著者 : 安里英晴
家康公百五十回忌社参。 過酷な徴税に十万人が鋤鍬を掲げ江戸城へ! 島原の乱以来の大騒動か! 中山道六十九の宿場のうち、最大の本庄宿を探索せよと命じられた宮地加門は……。 天狗触れとは一揆の画策? 将軍は九代家重から十代家治へと受け継がれた。来年は家康公百五十回忌の日光社参。 その莫大な費用を補うべく、幕府は中山道沿いの各村に過酷な税「増助郷」を迫った。 朝鮮通信使来日に続く「酷税」に百姓は決起。御上意といえども抗するしかない。 やらなきゃ飢え死にしかない。 中山道の各村から鋤鍬を手に十万人を超える百姓が江戸城へと進んでいく。御庭番の宮地加門は……。 ◆ 著者について 氷月 葵 ひづき・あおい 東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。 秋月菜央の筆名で『虐待された子供たち』(二見書房)、『Relax in Blue』(経済界)等、 福知怜の筆名で『タイタニック号99の謎』(二見書房)など、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。 小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞。 ◆ 好評既刊 婿殿は山同心 全 3 巻 公事宿 裏始末 全 5 巻 ( いずれも二見時代小説文庫 )
金座の後藤庄三郎家に、琉球から金工師と舞姫。薩摩藩主・継豊の影! 将軍の影目付・柳生俊平に吉宗から緊急の探索命令! 金貨改鋳中の後藤庄三郎は海賊大名の久留島光通や薩摩藩と何を企んでいる? 八代将軍吉宗のもとに薩摩藩主・島津継豊から“黄金の瓢箪”が届けられた。 貨幣改鋳を担う金座の後藤庄三郎に、琉球より招いた金細工師と舞姫を送り込んだが、小判鍛造のかたわら、黄金の製品も造りだしているという。 将軍の影目付・柳生俊平は、吉宗から直々に、金座の後藤庄三郎探索を命じられ、探っていくうちに……。 海賊大名も絡んだ一大疑惑が浮上してきた。 ◆ 著者について 麻倉一矢 あさくら・かずや 1947年、兵庫県生まれ。東京大学文学部卒業、コピーライターを経て、『魔宮伝』(角川書店)で作家デビュー。 著書に、『かぶき平八郎荒事始』シリーズ、『上様は用心棒』シリーズ(二見書房)、『やさぐれ大納言』シリーズ(コスミック出版)、 『無外流立志伝』シリーズ(富士見書房)、『将軍の影法師 葵慎之助』(徳間書店)等の人気シリーズがある他、 『豊臣の黄金』、『家康の野望』、『鬼の吉宗』、『一本槍疾風録』(祥伝社)、『小西行長』(光文社)、『後藤又兵衛』(学陽書房)、 『剣王伝』(講談社)、『吉良上野介』(PHP)、『徳川三国志』(徳間書店)等著書多数。 ◆ 好評既刊 上様は用心棒 シリーズ 全 2 巻 かぶき平八郎荒事始 シリーズ 全 2 巻 ( いずれも二見時代小説文庫 )
郡上一揆の評定により意次は一万石の大名に。 領国の侍の叛意とは? 今日と同じ明日とは限らぬ。藩主を失くした侍もいれば、突然、浪人となった侍も…。 意次の領国相良への旅で、加門が見た武士の一念とは。 奥美濃の郡上藩での百姓一揆は、公儀の評定所へと送られた。 将軍家重は御用取次の田沼意次に評定の指揮をとらせるべく五千石を加増、一万石の大名とした。 結果、郡上藩主金森兵部は改易、金森と縁を結んでいた若年寄の本多長門守忠央は罷免のうえ領地遠江の相良召し上げとなり、相良は意次に与えられた。 相良への意次の旅に同行した御庭番宮地加門の見た“武士の一念”。 ◆ 著者について 氷月 葵 ひづき・あおい 東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。 秋月菜央の筆名で『虐待された子供たち』(二見書房)、『Relax in Blue』(経済界)等、 福知怜の筆名で『タイタニック号99の謎』(二見書房)など、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。 小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞。 ◆ 好評既刊 婿殿は山同心 全 3 巻 公事宿 裏始末 全 5 巻 ( いずれも二見時代小説文庫 )
徳川御三家の水戸藩に、富籤にからむ黒い噂! 将軍から影目付に直命。 三十五万石の財政は火の車。藩主はやっと十歳の幼君。 富籤の感応寺の悪と組んだ勘定奉行らの一派に俊平は、水戸の「婆沙羅若殿」と共闘する! 谷中の感応寺は富籤の寺として名高い。 だが正規の富札は一枚一分、庶民には手が出ない。そこで一枚一文の陰富が人気となる。 御三家の水戸家は財政が火の車。先々代藩主の庶子・小谷鶴之介は、背に竜の踊る派手な紫の羽二重で街をのし歩く「婆沙羅若殿」。 ふとしたことで藩勘定方に「陰富」販売を提案。 将軍から直命された影目付・柳生俊平は、まず水戸の婆沙羅若殿に接近……。 ◆ 著者について 麻倉一矢 あさくら・かずや 1947年、兵庫県生まれ。東京大学文学部卒業、コピーライターを経て、『魔宮伝』(角川書店)で作家デビュー。 著書に、『かぶき平八郎荒事始』シリーズ、『上様は用心棒』シリーズ(二見書房)、『やさぐれ大納言』シリーズ(コスミック出版)、 『無外流立志伝』シリーズ(富士見書房)、『将軍の影法師 葵慎之助』(徳間書店)等の人気シリーズがある他、 『豊臣の黄金』、『家康の野望』、『鬼の吉宗』、『一本槍疾風録』(祥伝社)、『小西行長』(光文社)、『後藤又兵衛』(学陽書房)、 『剣王伝』(講談社)、『吉良上野介』(PHP)、『徳川三国志』(徳間書店)等著書多数。 ◆ 好評既刊 上様は用心棒 シリーズ 全 2 巻 かぶき平八郎荒事始 シリーズ 全 2 巻 ( いずれも二見時代小説文庫 ) 第一章 陰富商売 …… 7 第二章 水戸の若殿 …… 62 第三章 悪坊主 …… 119 第四章 幼君の裁き …… 167 第五章 黄昏の決闘 …… 219
酒井老中の飛駕籠に、郡上の百姓衆が直訴! 訴えの核心と狙いは? 徳川の直領美濃の郡代が、郡上藩の徴税法に口出し! 背後に公儀重臣らと組んだ藩主金森兵部の悪しき企み。 将軍家重の怒りが弾けて…。 郡上へ遠国御用の旅、第10弾! 老中の駕籠行列は、登城の際、走るのが慣例だ。事件が起きたときだけ走れば、人々に異変を知られる。 いつも走っていれば、気づかれようがない。そのために走ることが定着し、飛駕籠と呼ばれる。 その飛駕籠に六人の百姓衆が駆け込んで直訴した。郡上藩からの者であった。御庭番の加門がそれを目撃していた。 加門は本丸中奥の将軍家重の御用取次・田沼意次の部屋を訪ねた。 ◆ 著者について 氷月 葵 ひづき・あおい 東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。 秋月菜央の筆名で『虐待された子供たち』(二見書房)、『Relax in Blue』(経済界)等、 福知怜の筆名で『タイタニック号99の謎』(二見書房)など、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。 小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞。
将軍の影目付俊平に、加賀藩重臣らが懇願! 藩の膿を出してほしい 大坂堂島の米相場がらみで百万石の大藩が真っ二つ! 藩主を戴く財政改革派と、加賀八家ら守旧派との衝突。御家騒動の裏で笑うのは? 「藩の大事を、お聴き願わしうござります」柳生藩一万石の藩主で将軍の影目付・柳生俊平を、豪華な駕籠で加賀百万石の重臣らが訪れた。 藩財政再建のため藩主を先頭に努めているが、ある者らが幕府の法度にかかわる手法で、大坂堂島の米相場に手を出している。 大事とならぬうちに影目付の手で藩の膿を出してほしい──というのだ。はたして加賀藩重臣の真の狙いは──? ◆ 著者について 麻倉一矢 あさくら・かずや 1947年、兵庫県生まれ。東京大学文学部卒業、コピーライターを経て、『魔宮伝』(角川書店)で作家デビュー。 著書に、『かぶき平八郎荒事始』シリーズ、『上様は用心棒』シリーズ(二見書房)、『やさぐれ大納言』シリーズ(コスミック出版)、 『無外流立志伝』シリーズ(富士見書房)、『将軍の影法師 葵慎之助』(徳間書店)等の人気シリーズがある他、 『豊臣の黄金』、『家康の野望』、『鬼の吉宗』、『一本槍疾風録』(祥伝社)、『小西行長』(光文社)、『後藤又兵衛』(学陽書房)、 『剣王伝』(講談社)、『吉良上野介』(PHP)、『徳川三国志』(徳間書店)等著書多数。 ◆ 好評既刊 上様は用心棒 シリーズ 全 2 巻 かぶき平八郎荒事始 シリーズ 全 2 巻 ( いずれも二見時代小説文庫 )
旗本・木島新太郎は、若年寄から極秘任務を命じられた。江戸城の書物庫奥の座敷牢に閉じ込められた謎の奇人(貴人?)、『御厄介様』の警護である。楽なお役目だと油断する新太郎に、御厄介様が命じたのは……。
天正十八年、豊臣秀吉から減封処分を受けた伊達政宗を陥れようと、徳川家康は伊賀忍者を奥州へと差し向けた。家康の動きを察知した政宗は、精鋭忍者部隊・黒脛巾組に企ての阻止を命じる。奥州忍者戦争、ここに開幕!
伊達政宗は豊臣秀吉から再び大崎・葛西一揆の鎮圧を命じられる。徳川家康は政宗を葬るべく、伊賀忍軍を使って更なる罠を仕罠を仕掛けるが……。第一次東北忍者戦争、ここに決着!
南町奉行所年番方与力・戸辻八右衛門は奉行所で、南町奉行殺害の予告状が瓦版で流布されたということを知る。予告通りに奉行が殺されれば、奉行所の権威失墜は目を覆うばかり。だが敵の狙いはそれだけではなく……。
戸辻八右衛門は突飛な行動は目立つが、義理人情に厚く町民にも好かれる南町奉行所年番方与力。玉川上水へ毒を流すとの投げ文に奉行所の意見が割れる中、八右衛門は腰巾着と陰口を叩かれるも奉行の意見を推すが……。