著者 : 夾竹桃
時は1578年11月、史実より約1年半早く開催される運びとなった『京都御馬揃え』を皮切りに、西国進出と東国統一目指し、知略謀略渦巻くメインストーリーを軸に、今回は魅力溢れるあのキャラに焦点を当てたこぼれ話が満載!!東国統一のため鉄道構想を練ったり、マンガンを選鉱したり、オオウミガラスの飼育に奔走したり、羊羹を巡って諍いが起きたり…ますます目が離せない17巻!
1577年の末、東国侵攻は大詰めを迎えていた。雪のため戦況は停滞せざるを得なかったが、いくさの渦中で静子は新年を迎える。常に新しい技術を追求する彼女の次なる一手は、無煙火薬に完全装甲弾、ナパーム弾!?そんな中、ワーカホリック静子に下された命令はなんと「休むこと」だった。暇に飽かして回遊式庭園を造ったり、角力大会を開催する静子だったがーいくさの衛生観念を覆すナイチンゲールの発想を取り入れたり、原油を精製する施設の建設に着手する一方、総大将信忠率いる信長軍は、ついに小田原城を攻め落とす!
1577年6月、和睦が進んでいた織田家と本願寺に突如亀裂が入る。行方知れずだった教如が本願寺を占拠したのである。裏で手を引いている「何者か」の気配を感じつつも、静子は官軍として本願寺に向かう。7日間という制約にもひるまぬ奇策とは?一方伊達家からは人質として「藤次郎(後の政宗)」が差し出され、静子のもとへ!電話と最新兵器で北条家の牙城にいよいよ迫る勢いの15巻!書き下ろし番外編「里見武士の矜持」「商業改革」「宇治川堤」。巻末SS「貴腐人たちの日常」「伴侶選び」。
真田昌幸率いる間者組織の諜報活動により、着実に勝利を重ねていく第二次東国征伐。足満は佐渡島で本間氏を瓦解させ、信忠は、天目山で決死の果し合いを勝頼に申し込み、景勝・慶次軍は、景虎軍と衝突するー通信機や電球の開発・実用化が進み、急速に工業時代の幕開けを迎える日ノ本。一方、トンカツを夢見てソース作りに没頭する静子の敵は…濃姫!?
1576年6月。ヴィットマンとバルティがこの世を去り、悲しみに暮れる静子。特別待遇として信長からしばしの休息を与えられるが、今や織田家重鎮となった彼女には課題が山積みであった。葬儀を済ませ、戦線に戻った静子を待ち受けるのは、気球の実地試験に、用水路工事、神体山の社の建築、そして第二次東国征伐ー今回いくさに導入される新兵器とは?史実より圧倒的有利な状態で開戦の火蓋を切って落とす第二次東国征伐の展開やいかに!?
時は巡り、1576年正月。恋愛も結婚もすっとばして二児の母となった静子は、コタツで枝豆を堪能していた。本願寺がついに信長に屈しようという節目を迎える中、ヴィットマンが老衰のため体調を崩してしまう。これまで誰よりも近くにいた家族の老いに動揺する静子。一切の仕事が手につかなくなった静子は、信長と配下たちにあるお願いをするのだった…
時は1575年、信長が安土へ移ろうとする過渡期の1月。静子はチョコレートケーキ作りに励んでいた。「親」として迎える初めての正月だったが、彼女に寛ぐ暇などあるはずもなくー本願寺の挙動に気を配りつつ、東国征伐と花火大会の準備を進める傍ら、いよいよカメラは実用段階に。静子は日ノ本初の写真撮影に挑むが…。日ノ本一目が離せない戦国ライトノベル、最新11巻!!