年前の組長誘拐事件。身代金は八千万円。身代金をうけとった李は、事件から間もなく、白骨となって東京湾に浮かんだという。李の恋人Kの調査をはじめた裏の探偵・木。謎の女Kは、恋人を殺しカネを独り占めした悪女なのか、それとも、亡き恋人を今も思いつづける聖女なのか!?逆転、また逆転、手に汗を握る長編ミステリー!
北海道の麻薬取締官・大塚に、ロシアマフィアと地元やくざとの麻薬取引の情報が入る。現場を押さえるため万全の態勢で臨んだ大塚だが、ブツは押収したものの、麻薬の運び屋であるロシア人を取り逃がしてしまう。ロシア人は、銃撃による重傷を負いながらも、警官数名を素手で殺害し、町へ消えてしまったのだ。あり得ない現実に、新種の薬物を摂取している可能性が考えられた。一方、犯人は逃走する際に一枚の絵を大事に抱えていたという。この絵は一体何なのか? 大塚はロシア人ホステス・ジャンナの力を借り、それがロシアの教会で百年にわたり封印されていたイコンであることを知る。
イコンに描かれていた「カシアン」は聖人に列せられながらも、心に強い憎しみを抱えた人間にとりついて、欲望を満たす力を与える魔物であるという。その伝説ゆえ長きにわたって封じられていたのだ。超人的な力を発揮して逃走を続けるロシア人との奇妙な符号に気づいた大塚は、命をかけて真実を突き止めるため、心の奥底に澱んでいた過去の傷と対峙しようと決意する。向かった先は東京ーー憎しみが渦巻く魔物の理想郷だった。
警視庁捜査一課の“お荷物”志麻由子は、連続殺人犯の捜査中に、何者かに首を絞められ気を失う。目覚めたのは異次元の「光和26年のアジア連邦・日本本共和国・東京市」だった。もう一人の自分は異例の出世をした“東京市警のエリート警視”。闇組織からは命を狙われ、警察内部でも汚職警官の摘発など、非情な捜査方法が非難を浴び、孤立無援であることを知る。戸惑いながらも彼女は、“エリート警視・志麻由子”となって捜査を継続するしか方法がなかった…。
日本のミステリ・ハードボイルド史上、こんなにカッコいい女性主人公はいない! 男の人間性を一目で見抜く特殊能力を活かし、裏のコンサルタントとして生きる女・水原。国家安全保障局(NSS)の湯浅より依頼され、堂上保という男について調査したところ、その正体は、一瞬で人の生命を奪う、1億人に1人しかいない存在であることが判明する。 その存在を利用して、中国ではすでに要人暗殺事件が起きていた。 水原は堂上と接触するが、その直後、堂上は失踪。水原は中国から潜入した“彼ら”の行方を追うがーー。 『魔女の笑窪』『魔女の盟約』に続く、『魔女』シリーズ第3弾!
水原は、自分の存在意義や能力を知らされた中国人の頂点捕食者が、ある目的をもって日本にやってきたと推測する。彼らの参謀は誰か、そして目的とはー。堂上は殺され、水原は中国人頂捕たちの行方を追うが、逆に中国安全部に拉致される。その裏では、国家的な陰謀が蠢いていた。「魔女」シリーズ第3弾。
北方領土の離島で発見された、日本人の変死体。 捜査権もない、武器もないーー圧倒的に不利な状況で、警視庁の潜入捜査官・石上(イシガミ)が真相を追う! 650ページ一気読み! 怒涛のエンターテインメント!! 2022年、雪と氷に閉ざされた北方領土の離島。 日中露合弁のレアアース生産会社「オロテック」で働く日本人技術者が、死体となって発見された。 凍てつく海岸に横たわる死体。何者かに抉りとられていた両目。 捜査権がなく、武器も持てない土地に送り込まれたのは、ロシア系クォーターで中国語とロシア語が堪能な警視庁の石上(イシガミ)だった。 元KGBの施設長、美貌の女医、国境警備隊の若き将校、ナイトクラブのボス…… 敵か、味方か? 信じられるのは、いったい誰だ? 日中露三ヵ国の思惑が交錯し、人間たちの欲望が渦を巻く! 大沢在昌、作家生活40年目の記念碑的ミステリー巨編!!
失業して妻にも去られた64歳の尾津。ある日訪れた見知らぬ青年から、自分が恐るべき機能を秘めた未来予測ソフトウェアの解錠鍵だと告げられる。陰謀に巻き込まれた尾津は交渉術を駆使して対抗するがーー。
未来予測ソフトウェア「ヒミコ」の解錠鍵に選ばれたことで、陰謀に巻き込まれた元商社マンの尾津。もう一人の解錠鍵・かおるを見つけ出すが、「ヒミコ」を巡る争奪戦はさらに加速していきーー。
組織人としての苦悩を抱えながらも、ひとたび事件が起これば、矜持を胸に執念深く犯人を追い詰めていく。そんな名刑事たちの物語を、たっぷりお楽しみあれ。歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名が生み出した名刑事たちの活躍を収録した珠玉作短編集シリーズ第七弾。
ノワール×コメディの怪作! 裏社会の大物を祖父に持つ俺は、ヤンチャが過ぎた代償に、奇妙なマンションに管理人助手として送り込まれる。そこは武器でも毒物でも持ち込み自由、死体が出たら管理人が処分するという、入居者全員極悪人の最凶マンションだった! CIAクズレ、毒物マニアのばあさん、二重人格の美女、爆弾マニアの外国人など多士済々の入居所たち。ゴリラのような管理人・白旗にこき使われ、爆弾の処理やヤクザの襲撃を何とか乗り切る俺だが、やがて、マンションのなかがにわかにきな臭くなる。きっかけは、住人である二人の殺し屋美女。その二人を巡り、謎の管理人・白旗の意外な過去も明らかになる……。命がけで業務をこなす俺に、明日はあるのか!? 解説・薩田博之 極悪専用 六〇三号室 日曜日は戦争 つかのもの…… 闇の術師 最凶のお嬢様 黒変 二〇一号室 元日の来訪者 緊急避難通路 解説・薩田博之
本名、年齢不詳。凄腕のボディガード・キリ。警護を依頼されたニュージーランド在住のフィッシングガイド・トマス・リーが目の前で爆死した。事前の打ち合わせ場所に指定されたホテルのレストランだった。リーにキリを紹介したという大物フィクサー・睦月から死の真相について調査を依頼されるキリ。リーの正体は増本貢介という日本人で、生前「自分は呪われている」と話していたという。増本は呪い殺されたのか!? ノンストップ・ハードボイルド!