著者 : 天領寺セナ
祖父が残してくれた隠れ家で、魔法薬作りや料理をしながらスローライフを楽しんでいたベアトリス。 そんなある日、城下町で「謝肉祭」という大イベントがあることを知る。初めてのお祭りにわくわくしていたベアトリスだが、王宮の魔法医長であるエルツの勧めもあり露店を出すことに! 魔法スープや薬草クッキー、薬草キャンディなどたくさんの商品を妖精達の力も借りて作るがーー街で原因不明の病が広まりはじめ、対処するため動き出すことに!?
私のいないところでどうぞお幸せに。私も自由に幸せになります! 侯爵令嬢シャーロットは第一王子ハロルドの婚約者として努力を惜しまず、品行方正・清廉潔白に生きてきたはずだった。 それなのになぜか、学院では「稀代の悪女」と噂されるようになり、転入生の男爵令嬢マリーアのことを皆がもてはやす。 果ては彼女への鞍替えを示唆するハロルドを前に、絶望したシャーロットはすべてをリセットする【記憶魔法】を使うことに。 『それでは皆様ごきげんよう。悪女のいない世界でどうぞお幸せに』 ーー数か月後。シャーロットの存在が消えたレノク王国中枢部では政務が回らない、王子の婚約者が決まらない…… 「どうしてこうなった?」と誰もが首をかしげる事態に。 一方、魔法の代償として自身の名前以外の記憶を失い、平民となったシャーロットは新天地でのびのびと第二の人生を歩み幸せになっていく。 これは、頑張った人が報われる世界で心優しい貴族令嬢が幸せをつかむ物語。
自分勝手な最悪な夫に仕事を奪われ、離婚されたあげく家を追い出されてしまったベアトリス。大変だった毎日から解放された彼女は、祖父が残してくれた秘密の隠れ家で可愛い妖精達とのんびり第二の人生を楽しむことを決意する! 料理を作ったり、まったりお昼寝したり、魔法薬を調合してみたりと自分の好きなことに没頭していたある日、街に出かけた彼女は自分が作る魔法薬の品質が規格外なことを知る。貴族にも目をつけられてしまい、スローライフ存続の危機!?