著者 : 宇佐川晶子
幼い息子を踏切事故で亡くしたメンリーは、娘ハナに恵まれた今も罪悪感に苛まれ続けている。童話作家である彼女は、療養と執筆を兼ねて、夫の生まれたケープ・コッドの由緒ある家で夏休みを過ごすことにした。夫の留守中、彼女は列車の轟音や、亡くなったはずの息子の声を聞く。これは現実なのか、悪夢なのか。しだいに自制心を失っていくメンリー…。息もつまる迫真のサスペンス。
最悪だースペルシンガーの命、魔法の楽器を壊してしまった。これを直せるのははるか南に住む職人ただ一人。ジョン・トムは、迷惑顔のカワウソをむりやり引き連れ旅立った。お気楽で安全な旅のはずだったのに、出会うのは危険な連中ばかり。なんと宿敵にまで遭遇し、命を狙われる始末。おまけにとんでもない事実が判明し、ジョン・トムはかつてない重大な決断を迫られることに…必笑ユーモア冒険シリーズ、遂に完結。
今日はなんだか変な気分。気がつくと、ジョン・トムはなんと青ガニに変身していた!まもなく元に戻れたものの、魔界全体にさまざまな異変が広がっていた。どうやら、宇宙を自由に漂う“無”が何者かによって閉じこめられたのが原因らしい。ジョン・トムは、エスカレートしていくやっかいな現象に手こずりながら、師匠の魔法使いクロサハンプらと共に異常事態の打開に乗り出した!抱腹絶倒のユーモア・シリーズ第5弾。
夫のジェフに生物学上の息子が?ジェフの息子と主張するその少年は、わたしの人生を大きく変えてしまった。しかも彼は、刑事のジェフに殺人事件の再調査を頼みにきたのだ。妻を殺した後、自殺を遂げた育ての父親の無実を証明してくれという。少年は本当にジェフの息子なのか。不安を抱きながら、わたしは夫とともに真相究明に乗りだすが…新たな展開で贈る、おてんばなアマチュア探偵ジェニー・ケイン・シリーズ第八作。
TV局記者のメガンは、取材先の病院で自分そっくりな女性と遭遇した。通り魔の被害者で間もなく死亡したが、その夜メガンは「あれは間違いだった」という不気味なファックスを受け取る…。体外受精で実績を誇るこの病院では不祥事が続き、胎芽を扱う医師の身分詐称も判明した。彼女の身元保証は、メガンの父の会社が行なっており、父は帰宅途中の事故で、行方不明のままだー。
世界制覇をもくろむ軍神シルゴンが君臨し、よそ者には固く閉ざされた幻の都市シルガ。暗黒の魔術師ザラスタは、誘拐したエラナ女王をそのシルガへと連れ去った。それをつきとめたスパーホーク一行はさっそくシルガに向かった。だが、なんとか都市に潜入した一行の前に、シルゴンと異界の巨大怪物クレェルが現われた!世界の平和を賭けて、スパーホークの最後の戦いが始まる…全米ベストセラーの魔法戦記、ここに完結。
スパーホークと仲間たちが、軍神シルゴンを崇める邪悪な古代民族と戦闘を繰り広げていたまさにそのときーエラナ女王が暗黒の魔術師の一味にさらわれた!スパーホークたちは手分けして女王の行方を探しはじめた。一方、スパーホーク一行の援軍としてイオシア大陸を出発した聖騎士の大部隊は、タムール帝国に足を踏み入れたとたん、巨大な怪物に率いられた謎の巨人戦士軍団と遭遇。無敵の聖騎士団に最大の危機が…。
大好きな街ニューヨークが、今は涙で曇ってみえるーニューヨークの財団の所長を務める友人のキャロルが強盗殺人にあったとの知らせに、わたしは現地へ飛んだ。その直前、彼女はわたしの留守番電話に謎の伝言を残していた。しかも彼女は、厄介事をたくさんかかえていたらしい。死因に疑問を抱いたわたしは、キャロルの伝言の意味を調べはじめるが…大都会で独り、友人の死の真相を探るジェニー。人気シリーズ第七作。
魔石ベーリオンを得たスパーホークは「光る魔物」と呼ばれる謎の一族の接触をうけた。彼らは、自分たちに背負わされた呪わしい運命から逃れるためにベーリオンの力を借りたいのだという。だが、聖騎士の導き手たるセフレーニアはこの一族に深い恨みを抱いている様子。そんな彼女をよそに、読心能力を操る「光る魔物」の指導者が、聖騎士一行の中に裏切者がいると告げた。軍神シルゴンと通じ騒乱をしくんだその人物とは。
女子大生ローリーは教授殺しで逮捕された。凶器からは彼女の指紋が検出されたが、彼女には何の記憶もない。幼い時、誘拐され、虐待され、深く傷ついた彼女の心は、あまりに辛い現実を生き延びるために多重人格を形成していた。犯人は教授に夢中な彼女の別人格なのか。法は彼女を裁くことができるか。そしていまだに彼女に執拗な愛を抱く誘拐犯人の魔手…心理サスペンスの逸品。
タムール帝国の騒乱の陰にいたのは、戦の神シルゴンだった。シルゴンと対等にわたりあうための道はただひとつ、薔薇の形のサファイア、ベーリオンの力に頼ることだけ、恐るべき破壊力を秘め、この世で神以外にはスパーホークだけしか触れられぬ魔石、ベーリオン。世に災いをもたらさぬため、かつて女神アフラエルによって神の手も人の手も触れぬところに隠されたこの魔石を、スパーホークはふたたび手にすることに…。
いったい、何があったの。ミセス・ポッターは、彼女が所有するアリゾナの牧場の管理人から電話を受けて愕然とした。重要な会合を開くので至急来てほしいというのだ。彼女は現地へ赴くが、到着早々、管理人と彼の孫娘が突然行方不明になった。さらに、ポッター特性のチリコンカルネを食べた男性が謎の死を遂げて…料理好きの未亡人ミセス・ポッターが腕をふるって殺人事件を料理するとびきりおいしい謎解きミステリ。
ダレシア大陸各地の英雄譚に登場する英雄たちがこの世によみがえり、民を扇動して反乱を起こしたーそれがタムール帝国の騒乱の真相だった。時を同じくして、イオシア大陸でも同様の事件が起きていた。さらにダレシアでは、トロールや吸血鬼、狼男までが徘徊しているという。この一連の騒乱にはどうやら神がからんでいるらしい。スパーホークはその神の正体をつきとめるべく、タムールの帝都マセリオンをめざしたが…。
聖騎士スパーホークーエレニア国の女王エラナの夫にして、剣と魔法を駆使して王国守護にあたる異能の戦士。かつて世界を統べる力を持つ宝石をめぐって神とさえ対決した彼の名は、世界じゅうに鳴り響いていた。その彼のもとに大帝国タムールから救いを求める使者がやってきた。超常的な力がからんでいるらしい帝国内の騒乱を鎮めてほしてというのだが…ベストセラー作家が贈る波乱万丈の新シリーズ、いよいよ開幕。
知的で自由な精神をもつ、考古学者トーリーに初めて会ったその日から、別荘管理人ジョーは彼女を愛し続けてきた…73歳の今日まで30年間も。春には珍しい雪嵐の夜、陸の孤島となった別荘に閉じ込められた2人は、初めて過去を語り合い、愛を確かめ合った。身分も年齢もすべてかけ離れた彼女に、ひたすら捧げ尽した無償の愛。スティーヴン・キング夫人が織り出す、静かだが熱い恋の物語。
「死にそうだ」-魔法使いクロサハンプは猛烈な頭痛に悩まされていた。この頭痛を治せる薬は海のかなたの薬屋でしか手に入らない。なんとかしてくれと泣きつかれ、ジョン・トムは薬を買いに旅立った。お供は海千山千のカワウソと2本の大剣をふりまわす雌トラ戦士。行く手をはばむ海賊、山賊、悪徳魔法使いを向こうにまわし、スペルシンガーのジョン・トムがまたもや大活躍。必笑の痛快ユーモア冒険シリーズ第3弾。
わたしはけしてセンチメンタルな人間じゃない。けれど、精神を病んだ人たちのための施設を建設したいと訴えるボランティアの女性の言葉には、心を打つものがあった。市民財団の所長としてわたしは協力を約束するが、その矢先、建設に反対する住民が惨殺されてしまった。このままでは計画が頓挫してしまう。施設の実現のためにも、ぜひとも犯人を探さなければ。おてんばなブロンド娘ジェニーの活躍を描くシリーズ第4弾。